陸軍服役條例中左ノ通改正ス
第二條中「七十歲」ヲ「六十五歲」ニ「六十五歲」ヲ「六十歲」ニ改ム
第三條中「職ニ在ル者」ノ下ニ「又ハ補充上必要アル者」ヲ加フ
第八條第二項中「欲スル者ハ」ノ下ニ「本籍市町村東京市京都市大阪市ニ在テハ區以下同シニ於テ軍衙ノ命アルトキ之ヲ通報スヘキ者成年者ニ限ルヲ定メ」ヲ加フ
第九條第一項中「欲スルトキハ」ノ下ニ「本籍市町村ニ於テ軍衙ノ命アルトキ之ヲ通報スヘキ者成年者ニ限ルヲ定メ」ヲ加ヘ第三項ヲ左ノ如ク改メ同條ニ左ノ一項ヲ加フ
外國ニ旅行又ハ寄留セント欲スル者ハ其ノ期限ヲ豫定シ陸軍大臣ニ願出ツヘシ
前項ニ依リ許可ヲ受ケタル者出發セントスルトキ及歸朝シタルトキハ第一項ニ準シ屆出ツヘシ
第十條ニ左ノ一項ヲ加フ
寄留地師管ノ兵籍ニ轉シタル者ニ付テハ本條例ノ規定ニ於テ寄留地ヲ本籍地ト同視ス
第十一條ノ次ニ左ノ三條ヲ加フ
第十一條ノ二 傷痍若ハ疾病ニ由リ休職ト爲リタル者全癒シタルトキハ陸軍醫官若ハ地方醫師ノ診斷書ヲ添ヘ陸軍大臣ニ屆出ツヘシ
第十一條ノ三 休職停職ノ將校ニシテ死亡又ハ所在不明ノ者アルトキ及所在不明中戶籍ヲ轉換シタルトキハ其ノ戶主本人戶主ナレハ家族中家事ヲ擔當スル者ヨリ十四日以內ニ師團長ニ屆出ツヘシ所在不明者ノ歸鄕シタルトキ若ハ踪跡ヲ知得シタルトキ亦同シ但シ他ノ師管ニ戶籍ヲ轉換シタルトキハ新舊所管ノ師團長ニ屆出ツヘシ
家族ナキ者ニシテ前項ノ事故ヲ生シタルトキハ市町村長東京市京都市大阪市ニ在テハ區長以下同シヨリ聯隊區司令官警備隊區ニ在テハ警備隊司令官又ハ警備隊區司令官以下同シニ通知スヘシ
第十一條ノ四 休職停職ノ將校重罪輕罪罰金ヲ除クノ刑ニ處セラレタルトキハ刑名及刑期ヲ記シ其ノ戶主本人戶主ナレハ家族中家事ヲ擔當スル者ヨリ十四日以內ニ師團長ニ屆出ツヘシ
家族ナキ者ニシテ前項ノ事故ヲ生シタルトキハ市町村長ヨリ聯隊區司令官ニ通知スヘシ
第十二條 休職停職ノ將官ヨリ陸軍大臣ニ差出ス願屆書ハ師團長ヲ經由シ佐官以下ノ將校又ハ其ノ戶主若ハ家事擔當者ヨリ師團長ニ差出ス願屆書ハ市町村長及聯隊區司令官ヲ經由シ陸軍大臣ニ差出ス願屆書ハ市町村長、聯隊區司令官及師團長ヲ經由スヘシ但シ佐官以下ノ將校ヨリ第十一條ノ二ニ依リ差出ス屆書ハ現住地所管ノ聯隊區司令官及師團長ヲ經由スヘシ
第十二條ノ次ニ左ノ二條ヲ加フ
第十二條ノ二 第八條第一項及第二項第九條第一項及第四項第十條第十一條第十一條ノ三第十一條ノ四ノ屆出ヲ爲ササル者ハ五錢以上一圓九十五錢以下ノ科料ニ處ス
第十二條ノ三 第八條及第九條ノ通報人正當ノ事由ナクシテ軍衙ノ命令ヲ通報セス若ハ其ノ通報ヲ遲緩シタルトキハ五錢以上一圓九十五錢以下ノ科料ニ處シ又ハ一日以上十日以下ノ拘留ニ處ス
第二十六條中「對馬警備隊區ニ在テ朝鮮國釜山ニ旅行又ハ寄留スル者ヲ除ク」ヲ削ル
第二十九條第二項中「成年以上ノ男子ニ限ル」ヲ「成年者ニ限ル」ニ改ム
