第一條 准士官以上初任及候補生採用ノ際ハ武裝手當トシテ左ノ金額ヲ給シ兵曹長及機關兵曹長ヨリ各其ノ上官ニ進級シタル者ニハ士官初任ト同額ヲ給ス但シ准士官ヨリ士官ニ任セラレタルトキハ武裝手當ヲ給セス
第二條 准士官以上及候補生ニシテ艦船ノ破壞又ハ沈沒ニ因リ被服物品ヲ亡失シタルトキハ其ノ狀況ニ應シ服裝手當トシテ左ノ金額以內ヲ給スルコトヲ得
第三條 現役下士卒及召集中ノ豫備役後備役下士卒ニハ官職相當ノ被服物品ヲ交付ス但シ歸休兵ハ此ノ限ニ在ラス
召集中ノ豫備役後備役下士卒ニ交付スヘキ定數ハ別表ノ範圍內ニ於テ海軍大臣之ヲ定ム歸休兵ヲ召集シタルトキ亦同シ
第四條 熱帶地方若ハ惡疫流行地ニ在ル下士卒又ハ同地方ニ航行スル艦船乘組ノ下士卒ニハ腹卷ヲ臨時交付ス
結氷期ニ際シ凍港ニ在ル軍艦乘組ノ下士卒若ハ之ニ均シキ地方ニ在ル下士卒ニハ適宜防寒服ヲ給與スルコトヲ得
第五條 下士卒ニ交付スル被服物品ハ交換期限、交換定數ヲ定メ之ヲ交換ス其ノ期限及定數ハ海軍大臣之ヲ定ム但シ夏服略帽、麻襟、襟紐、襟飾、帽覆、袴釣、靴、靴下、手袋、折メス紐、紺足袋、正服帽徽章、臂章、腹卷ハ還付セシメス
第六條 下士卒ニハ被服物品修補料トシテ一箇月十錢ヲ給ス但シ入院、在監又ハ逃亡中ノ者ニハ之ヲ給セス
第七條 下士卒現役ヲ離レ若ハ歸休ヲ命セラレタルトキハ數額ヲ定メ其ノ被服物品ヲ給與ス其ノ定數ハ海軍大臣之ヲ定ム
豫備役後備役下士卒歸休兵ニシテ召集ヲ解キタル場合ニ於テ被服物品ノ給與ヲ必要トスルトキハ適宜之ヲ給與スルコトヲ得
第八條 下士卒死亡シタル場合ニ於テ被服物品ノ給與ヲ必要トスルトキハ適宜之ヲ給與スルコトヲ得
第九條 記章佩用ノ資格ヲ有スル下士卒ニハ其ノ記章ヲ給與ス
第十條 左ニ揭クル場合ニ於テ被服物品ノ給與ヲ必要トスルトキハ適宜之ヲ給與スルコトヲ得
二、 局外中立ノ際交戰國ノ軍務ニ從事スル者ニシテ傷痍ヲ受ケ若ハ疾病ニ罹リタル者其ノ他避難者ヲ帝國艦船ニ於テ救護スルトキ
三、 外國ニ於ケル戰亂又ハ事變ニ際シ帝國臣民ヲ艦船ニ於テ保護スルトキ