(枢密院官制及事務規程中改正ノ件)
法令番号: 勅令第二百十六號
公布年月日: 明治23年10月8日
法令の形式: 勅令
朕樞密顧問ノ諮詢ヲ經テ樞密院官制及事務規程中ノ改正ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
明治二十三年十月七日
內閣總理大臣 伯爵 山縣有朋
勅令第二百十六號
明治二十一年勅令第二十二號樞密院官制第二條第六條同事務規程第十條第二項ヲ改正スルコト左ノ如シ
樞密院官制
第二條 樞密院ハ議長一人副議長一人顧問官二十五人書記官長一人書記官五人ヲ以テ組織ス
第六條 樞密院ハ左ノ事項ニ付諮詢ヲ待テ會議ヲ開キ意見ヲ上奏ス
一 皇室典範ニ於テ其權限ニ屬セシメタル事項
二 憲法ノ條項又ハ憲法ニ附屬スル法律勅令ニ關スル草案及疑義
三 憲法第十四條戒嚴ノ宣吿同第八條及第七十條ノ勅令及其他罰則ノ規定アル勅令
四 列國交涉ノ條約及約束
五 樞密院ノ官制及事務規程ノ改正ニ關スル事項
六 前諸項ニ揭クルモノヽ外臨時ニ諮詢セラレタル事項
樞密院事務規程
第十條第二項
議長ハ書記官長ヲシテ其事件ヲ辯明セシメ次テ各員ヲシテ自由ニ討論セシム何人タリト雖モ議長ノ許可ヲ受クルニ非レハ發言スルコトヲ得ス議長ノ討論ニ參與スルハ其自由ニ屬スルモノトス討論既ニ盡ルノ後ハ議長ヨリ問題ヲ定メ表決ヲ爲サシム
朕枢密顧問ノ諮詢ヲ経テ枢密院官制及事務規程中ノ改正ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
明治二十三年十月七日
内閣総理大臣 伯爵 山県有朋
勅令第二百十六号
明治二十一年勅令第二十二号枢密院官制第二条第六条同事務規程第十条第二項ヲ改正スルコト左ノ如シ
枢密院官制
第二条 枢密院ハ議長一人副議長一人顧問官二十五人書記官長一人書記官五人ヲ以テ組織ス
第六条 枢密院ハ左ノ事項ニ付諮詢ヲ待テ会議ヲ開キ意見ヲ上奏ス
一 皇室典範ニ於テ其権限ニ属セシメタル事項
二 憲法ノ条項又ハ憲法ニ附属スル法律勅令ニ関スル草案及疑義
三 憲法第十四条戒厳ノ宣告同第八条及第七十条ノ勅令及其他罰則ノ規定アル勅令
四 列国交渉ノ条約及約束
五 枢密院ノ官制及事務規程ノ改正ニ関スル事項
六 前諸項ニ掲クルモノヽ外臨時ニ諮詢セラレタル事項
枢密院事務規程
第十条第二項
議長ハ書記官長ヲシテ其事件ヲ弁明セシメ次テ各員ヲシテ自由ニ討論セシム何人タリト雖モ議長ノ許可ヲ受クルニ非レハ発言スルコトヲ得ス議長ノ討論ニ参与スルハ其自由ニ属スルモノトス討論既ニ尽ルノ後ハ議長ヨリ問題ヲ定メ表決ヲ為サシム