第三十條第一項中「スルトキハ」ノ下ニ「本籍市町村ニ於テ」ヲ加ヘ「成年以上ノ男子ニ限ル」ヲ「成年者ニ限ル」ニ改メ第三項中「若クハ後備軍召集」ヲ削ル
第三十三條第一項中「失踪シタル者」ヲ「所在不明ノ者」ニ「失踪中」ヲ「所在不明中」ニ「失踪者」ヲ「所在不明者」ニ改メ第二項中「東京市京都市大阪市ニ在テハ區長以下同シ」ヲ削ル
第三十五條 豫備役後備役將官ヨリ陸軍大臣ニ差出ス願書ハ師團長ヲ經由シ佐官以下ノ將校又ハ其ノ戶主若ハ家事擔當者ヨリ師團長ニ差出ス願屆書ハ市町村長及聯隊區司令官ヲ經由シ陸軍大臣ニ差出ス願書ハ市町村長、聯隊區司令官及師團長ヲ經由スヘシ
第三十九條中「上等監護」ヲ「上等工長」ニ「二等軍樂長」ヲ「樂長補」ニ改ム
第四十一條中「上等監護」ヲ「上等工長」ニ「二等軍樂長」ヲ「樂長補」ニ「三十七歲」ヲ「三十四歲」ニ改ム
第四十三條中「事故アルトキハ」ノ下ニ「陸軍大臣」ヲ加フ
第四十六條中「上等監護」ヲ「上等工長」ニ「二等軍樂長」ヲ「樂長補」ニ改ム
第四十八條中「四年」ヲ「六年」ニ「九年」ヲ「十一年」ニ改ム
第五十三條 隊附現役下士ハ營內ニ居住セシムルヲ例トス
憲兵科下士、計手及軍樂部下士ハ總テ之ヲ營外ニ居住セシメ諸工長及衞生部下士ハ人員ヲ限リ營外ニ居住セシム
警備隊附下士ニシテ其ノ警備隊區在籍ノ者ハ外泊ヲ許スコトアルヘシ
第五十四條 現役下士ノ服役期限ハ左ノ如シ
一 各兵科及衞生部下士候補生兵卒ヲ除クヨリ下士ニ任セラレタル者ハ任官ノ月ヨリ四箇年
三 砲兵工長、蹄鐵工長、縫工長、靴工長候補生兵卒ヲ除クヨリ諸工長ニ任セラレタル者ハ任官ノ月ヨリ四箇年
五 步騎砲工輜重兵科上等兵及看護手ヨリ下士ニ任セラレタル者ハ入隊ノ月ヨリ三箇年
前項第一號乃至第四號ニ當ル者ヲ長期下士トシ第五號ニ當ル者ヲ短期下士トス
第五十七條 再服役年期ハ一箇年以上トス但シ第五十四條第五ニ當ル者ニ在テハ初度ニ限リ三箇年ヲ以テ一期トス
第五十八條第一項中「警備隊ニ在テハ步兵砲兵隊長」ヲ削ル
第六十五條 現役ヲ離ルルトキ其ノ服役シタル年月ヲ通算シ七年四箇月ニ滿タサル者ハ豫備役ニ十二年四箇月ニ滿タサル者ハ後備役ニ服セシム
第六十六條第一項中「第六十條第六十一條第六十三條ニ依リ現役ヲ免シタル者ハ前條ノ例ニ依リ豫備役又ハ後備役ニ服セシメ」ヲ削ル
同條第二項中「當該兵科ノ兵卒」ヲ「當該兵科ノ一等卒」ニ「前兵科ノ兵卒ト爲シ軍樂部ニ在テハ樂生ト爲シ」ヲ「前兵科前兵科ナキ者ハ步兵科ノ一等卒ト爲シ」ニ改ム
第六十七條第一項「願出ヘシ」ノ下ニ「但シ豫備役ハ現役定限年齡ニ滿ツル年ノ三月三十一日後備役ハ滿五十歲トナル年ノ三月三十一日ヲ以テ終期トス」ヲ加フ
第七十四條「願出ヘシ」ノ下ニ「但シ豫備役ハ現役定限年齡ニ滿ツル年ノ三月三十一日後備役ハ滿五十歲トナル年ノ三月三十一日ヲ以テ終期トス」ヲ加フ
第七十五條ニ左ノ一項ヲ加フ
第一項ニ當ル者アルトキハ聯隊區司令官ハ師團長ノ認可ヲ請ヒ豫備後備役又ハ兵役ヲ免ス但シ召集中ニ在テハ聯隊長若ハ之ト同等以上ノ權アル長官第六十八條ノ例ニ依リ處分シ本籍所管ノ聯隊區司令官ニ通知スヘシ
