(土地工作物管理使用収用令中改正ノ件)
法令番号: 勅令第百二十三號
公布年月日: 昭和18年3月13日
法令の形式: 勅令
朕土地工作物管理使用收用令中改正ノ件ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十八年三月十二日
內閣總理大臣兼陸軍大臣 東條英機
文部大臣 橋田邦彦
農林大臣 井野碩哉
厚生大臣 小泉親彥
司法大臣 岩村通世
海軍大臣 嶋田繁太郞
遞信大臣 寺島健
大藏大臣 賀屋興宣
商工大臣 岸信介
鐵道大臣 八田嘉明
內務大臣 湯澤三千男
外務大臣 谷正之
大東亞大臣 靑木一男
勅令第百二十三號
土地工作物管理使用收用令中左ノ通改正ス
第二條 政府ノ行フ總動員業務ニ必要ナル土地又ハ工作物ヲ管理、使用又ハ收用セントスルトキハ主務大臣內閣總理大臣ニ協議スベシ
第二條ノ二 閣令ノ定ムル總動員業務ヲ行フ者(以下事業主ト稱ス)其ノ總動員業務ノ爲土地又ハ工作物ノ使用又ハ收用ヲ必要トスルトキハ當該業務ノ所管大臣ニ對シ使用權又ハ收用權ノ設定ヲ申請スベシ
所管大臣前項ノ申請ニ基キ使用權又ハ收用權ノ設定ヲ爲サントスルトキハ內閣總理大臣ニ協議スベシ
第三條ノ二 所管大臣第二條ノ二第一項ノ申請ニ基キ使用權又ハ收用權ノ設定ヲ爲シタルトキハ申請者ニ對シ設定書ヲ送付スベシ
前項ノ場合ニ於テハ所管大臣ハ當該土地又ハ工作物ノ所有者ニ對シ使用令書又ハ收用令書ヲ送達スベシ
前條ノ規定ハ前項ノ場合ニ之ヲ準用ス
第一項ノ設定書ニハ前項ノ令書ノ謄本ヲ添附スベシ
第四條中「主務大臣」ノ下ニ「又ハ所管大臣」ヲ加ヘ「前條」及「同條」ヲ「前二條」ニ改ム
第五條第一號中「主務大臣名」ノ下ニ「又ハ事業主名及所管大臣名」ヲ、同條第六號中「主務大臣」ノ下ニ「又ハ所管大臣」ヲ加ヘ「又ハ第九條」ヲ「、第九條又ハ第十六條」ニ改ム
第六條中「又ハ第四條」ヲ「乃至第四條」ニ改メ「主務大臣ノ許可」ノ下ニ「又ハ事業主ノ承認」ヲ加フ
第七條第二項ヲ削ル
第七條ノ二 事業主設定書ノ送付アリタル後使用若ハ收用ノ時期前ニ於テ當該土地若ハ工作物ノ全部若ハ一部ノ使用若ハ收用ヲ必要トセザルニ至リタルトキ又ハ使用ノ時期以後其ノ期間滿了前ニ當該土地若ハ工作物ノ全部若ハ一部ニ付使用權ノ存續ヲ必要トセザルニ至リタルトキハ所管大臣ニ對シ其ノ旨ヲ屆出ヅベシ
前項ノ屆出アリタルトキ其ノ他所管大臣ニ於テ特ニ必要アリト認ムルトキハ當該土地又ハ工作物ノ全部又ハ一部ニ付使用權又ハ收用權ノ取消ヲ爲スコトヲ得
前項ノ場合ニ於テハ所管大臣ハ其ノ旨ヲ內閣總理大臣ニ通知スベシ
第七條ノ三 第三條乃至第四條ノ規定ハ第七條及前條第二項ノ場合ニ之ヲ準用ス
第八條第一項中「主務大臣」ノ下ニ「又ハ事業主」ヲ加フ
第十條中「當該官吏」ノ下ニ「又ハ事業主」ヲ加フ
第十一條中「政府」ノ下ニ「又ハ事業主」ヲ加フ
第十二條第一項中「土地又ハ建物ヲ本令ニ依リ收用シタル場合」ノ上ニ「政府」ヲ加ヘ同項ノ次ニ左ノ一項ヲ加フ
事業主土地又ハ建物ヲ本令ニ依リ收用シタル場合ニ於ケル所有權移轉ノ登記ハ當該事業主ノミニテ之ヲ申請スルコトヲ得其ノ申請書ニハ前項ノ書類ヲ添附スベシ
