台湾総督府郵便及電信局官制
法令番号: 勅令第百九號
公布年月日: 明治31年6月20日
法令の形式: 勅令
朕臺灣總督府郵便及電信局官制ノ改正ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
明治三十一年六月十八日
內閣總理大臣 侯爵 伊藤博文
內務大臣 子爵 芳川顯正
勅令第百九號
臺灣總督府郵便及電信局官制
第一條 臺灣總督府郵便及電信局ハ臺灣總督ノ管理ニ屬シ郵便及電信ノ業務ヲ掌理ス
第二條 郵便及電信局ヲ分テ一等郵便電信局、二等郵便電信局、二等郵便局、二等電信局、三等郵便電信局、三等郵便局、三等電信局トス
第三條 臺灣總督ノ指定シタル一等郵便電信局ニ於テハ電信建築ノ事務ヲ兼掌ス
臺灣總督ハ一等郵便電信局ヲシテ其ノ指定シタル區域內ノ二等郵便電信局以下監督事務ノ一部ヲ分掌セシムルコトヲ得
臺灣總督ハ必要ト認ムル地ニ郵便及電信ノ支局ヲ置キ郵便及電信ノ業務ヲ分掌セシムルコトヲ得
第四條 各郵便電信局、郵便局、電信局ニ左ノ職員ヲ置ク
局長
通信書記
但シ三等局ニハ通信書記ヲ置カス
電信建築ノ事務ヲ兼掌スル一等郵便電信局ニハ前項職員ノ外技師及技手ヲ置ク
第五條 一等郵便電信局長ハ奏任トス臺灣總督ノ命ヲ承ケ局中一切ノ事務ヲ掌理ス
二等郵便電信局長、二等郵便局長、二等電信局長、三等郵便電信局長、三等郵便局長、三等電信局長ハ判任トス上官ノ指揮ヲ承ケ局務ヲ掌理ス
第六條 技師ハ奏任トス局長ノ指揮監督ヲ承ケ技術ニ關スル事ヲ掌ル
通信書記ハ判任トス上官ノ指揮ヲ承ケ局務ニ從事ス
技手ハ判任トス上官ノ指揮ヲ承ケ技術ニ從事ス
第七條 郵便及電信局ノ名稱、位置及其ノ區域ハ臺灣總督之ヲ定ム
第八條 一等郵便電信局長ハ各局ヲ通シテ四人ヲ以テ定員トス
二等郵便電信局長、二等郵便局長、二等電信局長ハ各局ヲ通シテ二十一人ヲ以テ定員トス
第九條 通信書記ハ各局ヲ通シテ四百四十九人ヲ以テ定員トス
第十條 技師ハ各局ヲ通シテ二人、技手ハ各局ヲ通シテ十四人ヲ以テ定員トス
附 則
本令ハ明治三十一年六月二十日ヨリ施行ス
朕台湾総督府郵便及電信局官制ノ改正ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
明治三十一年六月十八日
内閣総理大臣 侯爵 伊藤博文
内務大臣 子爵 芳川顕正
勅令第百九号
台湾総督府郵便及電信局官制
第一条 台湾総督府郵便及電信局ハ台湾総督ノ管理ニ属シ郵便及電信ノ業務ヲ掌理ス
第二条 郵便及電信局ヲ分テ一等郵便電信局、二等郵便電信局、二等郵便局、二等電信局、三等郵便電信局、三等郵便局、三等電信局トス
第三条 台湾総督ノ指定シタル一等郵便電信局ニ於テハ電信建築ノ事務ヲ兼掌ス
台湾総督ハ一等郵便電信局ヲシテ其ノ指定シタル区域内ノ二等郵便電信局以下監督事務ノ一部ヲ分掌セシムルコトヲ得
台湾総督ハ必要ト認ムル地ニ郵便及電信ノ支局ヲ置キ郵便及電信ノ業務ヲ分掌セシムルコトヲ得
第四条 各郵便電信局、郵便局、電信局ニ左ノ職員ヲ置ク
局長
通信書記
但シ三等局ニハ通信書記ヲ置カス
電信建築ノ事務ヲ兼掌スル一等郵便電信局ニハ前項職員ノ外技師及技手ヲ置ク
第五条 一等郵便電信局長ハ奏任トス台湾総督ノ命ヲ承ケ局中一切ノ事務ヲ掌理ス
二等郵便電信局長、二等郵便局長、二等電信局長、三等郵便電信局長、三等郵便局長、三等電信局長ハ判任トス上官ノ指揮ヲ承ケ局務ヲ掌理ス
第六条 技師ハ奏任トス局長ノ指揮監督ヲ承ケ技術ニ関スル事ヲ掌ル
通信書記ハ判任トス上官ノ指揮ヲ承ケ局務ニ従事ス
技手ハ判任トス上官ノ指揮ヲ承ケ技術ニ従事ス
第七条 郵便及電信局ノ名称、位置及其ノ区域ハ台湾総督之ヲ定ム
第八条 一等郵便電信局長ハ各局ヲ通シテ四人ヲ以テ定員トス
二等郵便電信局長、二等郵便局長、二等電信局長ハ各局ヲ通シテ二十一人ヲ以テ定員トス
第九条 通信書記ハ各局ヲ通シテ四百四十九人ヲ以テ定員トス
第十条 技師ハ各局ヲ通シテ二人、技手ハ各局ヲ通シテ十四人ヲ以テ定員トス
附 則
本令ハ明治三十一年六月二十日ヨリ施行ス