(地方鉄道及軌道ノ納付金ニ関スル法律(昭二〇法一九)ノ施行ニ関スル件)
法令番号: 勅令第百九十二號
公布年月日: 昭和20年3月31日
法令の形式: 勅令
朕昭和二十年法律第十九號地方鐵道及軌道ニ於ケル納付金等ニ關スル法律ノ施行ニ關スル件ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和二十年三月三十日
內閣總理大臣 小磯國昭
運輸通信大臣 前田米藏
內務大臣 大達茂雄
大藏大臣 津島壽一
勅令第百九十二號
第一條 昭和二十年法律第十九號第一條第一項ノ規定ニ依ル納付金ハ當該營業年度ニ於ケル益金ガ平均益金ヲ超ユル場合ニ之ヲ納付セシムルモノトシ其ノ金額ハ同項ニ規定スル運賃ノ變更(以下運賃變更ト稱ス)ニ因リ當該營業年度ニ於テ增加シタル運賃收入ヨリ當該營業年度ニ於ケル左ノ各號ノ金額ヲ控除シタル殘額トス但シ當該營業年度ニ於ケル益金ノ額ヨリ平均益金ノ額ヲ控除シタル殘額ヲ超ユルコトヲ得ズ
一 運賃變更ニ因リ增加シタル營業費
二 運賃變更ニ因リ生ジタル損失
三 輸送力ノ確保增强ヲ圖ル等ノ爲支出シタル費用中運輸通信大臣ノ定ムルモノ
前項ノ平均益金ハ當該地方鐵道又ハ軌道ニ於ケル昭和十九年四月一日以後ノ最初ノ運賃變更アリタル日ノ屬スル營業年度ノ前營業年度末ヨリ遡リ旣往三年間(其ノ營業年度末迄ニ運輸開始後三年ヲ經過セザル地方鐵道又ハ軌道ニ在リテハ運輸開始後經過シタル期間)ノ開業線建設費ニ對スル益金ノ平均割合(其ノ平均割合ガ全國ノ地方鐵道及軌道ニ於ケル昭和十九年四月一日ノ屬スル營業年度ノ前營業年度末ヨリ遡リ旣往三年間ノ開業線建設費ニ對スル益金ノ平均割合ヲ基礎トシ運輸通信大臣ノ定ムル割合ニ滿タザルトキハ其ノ割合)ヲ當該營業年度末ノ開業線建設費ニ乘ジタル金額(當該營業年度ガ一年ニ滿タザル場合ニ於テハ其ノ金額ニ一年ノ日數ヲ以テ當該營業年度ノ日數ヲ除シタルモノヲ乘ジタル金額)トス
第二條 地方鐵道又ハ軌道ノ經營者ガ營業年度中ニ解散シ、合併ニ因リテ消滅シ又ハ其ノ地方鐵道若ハ軌道ノ全部ニ付營業ノ休止若ハ廢止、買收、使用若ハ收用アリタルトキハ其ノ營業年度ノ始ヨリ解散、合併又ハ營業ノ休止若ハ廢止、買收、使用若ハ收用ニ至ル迄ノ期間ヲ以テ一營業年度ト看做ス
前條中當該營業年度トアルハ營業年度開始ノ日ノ翌日以後運賃變更アリタル場合ニ於テハ運賃變更ノ日ヨリ其ノ營業年度末迄ノ期間トス
第三條 第一條ノ益金ノ平均割合ノ算出方法ニ付テハ地方鐵道法第三十二條第一項後段ノ規定ヲ準用シ第一條ノ益金、增加シタル運賃收入、營業費、損失及開業線建設費ノ算出方法ハ運輸通信大臣ノ定ムル所ニ依ル
第四條 納付金ハ營業年度每ニ之ヲ納付セシム
第五條 前四條ノ規定ハ公共團體ノ經營スル地方鐵道及軌道ニ付テハ之ヲ適用セズ
第六條 昭和二十年法律第十九號第二條第一項ノ特別ノ資金ハ大藏省預金部ニ預入レ之ヲ適用スルコトヲ得
附 則
本令ハ昭和二十年四月一日ヨリ之ヲ施行ス
第一條中當該營業年度トアルハ昭和二十年三月三十一日以前ニ於テ運賃變更ヲ爲シタル地方鐵道又ハ軌道ニ在リテ當該營業年度ガ昭和二十年四月一日ヲ含ム場合(當該營業年度ガ同日ヨリ始ル場合ヲ除ク)ニ於テハ昭和二十年四月一日ヨリ當該營業年度末迄ノ期間トス