第七十五條ノ次ニ左ノ二條ヲ加フ
第七十五條ノ二 豫備役後備役憲兵下士召集中其ノ職務ヲ辱シムルニ依リ懲罰ノ處分ヲ受ケ其ノ情重キモノハ陸軍懲罰令ノ規定ニ拘ラス官ヲ免スルコトヲ得
第七十五條ノ三 豫備役後備役下士ニシテ禁錮ノ刑ニ處セラレ官ヲ失ヒ又ハ陸軍懲罰令若ハ前條ニ依リ官ヲ免セラレタル者ハ步騎砲工輜重兵科ニ在テハ當該兵科ノ一等卒ト爲シ憲兵科及各部ニ在テハ前兵科前兵科ナキ者ハ步兵科ノ一等卒ト爲ス
第七十七條第一項中「對馬警備隊區ニ在テ朝鮮國釜山ニ旅行又ハ寄留スル者ヲ除ク」ヲ削ル
第七十八條第一項中「ニシテ他ノ聯隊區警備隊區ニ在テハ其ノ區以下同シニ寄留スル者」ヲ削リ「其ノ地」ヲ「寄留地」ニ改ム
第八十條第一項中「十里詰」ヲ「十二里詰」ニ改メ第二項中「成年以上ノ男子ニ限ル」ヲ「成年者ニ限ル」ニ改ム
第八十一條第一項中「スルトキハ」ノ下ニ「本籍市町村ニ於テ」ヲ加ヘ「成年以上ノ男子ニ限ル」ヲ「成年者ニ限ル」ニ改メ第三項中「若クハ後備軍召集」ヲ削ル
第八十四條第一項中「失踪シタル者」ヲ「所在不明ノ者」ニ「失踪中」ヲ「所在不明中」ニ「失踪者」ヲ「所在不明者」ニ改ム
第九十條中「樂生」ヲ削リ「官ヲ免セラレ兵卒」ヲ「官ヲ免セラレ一等卒」ニ改ム
第九十五條 憲兵上等兵ノ現役期限ハ前服役年月ヲ通算シ六箇年トス
第九十六條第一項中「砲兵輸卒、輜重輸卒」ノ下ニ「及看護卒」ヲ加ヘ「在營セシム」ヲ「看護卒ハ四箇月間在營ノ後歸休セシム」ニ改ム
第九十七條 樂手補ノ現役期限ハ樂手補ヲ命セラレタル月ヨリ五箇年トス
第九十八條 警備隊現役兵ハ一箇年間在營ノ後歸休セシム
第百條 步騎砲工輜重兵卒看護手及縫工靴工ニシテ下士タルノ技能ヲ有スル者ハ現役滿期ノ後三箇年ヲ一期トシ再服役ヲ爲スコトヲ得其ノ下士ニ任セラレタル者ハ之ヲ長期下士トス
憲兵上等兵、樂手補及警備隊縫工、靴工ハ現役滿期ノ後現役定限年齡ニ滿ツル迄數次再服役ヲ爲スコトヲ得其ノ再服役年期ハ一箇年以上トス
前二項ノ再服役ニ關シテハ第五十八條及第五十九條ヲ適用ス
第百四條ノ次ニ左ノ一條ヲ加フ
第百四條ノ二 第百條第一項ニ依リ再服役ノ許可ヲ受ケタル者ニシテ軍紀ヲ紊リ又ハ其ノ他ノ事故ニ由リ下士タルヲ得ヘカラスト認メタル者ニ付テハ其ノ許可ヲ取消ス
第百六條 現役ヲ離ルルトキ其ノ服役シタル年月ヲ通算シ七年四箇月ニ滿タサル者ハ豫備役ニ十二年四箇月ニ滿タサル者ハ後備役ニ服セシム
第百七條 第百二條第百三條ニ當ル者軍隊第一期ノ敎育ヲ卒ラサル前ニ在テハ第二補充兵役ニ服セシム其ノ服役年期ハ前役ヲ通シテ一年四箇月トス
第百四條ニ依リ常備後備ノ役ヲ免セラレタル者ハ第一國民兵役ニ服セシム但シ軍隊第一期ノ敎育ヲ卒ラサル前ニ在テハ第二國民兵役ニ服セシム
