蚕糸業は国民経済の発展に重要な役割を果たしてきたが、近年、景気停滞による需要の伸び悩みと外国産生糸の無秩序な輸入により、国内の需給状況が悪化している。日本蚕糸事業団による買い入れ措置を実施しているものの、糸価の低迷と繭生産の停滞が続いている状況である。そこで、繭糸価格安定法を改正し、事業団による買い入れ措置等でも生糸価格の低落を防止できない場合、外国産生糸の輸入を日本蚕糸事業団等による一元的輸入とするなど、外国産生糸の輸入に対して適切かつ効果的な調整措置を講じることとした。
参照した発言:
第67回国会 衆議院 本会議 第26号