葉煙草の密売が増加し、密売者が結束して官吏への抗拒や強盗などの犯罪を引き起こすほど取締りが困難な状況となっている。その結果、明治31年の専売法実施以来、専売益金の実収額が予定額を下回る状況が続いている。また、密売品により市場価格が乱れ、誠実な当業者が困窮している。売下率が上がっても製造煙草の価格が下がる傾向にあり、当業者からも法改正の請願が出されている。このため、耕作・運送・製造の取締りに関する詳細な規定を設け、罰則を強化することで、密売防止と専売制度の円滑な運営を図ることを目的としている。
参照した発言:
第15回帝国議会 衆議院 本会議 第14号