(会計規則中改正加除ノ件)
法令番号: 勅令第二百號
公布年月日: 明治35年8月20日
法令の形式: 勅令
朕會計規則中改正ノ件ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
明治三十五年八月十九日
內閣總理大臣 伯爵 桂太郞
大藏大臣 男爵 曾禰荒助
勅令第二百號
會計規則中左ノ通改正ス
第三條及第四十七條中「七月三十一日」ヲ「六月三十日」ニ改ム
第十五條中「歲入ノ部」及「歲出ノ部」ヲ左ノ如ク改ム
歲入ノ部
歲入豫算額
調定濟歲入額
收入濟歲入額
不納缺損額
收入未濟歲入額
歲出ノ部
歲出豫算額
豫算決定後增加歲出額
仕拂命令濟歲出額
翌年度繰越額
歲出殘額
第三十九條第三號第四十條第一號及第二號中「三千圓」ヲ「六千圓」ニ改ム
第四十四條及第六十五條中「六月三十日」ヲ「五月三十一日」ニ改ム
第五十二條第一項中「十二月三十一日」ヲ「十一月三十日」ニ改ム
第五十二條第二項中「年度經過後五箇月以內ニ」及第三項中「翌月十五日マテニ」第九十七條中「每年度經過後二箇月以內ニ」第九十九條中「其在職期限經過後六十日以內ニ」及「第九十五條」第百十一條第二項中「每年度經過後四箇月以內ニ」第三項中「其翌月中ニ」及同項但書ヲ削ル
第六十七條第一項及第八十二條但書中「五百圓」ヲ「千圓」ニ改ム
第六十八條 前條第二項ノ仕拂ヲ爲サントスルトキハ工事ニ付テハ其旣濟部分ニ對スル代價ノ十分ノ九物品ニ付テハ其旣納部分ニ對スル代價ヲ超ユヘカラス但箇々ニ分立シ得ヘキ性質ノ工事ニ於ケル各箇ノ完濟部分ニ對シテハ其代價ノ全額マテヲ仕拂フコトヲ得
第六十九條ノ次ニ左ノ二條ヲ加フ
第六十九條ノ二 各省大臣ニ於テ左ノ各號ノ一ニ該當スト認メタル者ハ爾後二箇年間工事又ハ物品賣買ノ競爭ニ加ハルコトヲ得ス其之ヲ代理人支配人番頭又ハ手代トシテ使用シタル者亦同シ
一、 工事又ハ物品供給ノ契約ヲ履行スルニ當リ故意ニ工事又ハ物品ヲ粗雜ニシタル者
一、 競爭ニ際シ漫ニ價格ヲ競上ケ若クハ競下クルノ目的ヲ以テ連合ヲ爲シタル者
一、 競爭ノ加入ヲ妨害シ若クハ競落者ノ契約履行ヲ妨害シタル者
一、 工事又ハ物品ノ檢査監督ニ際シ掛員ノ職務執行ヲ妨ケタル者
一、 前各號ニ該當スト認メラレタル後二箇年ヲ經過セサル者ヲ工事請負又ハ物品實買ニ際シ代理人支配人番頭又ハ手代トシテ使用スル者
第六十九條ノ三 前條ニ該當シタル者ヲ入札代理人トシテ使用スル者ハ競爭ニ加ハルコトヲ得ス
第七十三條ニ左ノ但書ヲ加フ
但シ要急ノ場合ニ於テハ公吿期間ヲ七日迄ニ短縮スルコトヲ得
第七十六條第一項ニ左ノ但書ヲ加フ
但入札人出席セサルカ又ハ出席セサル者アルトキハ入札ニ關係ナキ官吏ヲシテ開札ニ立會ハシムヘシ
同條第二項ヲ左ノ如ク改ム
入札人ハ一旦提出シタル入札書ノ引換變更又ハ取消ヲ爲スコトヲ得ス
同條ニ左ノ一項ヲ加フ
競爭加入ノ資格ナクシテ爲シタル者ノ入札ハ無效トス
第七十七條中「直ニ入札人ヲシテ」ヲ「直ニ出席入札人ヲシテ」ニ改ム
第七十八條 落札トナルヘキ同價ノ入札ヲ爲シタル者數名アルトキハ直ニ抽籤ヲ以テ落札人ヲ定ムヘシ
第八十三條中「請負人ノ保證金ヲ免除スルコトヲ得」ヲ「第六十九條ノ規定ニ據ラサルコトヲ得」ニ改ム
第九十八條中「各省大臣ノ定ムル所ニ據リ每月一囘若クハ數囘經費支拂ノ計算書ヲ調製シ」ヲ「每月仕拂計算書ヲ調製シ」ニ改ム
第百二條第一項中「大藏大臣ト協議シテ」ヲ削ル
第百四條第二項中「各省大臣」ノ次ニ「若クハ各省大臣ノ指定シタル官吏」ヲ加フ
第百五條第二項中「損失金額」ノ上ニ「公賣ニ關スル費用及」ヲ加フ
第百八條 削除
第百九條 削除
第百十三條 大藏省ハ歲入歲出ノ主計簿ヲ備ヘ總テ歲入ノ豫算額、調定濟額、收入濟額、不納缺損額、收入未濟額、歲出ノ豫算額、豫算決定後增加額、仕拂命令濟額、翌年度繰越額、殘額ヲ登記スヘシ
第百十五條中「收入濟額」ノ下ニ「不納缺損額」ヲ加フ
第百十九條中「八箇月」ヲ「七箇月」ニ改ム
附 則
