日本中央競馬会の競馬場設備は、その多くが戦前からの木造建築で老朽化が進み、保安上危険な状態にある。多数の観客が集まる場所であるため、災害時の惨事が懸念される。一方、競馬会は発足して日が浅く経営基盤が弱い上、勝馬投票券の売上も予定を下回り、設備の復旧・改築資金や減価償却資金の捻出が困難な状況にある。そこで、設備の早急な整備と保安上の危険除去のため、1956年から5年間に限り、年2回を上限として臨時競馬の開催を許可し、その納付金の全部または一部を免除する特例措置を講じることとした。
参照した発言:
第23回国会 衆議院 農林水産委員会 第11号