技術官官等俸給令
法令番号: 勅令第三十八號
公布年月日: 明治19年4月30日
法令の形式: 勅令
朕玆ニ技術官官等俸給令ヲ裁可ス
御名御璽
明治十九年四月二十九日
內閣總理大臣 伯爵 伊藤博文
勅令第三十八號
技術官官等俸給令
第一條 各廳ニ於テ工藝技術ヲ要スルモノハ職員ノ外特ニ技術官ヲ置ク
第二條 技術官ヲ分テ技監技師技手トス
第三條 技監ハ勅任トシ技師ハ奏任トシ一等技師ヨリ六等技師ニ至リ技手ハ判任トシ一等技手ヨリ十等技手ニ至ル
第四條 技監技師ノ敍任奏薦辭令書同等內ノ順序定員年俸及陛敍特例ハ勅令第六號高等官官等俸給令ニ依ル
第五條 技手ノ月俸ハ別表定ムル所ニ從ヒ各廳俸給定額內ニ於テ事業ノ繁簡ニ應シ便宜增減支給ス
第六條 技手ハ各廳ノ便宜ニ從ヒ別表技手俸給範圍內ニ於テ日給トナスコトヲ得
第七條 技手ノ昇等每等ノ定員特別增俸及在官死亡者ノ賜金ハ勅令第三十六號判任官官等俸給令ニ依ル
第八條 技手ノ人員ハ事業ノ繁簡ニ從ヒ本屬大臣ノ定ムル所ニ依ル但定員ノ外俸給定額內ニ於テ臨時雇員ヲ使用スルコトヲ得
第九條 日給ノ技手疾病ニ罹リ缺勤三十日以內ニシテ其證據明白ナルトキハ日給ノ半額ヲ給スルコトアルヘシ但公務ニ依リ傷痍シ又ハ疾病ニ罹リタル者ハ本條ノ限ニアラス
第十條 日給技手ヲ定時間外ニ服業セシムルトキハ俸給定額內ニ於テ便宜加給スルコトヲ得
第十一條 日給技手ヲ除クノ外總テ技術官ハ其主務ノ便宜ニ依リ其年俸又ハ月俸ノ半額ヲ給シ之ニ休職ヲ命スルコトアルヘシ
第十二條 技術官ニシテ休職ヲ命セラレ普通文官ノ事務ヲ兼ヌルモノハ兼官ニ就テ其年俸又ハ月俸ヲ給ス但此ノ場合ニ於テハ別ニ休職俸ヲ給セス
別表
【表】
朕茲ニ技術官官等俸給令ヲ裁可ス
御名御璽
明治十九年四月二十九日
内閣総理大臣 伯爵 伊藤博文
勅令第三十八号
技術官官等俸給令
第一条 各庁ニ於テ工芸技術ヲ要スルモノハ職員ノ外特ニ技術官ヲ置ク
第二条 技術官ヲ分テ技監技師技手トス
第三条 技監ハ勅任トシ技師ハ奏任トシ一等技師ヨリ六等技師ニ至リ技手ハ判任トシ一等技手ヨリ十等技手ニ至ル
第四条 技監技師ノ叙任奏薦辞令書同等内ノ順序定員年俸及陛叙特例ハ勅令第六号高等官官等俸給令ニ依ル
第五条 技手ノ月俸ハ別表定ムル所ニ従ヒ各庁俸給定額内ニ於テ事業ノ繁簡ニ応シ便宜増減支給ス
第六条 技手ハ各庁ノ便宜ニ従ヒ別表技手俸給範囲内ニ於テ日給トナスコトヲ得
第七条 技手ノ昇等毎等ノ定員特別増俸及在官死亡者ノ賜金ハ勅令第三十六号判任官官等俸給令ニ依ル
第八条 技手ノ人員ハ事業ノ繁簡ニ従ヒ本属大臣ノ定ムル所ニ依ル但定員ノ外俸給定額内ニ於テ臨時雇員ヲ使用スルコトヲ得
第九条 日給ノ技手疾病ニ罹リ欠勤三十日以内ニシテ其証拠明白ナルトキハ日給ノ半額ヲ給スルコトアルヘシ但公務ニ依リ傷痍シ又ハ疾病ニ罹リタル者ハ本条ノ限ニアラス
第十条 日給技手ヲ定時間外ニ服業セシムルトキハ俸給定額内ニ於テ便宜加給スルコトヲ得
第十一条 日給技手ヲ除クノ外総テ技術官ハ其主務ノ便宜ニ依リ其年俸又ハ月俸ノ半額ヲ給シ之ニ休職ヲ命スルコトアルヘシ
第十二条 技術官ニシテ休職ヲ命セラレ普通文官ノ事務ヲ兼ヌルモノハ兼官ニ就テ其年俸又ハ月俸ヲ給ス但此ノ場合ニ於テハ別ニ休職俸ヲ給セス
別表
【表】