第百八條中「兵卒ト爲シ憲兵上等兵及看護手ニ在テハ前兵科ノ兵卒ト爲シ樂手補ハ樂生ト爲シ」ヲ「一等卒ト爲シ憲兵上等兵、看護手及樂手補ニ在テハ前兵科前兵科ナキ者ハ步兵科ノ一等卒ト爲シ」ニ改ム
第百十條中「常備後備役又ハ兵役ヲ免ス」ヲ「常備後備役、兵役ヲ免シ若ハ再服役ノ許可ヲ取消シ又ハ憲兵上等兵ヲ免ス」ニ改メ同條ニ左ノ一項ヲ加フ
歸休兵中第百三條第百四條ニ當ル者アルトキハ聯隊區司令官ハ師團長ノ認可ヲ請ヒ現役、常備後備役又ハ兵役ヲ免ス但シ召集中ニ在テハ聯隊長若ハ之ト同等以上ノ權アル長官前項ノ例ニ依リ處分シ本籍所管ノ聯隊區司令官ニ通知スヘシ
第百十七條ノ次ニ左ノ一條ヲ加フ
第百十七條ノ二 歸休兵ハ願ニ依リ寄留地ニ於テ簡閱㸃呼ヲ受クルコトヲ得又止ムヲ得サル事故アルトキハ簡閱㸃呼ノ免除ヲ願出ツルコトヲ得
一箇年以上他ノ師管ニ寄留スル者ハ願ニ依リ寄留地師管ニ於テ勤務演習ヲ爲スコトヲ得
前二項ニ依リ願出ツル者ハ其ノ願書ニ本籍市町村長ノ奧書證印ヲ受ケ聯隊區司令官ニ差出スヘシ但シ寄留地ニ於テ勤務演習ヲ爲スノ許可及簡閱㸃呼ヲ受クルノ許可ヲ受ケタル者ハ寄留地到著後寄留後出願ノ者ハ指令書受領後三日以內ニ其ノ由ヲ寄留地市町村長ヲ經テ同地聯隊區司令官ニ屆出ツヘシ
第百十八條第一項中「十里詰」ヲ「十二里詰」ニ改メ第二項中「成年以上ノ男子ニ限ル」ヲ「成年者ニ限ル」ニ改ム
第百十九條第一項中「スルトキハ」ノ下ニ「本籍市町村ニ於テ」ヲ加ヘ「成年以上ノ男子ニ限ル」ヲ「成年者ニ限ル」ニ改ム
第百二十條第一項中「外國」ノ下ニ「韓國ヲ除ク」ヲ加ヘ同條第二項ヲ左ノ如ク改ム
韓國ニ旅行又ハ寄留スル者ニシテ特別ノ事情アリ勤務演習召集ノ猶豫ヲ願ハント欲スル者ハ其ノ願書ニ市町村長ノ奧書證印ヲ受ケ聯隊區司令官ニ差出スヘシ
第百二十二條第一項中「失踪シタル者」ヲ「所在不明ノ者」ニ「失踪中」ヲ「所在不明中」ニ「失踪者」ヲ「所在不明者」ニ改ム
第百二十五條中「第百十八條第一項」ノ上ニ「第百十七條ノ二第三項但書」ヲ加ヘ「第百二十條第二項」ヲ削ル
第百二十九條 豫備役兵卒ノ服役期限ハ其ノ服役シタル年月ヲ通算シ七年四箇月トス
第百三十二條中「軍吏部」「又ハ砲兵工科學校經理學校卒業證書」ヲ削ル
第百三十三條ニ左ノ一項ヲ加フ
第一項ニ當ル者アルトキハ聯隊區司令官ハ師團長ノ認可ヲ請ヒ豫備後備役又ハ兵役ヲ免ス但シ召集中ニ在テハ聯隊長若ハ之ト同等以上ノ權アル長官第百十條ノ例ニ依リ處分シ本籍所管ノ聯隊區司令官ニ通知スヘシ
第百三十三條ノ次ニ左ノ二條ヲ加フ
第百三十三條ノ二 豫備役後備役憲兵上等兵召集中左ニ揭クル事項ニ當ル者ハ其ノ職ヲ免ス
一 職務ヲ辱シムルニ由リ懲罰ノ處分ヲ受ケ其ノ情重キトキ
二 素行修マラス屢懲罰ノ處分ヲ受ケ又ハ上官ノ說諭ヲ受クルモ悛改ノ狀ナキトキ
第百三十三條ノ三 豫備役後備役上等兵、看護手及樂手補ニシテ禁錮ノ刑ニ處セラレ職ヲ失ヒ又ハ陸軍懲罰令若ハ前條ニ依リ職ヲ免セラレタル者ハ步騎砲工輜重兵科ニ在テハ當該兵科ノ一等卒ト爲シ憲兵、看護手及樂手補ニ在テハ前兵科前兵科ナキ者ハ步兵科ノ一等卒ト爲ス
