軍隊において優秀な下士を長く勤務させることは重要であり、その満期後の生活を保障する必要がある。現行制度では、恩給受給者が文官として採用された場合、恩給が停止されるため、採用側は低俸給での雇用が困難となっている。そこで本改正案では、文官採用後も恩給支給を継続可能とすることで、採用機関は低俸給での雇用が可能となり、下士にとっても恩給と俸給を併せて受けられることで生活の安定が図れる。これにより下士の文官採用を促進し、下士奨励に資することを目的とする。
参照した発言:
第14回帝国議会 衆議院 本会議 第33号