国際的な経済水域設定の動きや石油危機による生産資材価格の高騰、水産物消費の低迷など、内外の厳しい漁業環境の中で、水産物輸入が増加し、特にマグロ類等の魚種で需給が悪化している。総合商社等による外国漁業を通じた無秩序な輸入は、国内の指定漁業許可制度の根幹を揺るがす問題となっている。このため、特定水産物の輸入と国内漁業者の経営安定の調和を図るべく、輸入に関する秩序確立が必要となっている。具体的には、特定漁獲物等の陸揚げ等を目的とする外国漁船の寄港禁止措置、および特定漁獲物等の漁港・漁港区への陸揚げ禁止措置を新設するものである。
参照した発言:
第75回国会 衆議院 農林水産委員会 第25号