篠ノ井から松本を経て中央線に接続する路線を第一期線に繰り上げる理由は、中央線建設の資材運搬線として活用し、工事を迅速化するためである。中央線は12年の法定期限内での完成が困難であり、両端と中間部から同時着工する必要があるため、篠ノ井線を運搬線として利用することが不可欠である。また、九州の宇土から八代を経て鹿児島に至る路線は、軍事上の重要性に加え、青森から鹿児島までの国土縦貫線としての性格を持つため、第二期線から第一期線への繰り上げが適当と判断された。
参照した発言:
第6回帝国議会 衆議院 本会議 第9号