(銀行条例中改正法律)

法令番号: 法律第52号

公布年月日: 明治32年3月10日

法令の形式: 法律

現行の銀行条例では商法の条項を引用しているが、商法の修正により条項に齟齬が生じることとなった。そのため、商法の条項を引用せず、銀行条例単独で運用できるよう法律の体裁を改めることとした。これにより、商法の改正に影響されることなく、銀行条例を独立して運用することが可能となる。

(明治32年1月14日)

(明治32年1月21日)

(明治32年1月25日)

(明治32年2月28日)

朕帝國議會ノ協贊ヲ經タル銀行條例中改正法律ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム

御名御璽

明治三十二年三月九日

內閣總理大臣　侯爵　山縣有朋

大藏大臣　伯爵　松方正義

法律第五十二號

銀行條例中左ノ通改正ス

第九條　第二條ノ規定ニ違反シ大藏大臣ノ認可ヲ受ケスシテ銀行ノ事業ヲ營ミタルトキハ其營業主、會社ノ業務ヲ執行スル社員、取締役、外國會社ノ代表者ヲ十圓以上五百圓以下ノ過料ニ處ス

第十條　銀行ニ於テ第三條ノ報吿若ハ第四條ノ公吿ヲ爲サス又ハ其報吿中若ハ公吿中ニ詐僞ノ陳述ヲ爲シ若ハ事實ヲ隱蔽シタルトキハ其營業主、會社ノ業務ヲ執行スル社員、取締役、外國會社ノ代表者ヲ五圓以上五百圓以下ノ過料ニ處ス

第八條ノ檢査ヲ受クルコトヲ拒ミタルトキハ其營業主、會社ノ業務ヲ執行スル社員、取締役、外國會社ノ代表者ヲ十圓以上五百圓以下ノ過料ニ處ス