海軍省官制
法令番号: 勅令第九十一號
公布年月日: 明治24年7月27日
法令の形式: 勅令
朕海軍省官制ノ改正ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
明治二十四年七月二十四日
內閣總理大臣 伯爵 松方正義
海軍大臣 子爵 樺山資紀
勅令第九十一號
海軍省官制
第一條 海軍大臣ハ海軍軍政ヲ管理シ軍人軍屬ヲ統督シ所轄諸部ヲ監督ス
第二條 海軍大臣祕書官ハ一人トシ主計大監ヲ以テ之ニ補ス
第三條 海軍大臣官房ニ主事副主事各一人ヲ置ク主事ハ大佐ヲ以テ之ニ補シ副主事ハ主計大監ヲ以テ之ニ補ス
第四條 主事ハ大臣又ハ次官ノ命ヲ承ケ大臣官房ノ事務ヲ掌リ副主事ハ主事ヲ助ク
第五條 海軍省ニ參事官書記官ヲ置カス
第六條 海軍省ニ左ノ三局ヲ置ク
第一局
第二局
第三局
第七條 第一局ニ於テハ武官敎官主理ノ進退任免、艦團軍隊ノ制規職務、戒嚴徵發、敎育、訓練、紀律、徵兵、儀式、服制ニ關スル事務ヲ掌リ第一課第二課第三課ヲ置キ其事務ヲ分掌セシム
第八條 第二局ニ於テハ艦船兵器ノ製造修理、兵器彈藥艦營需品ノ準備供給及艦船籍ニ關スル事務ヲ掌リ第一課第二課第三課ヲ置キ其事務ヲ分掌セシム
第九條 第三局ニ於テハ經費ノ豫算決算、金錢及物品會計ノ事務、被服糧食、俸給、恩給、諸給、土地家屋ノ保管營造、金錢出納及用度ノ事務ヲ掌リ第一課第二課第三課ヲ置キ其事務ヲ分掌セシム
第十條 各局中各課ニ次長各一人ヲ置ク第一局第一課ニ機關少監一人ヲ勤務セシム
第十一條 第一局長及第二局長ハ少將第三局長ハ主計總監ヲ以テ之ニ補シ各課長及第一局第一課次長、第二局第二課次長、第三局第二課次長ハ上長官ヲ以テ之ニ補シ其他課次長ハ士官ヲ以テ之ニ補ス
第一局第三課長及次長ハ東京軍法會議ノ主理ヲ以テ之ヲ兼務セシム
第十二條 課長ハ局長ノ命ヲ承ケ課務ヲ整理ス課次長ハ課務ノ一部ヲ分擔シ課長事故アルトキハ之ヲ代理ス又機關少監ハ課長ノ命ヲ承ケ事務ニ服ス
第十三條 海軍省ニ上等兵曹、機關師、船匠師、屬、技手ヲ置キ海軍大臣官房各局課ニ分屬シ上官ノ命ヲ承ケ事務ニ服ス
第十四條 海軍省ノ職員ハ別表定ムル所ニ依ル
附 則
第十五條 本令ハ明治二十四年八月十六日ヨリ施行ス
別表
【表】
朕海軍省官制ノ改正ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
明治二十四年七月二十四日
内閣総理大臣 伯爵 松方正義
海軍大臣 子爵 樺山資紀
勅令第九十一号
海軍省官制
第一条 海軍大臣ハ海軍軍政ヲ管理シ軍人軍属ヲ統督シ所轄諸部ヲ監督ス
第二条 海軍大臣秘書官ハ一人トシ主計大監ヲ以テ之ニ補ス
第三条 海軍大臣官房ニ主事副主事各一人ヲ置ク主事ハ大佐ヲ以テ之ニ補シ副主事ハ主計大監ヲ以テ之ニ補ス
第四条 主事ハ大臣又ハ次官ノ命ヲ承ケ大臣官房ノ事務ヲ掌リ副主事ハ主事ヲ助ク
第五条 海軍省ニ参事官書記官ヲ置カス
第六条 海軍省ニ左ノ三局ヲ置ク
第一局
第二局
第三局
第七条 第一局ニ於テハ武官教官主理ノ進退任免、艦団軍隊ノ制規職務、戒厳徴発、教育、訓練、紀律、徴兵、儀式、服制ニ関スル事務ヲ掌リ第一課第二課第三課ヲ置キ其事務ヲ分掌セシム
第八条 第二局ニ於テハ艦船兵器ノ製造修理、兵器弾薬艦営需品ノ準備供給及艦船籍ニ関スル事務ヲ掌リ第一課第二課第三課ヲ置キ其事務ヲ分掌セシム
第九条 第三局ニ於テハ経費ノ予算決算、金銭及物品会計ノ事務、被服糧食、俸給、恩給、諸給、土地家屋ノ保管営造、金銭出納及用度ノ事務ヲ掌リ第一課第二課第三課ヲ置キ其事務ヲ分掌セシム
第十条 各局中各課ニ次長各一人ヲ置ク第一局第一課ニ機関少監一人ヲ勤務セシム
第十一条 第一局長及第二局長ハ少将第三局長ハ主計総監ヲ以テ之ニ補シ各課長及第一局第一課次長、第二局第二課次長、第三局第二課次長ハ上長官ヲ以テ之ニ補シ其他課次長ハ士官ヲ以テ之ニ補ス
第一局第三課長及次長ハ東京軍法会議ノ主理ヲ以テ之ヲ兼務セシム
第十二条 課長ハ局長ノ命ヲ承ケ課務ヲ整理ス課次長ハ課務ノ一部ヲ分担シ課長事故アルトキハ之ヲ代理ス又機関少監ハ課長ノ命ヲ承ケ事務ニ服ス
第十三条 海軍省ニ上等兵曹、機関師、船匠師、属、技手ヲ置キ海軍大臣官房各局課ニ分属シ上官ノ命ヲ承ケ事務ニ服ス
第十四条 海軍省ノ職員ハ別表定ムル所ニ依ル
附 則
第十五条 本令ハ明治二十四年八月十六日ヨリ施行ス
別表
【表】