第百三十五條第一項中「ニシテ他ノ聯隊區ニ寄留スル者」ヲ削リ「其ノ地」ヲ「寄留地」ニ改ム
第百三十七條第一項中「十里詰」ヲ「十二里詰」ニ改メ第二項中「成年以上ノ男子ニ限ル」ヲ「成年者ニ限ル」ニ改ム
第百三十八條第一項中「スルトキハ」ノ下ニ「本籍市町村ニ於テ」ヲ加ヘ「成年以上ノ男子ニ限ル」ヲ「成年者ニ限ル」ニ改メ第三項中「若クハ後備軍召集」ヲ削ル
第百四十一條第一項中「失踪シタル者」ヲ「所在不明ノ者」ニ「失踪中」ヲ「所在不明中」ニ「失踪者」ヲ「所在不明者」ニ改ム
第百四十七條ニ左ノ一項ヲ加フ
第一項ニ當ル者アルトキハ聯隊區司令官ハ師團長ノ認可ヲ請ヒ補充兵役又ハ兵役ヲ免ス但シ召集中ニ在テハ聯隊長若ハ之ト同等以上ノ權アル長官第百十條ノ例ニ依リ處分シ本籍所管ノ聯隊區司令官ニ通知スヘシ
第百四十九條第一項中「ニシテ他ノ聯隊區ニ寄留スル者ヲ削リ「其ノ地」ヲ「寄留地」ニ改メ第二項中「師管ニ於テ」ノ下ニ「敎育召集ニ應シ及」ヲ加フ
第百五十一條第一項中「スルトキハ」ノ下ニ「本籍市町村ニ於テ」ヲ加ヘ「成年以上ノ男子ニ限ル」ヲ「成年者ニ限ル 」ニ改メ第三項中「若クハ後備軍召集」ヲ削ル
第百五十四條第一項中「失踪シタル者」ヲ「所在不明ノ者」ニ「失踪中」ヲ「所在不明中」ニ「失踪者」ヲ「所在不明者」ニ改ム
第百六十二條 豫備役將校、同相當官一年志願兵ヨリ豫備役將校、同相當官トナリタル者ヲ除クニシテ明治二十三年勅令第二十四號ニ依リ進級シタル者及豫備役轉入後進級シタル者ノ服役期限ハ前官ノ現役定限年齡ニ依ル現役將校、同相當官ニシテ服役延期中進級シタル者亦同シ
第百六十二條ノ次ニ左ノ一條ヲ加フ
第百六十二條ノ二 本條例ニ於テ兵役期限及年齡ハ曆ニ從ヒ月ヲ以テ算ス
第百六十三條中「第一」及「若クハ後備軍召集」ヲ削ル
第百六十五條 本條例ニ依リ在鄕軍人補充兵又ハ其ノ戶主若ハ家事擔當者ヨリ町村長ヲ經テ差出ス願屆書ハ尙島司、郡長ヲ經由スヘシ
本條例ニ依リ町村長ヨリ聯隊區司令官ニ通知スル事項ハ島司、郡長ヲ經由スヘシ
第百六十五條ノ次ニ左ノ二條ヲ加フ
第百六十五條ノ二 臺灣ニ在テ本條例中師團長ノ職務ハ臺灣守備混成旅團長之ヲ行フ
第百六十五條ノ三 豫備役後備役將校、同相當官及下士、歸休兵、豫備役後備役兵卒、第一補充兵ニシテ一箇年以上臺灣ニ寄留スル者ハ願ニ依リ同地ニ於テ勤務演習ヲ爲スコトヲ得
其ノ願出及屆出方ハ第二十七條第七十八條第三項第百十七條ノ二第三項第百三十五條第三項第百四十九條第三項ノ例ニ依ル但シ各條項中師團長及聯隊區司令官ニ屆出ツヘキモノハ臺灣守備混成旅團長ニ屆出ツヘシ
前項ノ屆出ヲ爲ササル者ニ對シテハ第三十六條第八十七條第百二十五條第百四十三條第百五十六條ノ罰例ヲ適用ス
第百六十六條中「之ヲ行フ」ヲ「之ヲ行ヒ郡長ノ職務ハ北海道ニ在テハ北海道廳支廳長之ヲ行フ」ニ改メ同條ニ左ノ一項ヲ加フ
本條例中ノ市町村トアルハ北海道及沖繩縣ノ區ニ該當ス
