日清戦争の賠償金の残額から、災害準備基金として1000万円を積み立てることを提案している。近年、地震や水害などで地方が多額の費用負担を強いられ、国庫からの補助が必要となっているが、国庫剰余金からの支出が困難になっている。毎年の予算計上は非効率的であり、借入金に頼らざるを得ない状況を改善するため、不時の災害に備えて基金を設立し、平時は利殖を図る。災害時には議会の協賛を得て支出し、元金を取り崩した場合は翌年度の一般会計から補填する仕組みとする。
参照した発言:
第13回帝国議会 貴族院 本会議 第34号