朕昭和二十年法律第十九号地方鉄道及軌道ニ於ケル納付金等ニ関スル法律ノ施行ニ関スル件ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和二十年三月三十日
内閣総理大臣 小磯国昭
運輸通信大臣 前田米蔵
内務大臣 大達茂雄
大蔵大臣 津島寿一
勅令第百九十二号
第一条 昭和二十年法律第十九号第一条第一項ノ規定ニ依ル納付金ハ当該営業年度ニ於ケル益金ガ平均益金ヲ超ユル場合ニ之ヲ納付セシムルモノトシ其ノ金額ハ同項ニ規定スル運賃ノ変更(以下運賃変更ト称ス)ニ因リ当該営業年度ニ於テ増加シタル運賃収入ヨリ当該営業年度ニ於ケル左ノ各号ノ金額ヲ控除シタル残額トス但シ当該営業年度ニ於ケル益金ノ額ヨリ平均益金ノ額ヲ控除シタル残額ヲ超ユルコトヲ得ズ
一 運賃変更ニ因リ増加シタル営業費
二 運賃変更ニ因リ生ジタル損失
三 輸送力ノ確保増強ヲ図ル等ノ為支出シタル費用中運輸通信大臣ノ定ムルモノ
前項ノ平均益金ハ当該地方鉄道又ハ軌道ニ於ケル昭和十九年四月一日以後ノ最初ノ運賃変更アリタル日ノ属スル営業年度ノ前営業年度末ヨリ遡リ既往三年間(其ノ営業年度末迄ニ運輸開始後三年ヲ経過セザル地方鉄道又ハ軌道ニ在リテハ運輸開始後経過シタル期間)ノ開業線建設費ニ対スル益金ノ平均割合(其ノ平均割合ガ全国ノ地方鉄道及軌道ニ於ケル昭和十九年四月一日ノ属スル営業年度ノ前営業年度末ヨリ遡リ既往三年間ノ開業線建設費ニ対スル益金ノ平均割合ヲ基礎トシ運輸通信大臣ノ定ムル割合ニ満タザルトキハ其ノ割合)ヲ当該営業年度末ノ開業線建設費ニ乗ジタル金額(当該営業年度ガ一年ニ満タザル場合ニ於テハ其ノ金額ニ一年ノ日数ヲ以テ当該営業年度ノ日数ヲ除シタルモノヲ乗ジタル金額)トス
第二条 地方鉄道又ハ軌道ノ経営者ガ営業年度中ニ解散シ、合併ニ因リテ消滅シ又ハ其ノ地方鉄道若ハ軌道ノ全部ニ付営業ノ休止若ハ廃止、買収、使用若ハ収用アリタルトキハ其ノ営業年度ノ始ヨリ解散、合併又ハ営業ノ休止若ハ廃止、買収、使用若ハ収用ニ至ル迄ノ期間ヲ以テ一営業年度ト看做ス
前条中当該営業年度トアルハ営業年度開始ノ日ノ翌日以後運賃変更アリタル場合ニ於テハ運賃変更ノ日ヨリ其ノ営業年度末迄ノ期間トス
第三条 第一条ノ益金ノ平均割合ノ算出方法ニ付テハ地方鉄道法第三十二条第一項後段ノ規定ヲ準用シ第一条ノ益金、増加シタル運賃収入、営業費、損失及開業線建設費ノ算出方法ハ運輸通信大臣ノ定ムル所ニ依ル
第四条 納付金ハ営業年度毎ニ之ヲ納付セシム
第五条 前四条ノ規定ハ公共団体ノ経営スル地方鉄道及軌道ニ付テハ之ヲ適用セズ
第六条 昭和二十年法律第十九号第二条第一項ノ特別ノ資金ハ大蔵省預金部ニ預入レ之ヲ適用スルコトヲ得
附 則
本令ハ昭和二十年四月一日ヨリ之ヲ施行ス
第一条中当該営業年度トアルハ昭和二十年三月三十一日以前ニ於テ運賃変更ヲ為シタル地方鉄道又ハ軌道ニ在リテ当該営業年度ガ昭和二十年四月一日ヲ含ム場合(当該営業年度ガ同日ヨリ始ル場合ヲ除ク)ニ於テハ昭和二十年四月一日ヨリ当該営業年度末迄ノ期間トス