(会計規則中改正加除ノ件)
法令番号: 勅令第百二十七號
公布年月日: 明治33年3月31日
法令の形式: 勅令
朕會計規則中改正ノ件ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
明治三十三年三月三十日
內閣總理大臣 侯爵 山縣有朋
大藏大臣 伯爵 松方正義
勅令第百二十七號
會計規則中左ノ通改正ス
第二十五條 收入官吏租稅其他ノ收入金ヲ領收スルトキハ其領收證ヲ納人ニ交付シ領收濟ノ旨ヲ歲入ヲ徵收スル官吏ニ報吿スヘシ
第二十六條第九十一條第九十三條第九十四條及第百十八條中「現金ヲ領收スル收入官吏」ヲ「收入官吏」ニ改ム
第二十七條中「收入官吏ノ拂込ニ係ル分ニ付テハ歲入ノ徵收ヲ監督スル所ノ官吏ニ又納人ニ係ル分ニ付テハ收入官吏ニ通知スヘシ」ヲ「歲入ヲ徵收スル官吏ニ通知スヘシ」ニ改ム
第三十條 歲入ヲ徵收スル官吏ハ其徵收簿ノ結果ニ據リ每月徵收報吿書ヲ調製シ參照書類ヲ添ヘ各省大臣ノ定メタル期限ニ之ヲ其事務管理廳ニ送付スヘシ
第三十一條 歲入ノ事務管理廳ハ前條ノ徵收報吿書ニ據リ每月徵收總報吿書ヲ作リ之ニ必要ナル參照書類ヲ添ヘ其翌月中ニ大藏大臣ニ送付スヘシ
第三十一條ノ二 納期ノ一定シタル收入ニシテ納期所屬ノ年度ニ於テ納額吿知書ヲ發セサルモノハ總テ納額吿知書ヲ發シタル年度ノ歲入ニ編入スヘシ
第三十五條中「金庫所在地外ニ於テ仕拂ヲ要スルモノハ」ヲ「金庫所在地外ニ在ル債主ニ仕拂ヲ要スルモノハ」ニ改ム
第四十五條第一項中「金庫所在地外ニ於テ仕拂ヲ要スル」ヲ「金庫所在地外ニ在ル債主ニ仕拂ヲ要スル」ニ改メ第二項ニ左ノ但書ヲ加フ
但集合仕拂命令、金庫所在地外ニ在ル債主ニ仕拂ヲ要スル仕拂命令ニ對シテハ領收證書ト引替ニ現金ヲ交付スヘシ
第五十二條第二項中「調定」ヲ總テ「徵收」ニ改ム
第五十七條第一項及第二項第二號ヲ左ノ如ク改ム
各省大臣會計法第二十一條及第二十二條ニ據リ定額ノ繰越ヲ要スルトキハ翌年度五月三十一日迄ニ繰越計算書ヲ作リ大藏大臣ノ承認ヲ求ムヘシ
第二 右定額ニ對シ旣ニ仕拂命令濟トナリタル額及當該年度所屬トシテ仕拂命令ヲ發スヘキ額
第九十五條及第九十六條ヲ削ル
第九十七條 收入官吏ハ會計檢査院ノ檢査判決ヲ受クル爲メ一年度內ニ執行シタル出納ノ計算書ヲ調製シ證憑書類ヲ添ヘ每年度經過後二箇月以內ニ歲入ヲ徵收スル官吏ニ送付シ歲入ヲ徵收スル官吏ハ其下檢査ヲ執行シ下檢査書ヲ添ヘ之ヲ會計檢査院ニ送付スヘシ
第百二條第二項ニ左ノ但書ヲ加フ
但保證人ノ責任ハ免除シタル保證金額ニ止ルモノトス
第百六條中「及其保證人」ヲ削ル
第百十四條 歲入ヲ徵收スル官吏ハ徵收簿ヲ備ヘ歲入ノ種類ヲ區分シ調定濟額、收入濟額、不納缺損額、收入未濟額ヲ登記スヘシ