同條第二項中「及第百三條ノ二」ヲ「、第百三條ノ二及第百四十九條」ニ、「前項」ヲ「前二項」ニ改ム
第十三條第二項中「第十九條第一項」ノ下ニ「又ハ第二項」ヲ、同條第三項中「第七條第一項前段ノ場合」ノ下ニ「又ハ第七條ノ二第一項前段ノ場合ニ係ル屆出アリタルニ因リ同條第二項ノ處分アリタル場合」ヲ、「第十九條第一項」ノ下ニ「又ハ第二項」ヲ加ヘ同條第四項ノ次ニ左ノ二項ヲ加フ
事業主補償ノ請求ヲ受ケタルトキハ閣令ノ定ムル所ニ依リ所管大臣ニ對シ補償金額ノ決定ヲ申請スベシ
前項ノ場合ニ於テ所管大臣補償金額ノ決定ヲ爲シタルトキハ事業主及補償請求者ニ之ヲ通知スベシ
第十四條中「主務大臣」ノ下ニ「又ハ事業主」ヲ加ヘ「保證金」ヲ「補償金」ニ改ム
第十四條ノ二 所管大臣必要アリト認ムルトキハ事業主ヲシテ閣令ノ定ムル所ニ依リ損失ノ補償ニ充ツベキ擔保ヲ供託セシムルコトヲ得
第十三條第一項ノ規定ニ依ル補償ヲ受クベキ者ハ前項ノ規定ニ依リテ供託シタルモノノ上ニ質權者ト同一ノ權利ヲ有ス
第十六條第一項ヲ左ノ如ク改ム
主務大臣ハ使用又ハ收用ニ係ル土地又ハ工作物ニ在ル物件ノ所有者又ハ占有者ヲシテ其ノ物件ヲ移轉セシムルコトヲ得事業主所管大臣ノ許可ヲ受ケタルトキ亦同ジ
第十七條ノ二 事業主前三條ノ規定ニ依ル收用ノ請求ヲ受ケタルトキハ閣令ノ定ムル所ニ依リ所管大臣ニ對シ其ノ旨ヲ屈出ヅベシ
前項ノ屆出アリタル場合ニ於テ所管大臣前三條ノ規定ニ依ル請求ヲ相當ト認ムルトキハ事業主ニ對シ收用ヲ命ズベシ
第十八條 收用シタル土地又ハ工作物ノ全部又ハ一部不用ニ歸シ國家總動員法第十五條ノ規定ニ依リ舊所有者又ハ其ノ一般承繼人ガ優先ニ買受クルコトヲ得ル場合ニ於テハ主務大臣又ハ事業主ハ舊所有者又ハ其ノ一般承繼人ニ對シ其ノ旨及買受ノ價額ヲ通知スベシ此ノ場合ニ於テハ事業主ハ其ノ價額ニ付豫メ所管大臣ノ決定ヲ受クルコトヲ要ス
前項ノ場合ニ於テ主務大臣又ハ事業主舊所有者又ハ其ノ一般承繼人ヲ確知スルコト能ハザルトキハ官報ニ少クトモ二囘之ヲ公吿スベシ
舊所有者又ハ其ノ一般承繼人第一項ノ通知ヲ受ケタル日ヨリ二月以內又ハ前項ノ第二囘ノ公吿アリタル日ヨリ六月以內ニ買受ノ通知ヲ爲サザルトキハ其ノ權利ヲ失フ
第十五條ノ規定ニ依リ收用シタル殘部ニ付テハ他ノ部分ガ不用ニ歸シタル後之ト併セテノミ前三項ノ例ニ依リ優先ニ買受クルコトヲ得
第十九條 主務大臣土地又ハ工作物ノ管理、使用又ハ收用ノ準備ノ爲必要アルトキハ當該官吏ヲシテ土地又ハ工作物ニ立入リ測量又ハ檢査ヲ爲サシムルコトヲ得
事業主土地又ハ工作物ノ使用又ハ收用ノ準備ノ爲必要アルトキハ所管大臣ノ許可ヲ受ケ土地又ハ工作物ニ立入リ測量又ハ檢査ヲ爲スコトヲ得
前二項ノ場合ニ於テハ主務大臣又ハ事業主ハ豫メ立入ルベキ土地又ハ工作物及立入ルベキ日時ヲ指定シ其ノ所有者又ハ占有者ニ通知スベシ但シ所有者若ハ占有者ヲ確知スルコト能ハザルトキ又ハ緊急ノ必要アルトキハ此ノ限ニ在ラズ
第二十條中「主務大臣」ノ下二「又ハ所管大臣」ヲ加フ
