農業近代化資金制度は、農家の預貯金等を長期低利の農業関係施設資金として還元する目的で創設され、農業協同組合系統機関の資金を活用してきた。しかし、地方銀行等の一般金融機関にも相当額の農家預金があり、これらと取引する農家も少なくない。そこで、農家資金の農業への還元という制度本来の趣旨から、また増大する農家の資金需要に応えるため、地方銀行等の保有する農家資金を農業に還元し、農協系統融資機関から借入れが困難な農業者等への道を開くことを目的として、政府の助成にかかる農業近代化資金の融資機関の範囲を拡大し、政令で定める銀行その他の金融機関を融資機関として加えることとした。
参照した発言:
第43回国会 衆議院 農林水産委員会 第3号