貨幣制度の良否は国家の利害と国民の休戚に大きく関係するため、改正には慎重な注意と周到な調査が必要である。近年の金銀価格の変動により、銀貨国である日本は大きな影響を受けており、政府は明治26年に貨幣制度調査会を設置した。同会の調査結果、金本位制採用が望ましいとの結論に至った。日清戦争の賠償金により金準備が整い、物価高騰や貿易上の不利益が生じている現状を踏まえ、金本位制への移行が必要となっている。新制度では現行金貨の半量を基準とし、一円銀貨を廃止して純然たる金本位制に移行することを提案する。
参照した発言:
第10回帝国議会 衆議院 本会議 第17号