宮津港は舞鶴から西へ約6里に位置し、浦塩斯徳との貿易に適している。特に三丹地方は牛の産地として有名で、浦塩斯徳側は朝鮮からの輸入牛に病気が多いため、日本からの牛の輸入を希望している。年間6000頭の取引が見込まれ、初年度でも2000-3000頭の輸出が可能である。また、浦塩斯徳では建築条例により石造りが必要とされており、三丹地方の寒気に強い石材の輸出も期待できる。既に馬関や博多、対馬で認められている船舶の出入りは、軍事防衛上も将来の開港交渉においても支障がないため、宮津港での貿易を許可すべきである。
参照した発言:
第4回帝国議会 衆議院 本会議 第43号