小学校教員の不足が深刻で、多くの青年が教員になることを好まず、現職教員も他職への転職を希望する傾向にある。正教員で5、6年間同一校に勤続する者が総数の3分の1にも満たない現状を改善するため、教員の地位を安定させ、長期勤続を促す必要がある。本法案は教員を優遇し、国家が小学教育を重視する姿勢を示すものである。第5回帝国議会提出の法案から、加俸の起算点と月額25円以上の教員への加俸制限を改めた点が主な変更点である。
参照した発言: 第9回帝国議会 衆議院 本会議 第11号