琉球と清国との間では旧藩時代から貿易が盛んであったが、廃藩置県後、琉球から清国への渡航が禁止されたにもかかわらず、密航が絶えない状況が続いていた。その一因として那覇港に税関が設置されていないことが挙げられ、これにより知らずに違法行為を行う事態が生じていた。そこで、那覇港に税関出張所を設置することで、外国との貿易を促進するとともに密貿易を防止することを目的として、本法案を提出するものである。
参照した発言: 第6回帝国議会 貴族院 本会議 第3号