第二十一條中「主務大臣」ノ下二「又ハ所管大臣」ヲ、「第九條、」ノ下ニ「第十六條、」ヲ加フ
第二十六條第二項ヲ左ノ如ク改ム
本令中所管大臣トアルハ左ノ各號ノ一ニ該當スル場合ニ於テハ各其ノ定ムル所ニ依ル
一 工場事業場管理令ニ依リ政府ノ管理ニ係ル工場又ハ事業場ニ必要ナル土地又ハ工作物(第二號ニ揭グルモノヲ除ク)ノ使用又ハ收用ニ關シテハ當該工場又ハ事業場ヲ管理スル大臣
二 從業者ノ住宅ニ必要ナル土地又ハ工作物ノ使用又ハ收用ニ關シテハ厚生大臣
本令中主務大臣又ハ所管大臣トアルハ第一項ノ場合及前項第一號ノ場合ニ於テ陸軍大臣又ハ海軍大臣ガ工場又ハ事業場ヲ管理スル大臣タル場合ヲ除クノ外朝鮮、臺灣、樺太又ハ南洋群島ニ在リテハ各朝鮮總督、臺灣總督、樺太廳長官又ハ南洋廳長官トス
附 則
本令ハ昭和十八年三月十五日ヨリ之ヲ施行ス但シ朝鮮、薹灣、樺太及南洋群島ニ在リテハ同年四月十五日ヨリ之ヲ施行ス
朕土地工作物管理使用収用令中改正ノ件ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十八年三月十二日
内閣総理大臣兼陸軍大臣 東条英機
文部大臣 橋田邦彦
農林大臣 井野碩哉
厚生大臣 小泉親彦
司法大臣 岩村通世
海軍大臣 嶋田繁太郎
逓信大臣 寺島健
大蔵大臣 賀屋興宣
商工大臣 岸信介
鉄道大臣 八田嘉明
内務大臣 湯沢三千男
外務大臣 谷正之
大東亜大臣 青木一男
勅令第百二十三号
土地工作物管理使用収用令中左ノ通改正ス
第二条 政府ノ行フ総動員業務ニ必要ナル土地又ハ工作物ヲ管理、使用又ハ収用セントスルトキハ主務大臣内閣総理大臣ニ協議スベシ
第二条ノ二 閣令ノ定ムル総動員業務ヲ行フ者(以下事業主ト称ス)其ノ総動員業務ノ為土地又ハ工作物ノ使用又ハ収用ヲ必要トスルトキハ当該業務ノ所管大臣ニ対シ使用権又ハ収用権ノ設定ヲ申請スベシ
所管大臣前項ノ申請ニ基キ使用権又ハ収用権ノ設定ヲ為サントスルトキハ内閣総理大臣ニ協議スベシ
第三条ノ二 所管大臣第二条ノ二第一項ノ申請ニ基キ使用権又ハ収用権ノ設定ヲ為シタルトキハ申請者ニ対シ設定書ヲ送付スベシ
前項ノ場合ニ於テハ所管大臣ハ当該土地又ハ工作物ノ所有者ニ対シ使用令書又ハ収用令書ヲ送達スベシ
前条ノ規定ハ前項ノ場合ニ之ヲ準用ス
第一項ノ設定書ニハ前項ノ令書ノ謄本ヲ添附スベシ
第四条中「主務大臣」ノ下ニ「又ハ所管大臣」ヲ加ヘ「前条」及「同条」ヲ「前二条」ニ改ム
第五条第一号中「主務大臣名」ノ下ニ「又ハ事業主名及所管大臣名」ヲ、同条第六号中「主務大臣」ノ下ニ「又ハ所管大臣」ヲ加ヘ「又ハ第九条」ヲ「、第九条又ハ第十六条」ニ改ム
第六条中「又ハ第四条」ヲ「乃至第四条」ニ改メ「主務大臣ノ許可」ノ下ニ「又ハ事業主ノ承認」ヲ加フ
第七条第二項ヲ削ル
第七条ノ二 事業主設定書ノ送付アリタル後使用若ハ収用ノ時期前ニ於テ当該土地若ハ工作物ノ全部若ハ一部ノ使用若ハ収用ヲ必要トセザルニ至リタルトキ又ハ使用ノ時期以後其ノ期間満了前ニ当該土地若ハ工作物ノ全部若ハ一部ニ付使用権ノ存続ヲ必要トセザルニ至リタルトキハ所管大臣ニ対シ其ノ旨ヲ届出ヅベシ
