第二條 典獄一人奏任三等又ハ四等トス內務大臣ノ指揮監督ヲ受ケ監獄ノ事務ヲ管理ス
第三條 典獄ハ所屬ノ官吏ヲ統督シ判任官ノ進退ハ內務大臣ニ具狀シ看守以下ハ之ヲ專行ス
第四條 典獄ハ內務大臣ニ具狀シテ判任官ノ定員ヲ設ケ及ヒ臨時ノ須要ニ由リ判任官定員ノ外ニ俸給豫算定額內ニ於テ雇員ヲ使用スルコトヲ得
第五條 典獄ハ每會計年度末ニ於テ判任官以下使用ノ狀況ヲ具ヘ臨時須要ニ由リ使用シタル雇員ノ日數及ヒ金額ヲ細分統計シ內務大臣ニ報吿スヘシ
第六條 典獄ハ一周年末ニ其監ノ豫算定額內ニ於テ判任官以下特別勤勞アル者ヲ賞與スルコトヲ得其判任官ニ係ルモノハ內務大臣ニ具狀シ看守以下ニ係ルモノハ之ヲ專行ス
第七條 典獄ハ法律命令ノ定ムル所ニ從ヒ所屬官吏ヲ懲戒ス其判任官ニ係ルモノハ內務大臣ニ具狀シ看守以下ハ之ヲ專行ス
第八條 典獄ハ內務大臣ノ認可ヲ經テ處務細則ヲ定ムルコトヲ得
第九條 副典獄一人判任一等トス典獄ノ事務ヲ佐ク典獄事故アルトキハ內務大臣ノ命ニ依リ其事務ヲ代理ス
第十條 書記ハ判任トス二等ヨリ十等ニ至ル典獄ノ命ヲ受ケ書記薄記計算ヲ掌ル
第十一條 看守長ハ判任トス二等ヨリ十等ニ至ル典獄ノ命ヲ受ケ監獄ヲ戒護シ看守ヲ指揮ス
第十二條 監獄醫ハ判任トス二等ヨリ十等ニ至ル典獄ノ命ヲ受ケ監獄ニ係ル醫務ニ從事ス
第十四條 集治監ノ事務ヲ分掌スル爲メ庶務課、警守課、工役課、會計課、及ヒ醫務所ヲ置ク
庶務工役會計課長ハ書記、警守課長ハ看守長、醫務所長ハ監獄醫ヲ以テ之ニ充ツ