日本は農業立国でありながら、これまで国庫から農事試験場への補助がなく、地方税のみに依存してきた。そのため試験場の設置や維持が困難な状況にある。一方、フランス、イタリア、ベルギー、ドイツ、アメリカなど農業を主としない国々でさえ、多額の国庫補助を行っている。そこで各府県の農事試験場に年間3,000円ずつ、総額15万円の補助を与えることで、既存の試験場の充実と新規設置を促進し、農業の改良発達を図ろうとするものである。
参照した発言: 第13回帝国議会 衆議院 本会議 第17号