1960年5月のチリ地震津波により、太平洋岸一帯で約6,300隻の小型漁船が被災し、特に沿岸漁村の個人漁業施設に甚大な被害が集中した。被害総額約160億円のうち、漁港被害は約19億円に過ぎず、残りは漁船、漁具、養殖施設等の被害であった。特に伊勢湾台風の被害から1年も経たない地域も多く、零細沿岸漁民の窮状は深刻である。被災した漁業者の多くは経営規模が極めて零細で、自力での復旧が困難なため、漁業協同組合に対し国及び都道府県が特別の助成措置を講じ、被災漁業者のために共同利用に供する小型漁船を建造させる措置を講ずることとした。
参照した発言:
第34回国会 衆議院 本会議 第36号