附 則
本令ハ明治三十三年度ヨリ之ヲ施行ス
朕会計規則中改正ノ件ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
明治三十三年三月三十日
内閣総理大臣 侯爵 山県有朋
大蔵大臣 伯爵 松方正義
勅令第百二十七号
会計規則中左ノ通改正ス
第二十五条 収入官吏租税其他ノ収入金ヲ領収スルトキハ其領収証ヲ納人ニ交付シ領収済ノ旨ヲ歳入ヲ徴収スル官吏ニ報告スヘシ
第二十六条第九十一条第九十三条第九十四条及第百十八条中「現金ヲ領収スル収入官吏」ヲ「収入官吏」ニ改ム
第二十七条中「収入官吏ノ払込ニ係ル分ニ付テハ歳入ノ徴収ヲ監督スル所ノ官吏ニ又納人ニ係ル分ニ付テハ収入官吏ニ通知スヘシ」ヲ「歳入ヲ徴収スル官吏ニ通知スヘシ」ニ改ム
第三十条 歳入ヲ徴収スル官吏ハ其徴収簿ノ結果ニ拠リ毎月徴収報告書ヲ調製シ参照書類ヲ添ヘ各省大臣ノ定メタル期限ニ之ヲ其事務管理庁ニ送付スヘシ
第三十一条 歳入ノ事務管理庁ハ前条ノ徴収報告書ニ拠リ毎月徴収総報告書ヲ作リ之ニ必要ナル参照書類ヲ添ヘ其翌月中ニ大蔵大臣ニ送付スヘシ
第三十一条ノ二 納期ノ一定シタル収入ニシテ納期所属ノ年度ニ於テ納額告知書ヲ発セサルモノハ総テ納額告知書ヲ発シタル年度ノ歳入ニ編入スヘシ
第三十五条中「金庫所在地外ニ於テ仕払ヲ要スルモノハ」ヲ「金庫所在地外ニ在ル債主ニ仕払ヲ要スルモノハ」ニ改ム
第四十五条第一項中「金庫所在地外ニ於テ仕払ヲ要スル」ヲ「金庫所在地外ニ在ル債主ニ仕払ヲ要スル」ニ改メ第二項ニ左ノ但書ヲ加フ
但集合仕払命令、金庫所在地外ニ在ル債主ニ仕払ヲ要スル仕払命令ニ対シテハ領収証書ト引替ニ現金ヲ交付スヘシ
第五十二条第二項中「調定」ヲ総テ「徴収」ニ改ム
第五十七条第一項及第二項第二号ヲ左ノ如ク改ム
各省大臣会計法第二十一条及第二十二条ニ拠リ定額ノ繰越ヲ要スルトキハ翌年度五月三十一日迄ニ繰越計算書ヲ作リ大蔵大臣ノ承認ヲ求ムヘシ
第二 右定額ニ対シ既ニ仕払命令済トナリタル額及当該年度所属トシテ仕払命令ヲ発スヘキ額
第九十五条及第九十六条ヲ削ル
第九十七条 収入官吏ハ会計検査院ノ検査判決ヲ受クル為メ一年度内ニ執行シタル出納ノ計算書ヲ調製シ証憑書類ヲ添ヘ毎年度経過後二箇月以内ニ歳入ヲ徴収スル官吏ニ送付シ歳入ヲ徴収スル官吏ハ其下検査ヲ執行シ下検査書ヲ添ヘ之ヲ会計検査院ニ送付スヘシ
第百二条第二項ニ左ノ但書ヲ加フ
但保証人ノ責任ハ免除シタル保証金額ニ止ルモノトス
第百六条中「及其保証人」ヲ削ル
第百十四条 歳入ヲ徴収スル官吏ハ徴収簿ヲ備ヘ歳入ノ種類ヲ区分シ調定済額、収入済額、不納欠損額、収入未済額ヲ登記スヘシ
附 則
本令ハ明治三十三年度ヨリ之ヲ施行ス