燃料の需給状態が好転しないため、配炭公団の買取範囲を拡大する必要が生じた。従来は石炭、コークス及び3,500カロリー以上の亜炭を一手買取・配当していたが、新たに3,500カロリー以下の亜炭、石炭の半成コークス及び亜炭コークスを取扱品目に加え、政府指導の下で一手買取・配給を行うこととする。これにより、月額約2万トンの亜炭を新たに配給統制下に置くことができる。また、亜炭コークスについては現在月額4,000トン程度の生産量だが、生産能力は9,600トン程度あり、増産により家庭用・自動車用燃料の緩和を図る。石炭半成炭・コークスは現在の製造量は微量だが、将来の増加に備え政府関与を可能とする。
参照した発言:
第1回国会 参議院 鉱工業委員会 第16号