昨年の国会で農業災害補償法の一部改正法案が審議未了となり制度上の空白が生じていたところ、今回の凍霜害が発生した。そこで制度の根本的改革とは切り離し、昭和28年産の蚕繭と麦について臨時特例を設け、早急に対策を講じるため本法案を提出した。主な内容は、蚕繭について蚕期別保険の実施と損害範囲の拡張、共済掛金の農家負担軽減、災害の危険度に応じた共済金額の個別化、また麦についても掛金の農家負担軽減を図るものである。凍霜害対策として緊急性の高い法案である。
参照した発言:
第16回国会 衆議院 農林委員会 第2号