明治25年に公布された現行の海上衝突予防法は、明治22年の米国ワシントンでの万国海事会議の決定に基づいていた。その後、米英両国政府間で改正の必要性が認識され、新たな改正案が作成された。この改正は7月初めからの施行を予定しており、欧州諸国もほぼ全て賛同している。海上における人命・財産保護に不可欠な衝突予防は、国際的な統一性が効果的な実施の前提となるため、日本政府も改正の必要性を認めるに至った。
参照した発言: 第10回帝国議会 貴族院 本会議 第21号