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本データベースについて
(国税徴収法中改正法律)
法令番号: 法律第十七號
公布年月日: 明治27年6月12日
法令の形式: 法律
被改正法
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改正:
国税徴収法
国立国会図書館『官報』
国立国会図書館『法令全書』
国立公文書館『御署名原本』
日本法令索引
朕帝國議會ノ協贊ヲ經タル國稅徵收法中改正法律ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
明治二十七年六月十一日
內閣總理大臣 伯爵 伊藤博文
大藏大臣 渡邊國武
法律第十七號
明治二十二年法律第九號國稅徵收法中左ノ通改正追加ス
第六條ニ左ノ一項ヲ加フ
納稅人非常ノ變災ニ罹リ稅金ヲ納ムルコト能ハスト認ムルトキハ大藏大臣ハ其狀況ニ依リ被害當時ノ未納稅金及被害後六箇月內ノ納期ニ係ル稅金ニ限リ其納期限後十二箇月ヲ限度トシ徵收ヲ猶豫スルコトヲ得
第十條
納期アルモノハ特別ノ規程又ハ事由アルモノヲ除クノ外該納期ノ十五日以前納期數日ニ涉ルモノハ初日ノ十五日以前ヲ云フ隨時收入ニ係ルモノハ其納期日ヲ定メ徵稅令書若クハ徵稅傳令書ヲ發スヘシ
第十一條
第八條前段ノ場合ニ於テハ各納稅人ハ稅金ヲ市町村收入役ニ拂込ミ其領收證ヲ得テ納稅義務ヲ了ルモノトス
第八條後段ノ場合ニ於テハ各納稅人ハ稅金ヲ金庫ニ拂込ミ其領收證ヲ得テ納稅義務ヲ了ルモノトス
第十二條
市町村ハ其徵收シタル稅金ヲ金庫ニ拂込ミ其領收證ヲ得テ義務ヲ了ルモノトス
前項拂込期限ハ納期限後三日以內トス
第十三條
市町村長ハ納期限ヲ過キ稅金ヲ完納セサル者アルトキハ其滯納ノ稅目金額及滯納人ノ住所氏名ヲ記載シ納期限後三日以內ニ之ヲ收入官吏ニ報吿スヘシ
第十四條
納稅人他ノ負債ノ爲メ强制執行ヲ受ケ又ハ破產ノ宣吿ヲ受ケタルトキハ旣ニ徵稅令書ヲ發シタルモノニ限リ未タ其納期ニ至ラサルモ國稅徵收ノ權利ハ總テノ債權ニ先ツモノトス
酒類醬油造石稅ニ於テ其課額旣ニ定マリタル稅金ニ付テハ其徵稅令書ヲ發セサルモノト雖前項ニ同シ
第十七條
徵稅令書若クハ徵稅傳令書ヲ發セス又ハ之ヲ發シタルモ其徵收ヲ爲サスシテ納期限ノ翌日ヨリ起算シ滿三年ヲ經過シタルトキハ納稅人ハ其義務ヲ免ルヽモノトス
朕帝国議会ノ協賛ヲ経タル国税徴収法中改正法律ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
明治二十七年六月十一日
内閣総理大臣 伯爵 伊藤博文
大蔵大臣 渡辺国武
法律第十七号
明治二十二年法律第九号国税徴収法中左ノ通改正追加ス
第六条ニ左ノ一項ヲ加フ
納税人非常ノ変災ニ罹リ税金ヲ納ムルコト能ハスト認ムルトキハ大蔵大臣ハ其状況ニ依リ被害当時ノ未納税金及被害後六箇月内ノ納期ニ係ル税金ニ限リ其納期限後十二箇月ヲ限度トシ徴収ヲ猶予スルコトヲ得
第十条
納期アルモノハ特別ノ規程又ハ事由アルモノヲ除クノ外該納期ノ十五日以前納期数日ニ渉ルモノハ初日ノ十五日以前ヲ云フ随時収入ニ係ルモノハ其納期日ヲ定メ徴税令書若クハ徴税伝令書ヲ発スヘシ
第十一条
第八条前段ノ場合ニ於テハ各納税人ハ税金ヲ市町村収入役ニ払込ミ其領収証ヲ得テ納税義務ヲ了ルモノトス
第八条後段ノ場合ニ於テハ各納税人ハ税金ヲ金庫ニ払込ミ其領収証ヲ得テ納税義務ヲ了ルモノトス
第十二条
市町村ハ其徴収シタル税金ヲ金庫ニ払込ミ其領収証ヲ得テ義務ヲ了ルモノトス
前項払込期限ハ納期限後三日以内トス
第十三条
市町村長ハ納期限ヲ過キ税金ヲ完納セサル者アルトキハ其滞納ノ税目金額及滞納人ノ住所氏名ヲ記載シ納期限後三日以内ニ之ヲ収入官吏ニ報告スヘシ
第十四条
納税人他ノ負債ノ為メ強制執行ヲ受ケ又ハ破産ノ宣告ヲ受ケタルトキハ既ニ徴税令書ヲ発シタルモノニ限リ未タ其納期ニ至ラサルモ国税徴収ノ権利ハ総テノ債権ニ先ツモノトス
酒類醬油造石税ニ於テ其課額既ニ定マリタル税金ニ付テハ其徴税令書ヲ発セサルモノト雖前項ニ同シ
第十七条
徴税令書若クハ徴税伝令書ヲ発セス又ハ之ヲ発シタルモ其徴収ヲ為サスシテ納期限ノ翌日ヨリ起算シ満三年ヲ経過シタルトキハ納税人ハ其義務ヲ免ルヽモノトス
本文
詳細・沿革