第百六十八條ノ次ニ左ノ九條ヲ加フ
第百六十九條 豫備役後備役下士、歸休兵、豫備役後備役兵卒、第一補充兵ニシテ臺灣ニ寄留スル者ニハ當分簡閱㸃呼ヲ行ハス
第百七十條 明治三十二年十二月一日前任官シタル現役下士再服役ノ者ヲ除クノ服役期限ハ左ノ如シ
一 各兵科各部下士第二以下ニ揭クル者ヲ除クニシテ其ノ服役シタル年月六箇年ニ滿タサル者ハ六箇年ニ滿ツル年ノ十一月三十日迄トシ六箇年ヲ過クル者ハ明治三十三年三月三十一日迄トス
二 敎導團及要塞砲兵射擊學校卒業者ヨリ下士ニ任セラレタル者砲工兵監護及砲臺監守タリシ者ヲ除クハ其ノ入團入校ノ前年十二月ヨリ六箇年トス
三 砲兵工科學校卒業者ヨリ諸工長ニ任セラレタル者ハ任官ノ月ヨリ七箇年
四 經理學校卒業者ヨリ諸工長ニ任セラレタル者ハ入校ノ年ノ十二月兵卒出身ノ者ハ入隊ノ年ノ十二月ヨリ六箇年トシ六箇年ヲ過クル者ハ明治三十三年三月三十一日迄トス
六 軍樂部下士ハ樂生ヲ命セラレタル月ヨリ七年四箇月
第百七十一條 明治三十二年十一月三十日現在ノ現役砲工兵監護及砲臺監守中三十六歲以上ニシテ曹長ニ轉官ノ者ハ定限年齡ニ拘ラス同年十二月以後五箇年以內再服役ヲ爲スコトヲ得但シ四十八歲ヲ超ユルヲ得ス
第百七十二條 第百七十條第百七十一條ニ當ル下士及明治三十二年十二月一日前ヨリ再服役ノ下士ハ之ヲ長期下士トス
明治三十二年十二月一日前ニ於テ再服役ヲ許サレタル上等兵、看護手及樂手補ニシテ同日以後下士ニ任セラレタル者亦同シ
第百七十三條 明治三十二年十二月一日前採用シタル憲兵科及軍樂部現役兵卒再服役ノ者ヲ除クノ服役期限ハ左ノ如シ
一 憲兵上等兵ニシテ其ノ服役シタル年月ヲ通算シ六箇年ニ滿タサル者ハ六箇年ニ滿ツル年ノ十一月三十日迄トシ六箇年ヲ過クル者ハ明治三十三年三月三十一日迄トス
第百七十四條 明治三十二年十二月一日前轉入シタル豫備役後備役特務曹長ノ服役期限ハ從前ノ規定ニ依ル
第百七十五條 明治三十二年十二月一日前轉入シタル豫備役下士及憲兵科軍樂部兵卒竝第百七十條第百七十三條ノ下士及憲兵科軍樂部兵卒ニシテ同日以後豫備役ニ轉入スル者ノ服役期限ハ第百七十條第百七十三條ノ年月ヲ通算シ七箇年ニ滿ツル年ノ翌年三月三十一日迄トス
明治三十二年十二月一日前ヨリ再服役ヲ爲シ同日以後豫備役ニ轉入スル者ノ服役期限亦前項ニ同シ
第百七十六條 明治三十二年十二月一日前轉入シタル後備役下士及憲兵科軍樂部兵卒竝第百七十條第百七十三條第百七十五條ノ下士及憲兵科軍樂部兵卒ニシテ同日以後後備役ニ轉入スル者ノ服役期限ハ第百七十條第百七十三條ノ年月ヲ通算シ十二箇年ニ滿ツル年ノ翌年三月三十一日迄トス
明治三十二年十二月一日前ヨリ再服役ヲ爲シ同日以後後備役ニ轉入スル者ノ服役期限亦前項ニ同シ
第百七十七條 豫備役後備役上等兵中軍吏部下士適任證書又ハ砲兵工科學校、經理學校卒業證書ヲ所持スル者ハ當分第百三十二條ニ依リ滿期後引續キ服役スルコトヲ得