本令中第三條第四十四條第四十七條第五十二條第一項第六十五條第百十九條ニ關スル改正ハ明治三十五年度會計ヨリ適用ス
朕会計規則中改正ノ件ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
明治三十五年八月十九日
内閣総理大臣 伯爵 桂太郎
大蔵大臣 男爵 曽祢荒助
勅令第二百号
会計規則中左ノ通改正ス
第三条及第四十七条中「七月三十一日」ヲ「六月三十日」ニ改ム
第十五条中「歳入ノ部」及「歳出ノ部」ヲ左ノ如ク改ム
歳入ノ部
歳入予算額
調定済歳入額
収入済歳入額
不納欠損額
収入未済歳入額
歳出ノ部
歳出予算額
予算決定後増加歳出額
仕払命令済歳出額
翌年度繰越額
歳出残額
第三十九条第三号第四十条第一号及第二号中「三千円」ヲ「六千円」ニ改ム
第四十四条及第六十五条中「六月三十日」ヲ「五月三十一日」ニ改ム
第五十二条第一項中「十二月三十一日」ヲ「十一月三十日」ニ改ム
第五十二条第二項中「年度経過後五箇月以内ニ」及第三項中「翌月十五日マテニ」第九十七条中「毎年度経過後二箇月以内ニ」第九十九条中「其在職期限経過後六十日以内ニ」及「第九十五条」第百十一条第二項中「毎年度経過後四箇月以内ニ」第三項中「其翌月中ニ」及同項但書ヲ削ル
第六十七条第一項及第八十二条但書中「五百円」ヲ「千円」ニ改ム
第六十八条 前条第二項ノ仕払ヲ為サントスルトキハ工事ニ付テハ其既済部分ニ対スル代価ノ十分ノ九物品ニ付テハ其既納部分ニ対スル代価ヲ超ユヘカラス但箇々ニ分立シ得ヘキ性質ノ工事ニ於ケル各箇ノ完済部分ニ対シテハ其代価ノ全額マテヲ仕払フコトヲ得
第六十九条ノ次ニ左ノ二条ヲ加フ
第六十九条ノ二 各省大臣ニ於テ左ノ各号ノ一ニ該当スト認メタル者ハ爾後二箇年間工事又ハ物品売買ノ競争ニ加ハルコトヲ得ス其之ヲ代理人支配人番頭又ハ手代トシテ使用シタル者亦同シ
一、 工事又ハ物品供給ノ契約ヲ履行スルニ当リ故意ニ工事又ハ物品ヲ粗雑ニシタル者
一、 競争ニ際シ漫ニ価格ヲ競上ケ若クハ競下クルノ目的ヲ以テ連合ヲ為シタル者
一、 競争ノ加入ヲ妨害シ若クハ競落者ノ契約履行ヲ妨害シタル者
一、 工事又ハ物品ノ検査監督ニ際シ掛員ノ職務執行ヲ妨ケタル者
一、 前各号ニ該当スト認メラレタル後二箇年ヲ経過セサル者ヲ工事請負又ハ物品実買ニ際シ代理人支配人番頭又ハ手代トシテ使用スル者
第六十九条ノ三 前条ニ該当シタル者ヲ入札代理人トシテ使用スル者ハ競争ニ加ハルコトヲ得ス
第七十三条ニ左ノ但書ヲ加フ
但シ要急ノ場合ニ於テハ公告期間ヲ七日迄ニ短縮スルコトヲ得
第七十六条第一項ニ左ノ但書ヲ加フ
但入札人出席セサルカ又ハ出席セサル者アルトキハ入札ニ関係ナキ官吏ヲシテ開札ニ立会ハシムヘシ
同条第二項ヲ左ノ如ク改ム
入札人ハ一旦提出シタル入札書ノ引換変更又ハ取消ヲ為スコトヲ得ス
同条ニ左ノ一項ヲ加フ
競争加入ノ資格ナクシテ為シタル者ノ入札ハ無効トス
第七十七条中「直ニ入札人ヲシテ」ヲ「直ニ出席入札人ヲシテ」ニ改ム
第七十八条 落札トナルヘキ同価ノ入札ヲ為シタル者数名アルトキハ直ニ抽籤ヲ以テ落札人ヲ定ムヘシ
第八十三条中「請負人ノ保証金ヲ免除スルコトヲ得」ヲ「第六十九条ノ規定ニ拠ラサルコトヲ得」ニ改ム
第九十八条中「各省大臣ノ定ムル所ニ拠リ毎月一回若クハ数回経費支払ノ計算書ヲ調製シ」ヲ「毎月仕払計算書ヲ調製シ」ニ改ム
第百二条第一項中「大蔵大臣ト協議シテ」ヲ削ル
第百四条第二項中「各省大臣」ノ次ニ「若クハ各省大臣ノ指定シタル官吏」ヲ加フ
第百五条第二項中「損失金額」ノ上ニ「公売ニ関スル費用及」ヲ加フ
第百八条 削除
第百九条 削除
第百十三条 大蔵省ハ歳入歳出ノ主計簿ヲ備ヘ総テ歳入ノ予算額、調定済額、収入済額、不納欠損額、収入未済額、歳出ノ予算額、予算決定後増加額、仕払命令済額、翌年度繰越額、残額ヲ登記スヘシ
第百十五条中「収入済額」ノ下ニ「不納欠損額」ヲ加フ
第百十九条中「八箇月」ヲ「七箇月」ニ改ム
附 則
本令中第三条第四十四条第四十七条第五十二条第一項第六十五条第百十九条ニ関スル改正ハ明治三十五年度会計ヨリ適用ス