明治時代以降に制定された法令の中で、実効性がなくなったにもかかわらず形式的な廃止措置が講じられていない法令が残存している。各省所管の法令を検討した結果、文部省関係では4件の法令を廃止する必要が生じた。具体的には、文化財保護法の制定により実効性を失った古器旧物保存方、現状に即さない社寺境内樹木濫伐禁止の件、実効性のない官立府県立師範学校卒業生の徴兵に関する件、そして適用の余地がなくなった市町村立尋常小学校費臨時国庫補助法である。これらの法令を整理し、廃止するため本法律案を提出するものである。
参照した発言:
第19回国会 衆議院 文部委員会 第26号