前項ノ届出アリタルトキ其ノ他所管大臣ニ於テ特ニ必要アリト認ムルトキハ当該土地又ハ工作物ノ全部又ハ一部ニ付使用権又ハ収用権ノ取消ヲ為スコトヲ得
前項ノ場合ニ於テハ所管大臣ハ其ノ旨ヲ内閣総理大臣ニ通知スベシ
第七条ノ三 第三条乃至第四条ノ規定ハ第七条及前条第二項ノ場合ニ之ヲ準用ス
第八条第一項中「主務大臣」ノ下ニ「又ハ事業主」ヲ加フ
第十条中「当該官吏」ノ下ニ「又ハ事業主」ヲ加フ
第十一条中「政府」ノ下ニ「又ハ事業主」ヲ加フ
第十二条第一項中「土地又ハ建物ヲ本令ニ依リ収用シタル場合」ノ上ニ「政府」ヲ加ヘ同項ノ次ニ左ノ一項ヲ加フ
事業主土地又ハ建物ヲ本令ニ依リ収用シタル場合ニ於ケル所有権移転ノ登記ハ当該事業主ノミニテ之ヲ申請スルコトヲ得其ノ申請書ニハ前項ノ書類ヲ添附スベシ
同条第二項中「及第百三条ノ二」ヲ「、第百三条ノ二及第百四十九条」ニ、「前項」ヲ「前二項」ニ改ム
第十三条第二項中「第十九条第一項」ノ下ニ「又ハ第二項」ヲ、同条第三項中「第七条第一項前段ノ場合」ノ下ニ「又ハ第七条ノ二第一項前段ノ場合ニ係ル届出アリタルニ因リ同条第二項ノ処分アリタル場合」ヲ、「第十九条第一項」ノ下ニ「又ハ第二項」ヲ加ヘ同条第四項ノ次ニ左ノ二項ヲ加フ
事業主補償ノ請求ヲ受ケタルトキハ閣令ノ定ムル所ニ依リ所管大臣ニ対シ補償金額ノ決定ヲ申請スベシ
前項ノ場合ニ於テ所管大臣補償金額ノ決定ヲ為シタルトキハ事業主及補償請求者ニ之ヲ通知スベシ
第十四条中「主務大臣」ノ下ニ「又ハ事業主」ヲ加ヘ「保証金」ヲ「補償金」ニ改ム
第十四条ノ二 所管大臣必要アリト認ムルトキハ事業主ヲシテ閣令ノ定ムル所ニ依リ損失ノ補償ニ充ツベキ担保ヲ供託セシムルコトヲ得
第十三条第一項ノ規定ニ依ル補償ヲ受クベキ者ハ前項ノ規定ニ依リテ供託シタルモノノ上ニ質権者ト同一ノ権利ヲ有ス
第十六条第一項ヲ左ノ如ク改ム
主務大臣ハ使用又ハ収用ニ係ル土地又ハ工作物ニ在ル物件ノ所有者又ハ占有者ヲシテ其ノ物件ヲ移転セシムルコトヲ得事業主所管大臣ノ許可ヲ受ケタルトキ亦同ジ
第十七条ノ二 事業主前三条ノ規定ニ依ル収用ノ請求ヲ受ケタルトキハ閣令ノ定ムル所ニ依リ所管大臣ニ対シ其ノ旨ヲ屈出ヅベシ
前項ノ届出アリタル場合ニ於テ所管大臣前三条ノ規定ニ依ル請求ヲ相当ト認ムルトキハ事業主ニ対シ収用ヲ命ズベシ
第十八条 収用シタル土地又ハ工作物ノ全部又ハ一部不用ニ帰シ国家総動員法第十五条ノ規定ニ依リ旧所有者又ハ其ノ一般承継人ガ優先ニ買受クルコトヲ得ル場合ニ於テハ主務大臣又ハ事業主ハ旧所有者又ハ其ノ一般承継人ニ対シ其ノ旨及買受ノ価額ヲ通知スベシ此ノ場合ニ於テハ事業主ハ其ノ価額ニ付予メ所管大臣ノ決定ヲ受クルコトヲ要ス
前項ノ場合ニ於テ主務大臣又ハ事業主旧所有者又ハ其ノ一般承継人ヲ確知スルコト能ハザルトキハ官報ニ少クトモ二回之ヲ公告スベシ
旧所有者又ハ其ノ一般承継人第一項ノ通知ヲ受ケタル日ヨリ二月以内又ハ前項ノ第二回ノ公告アリタル日ヨリ六月以内ニ買受ノ通知ヲ為サザルトキハ其ノ権利ヲ失フ
第十五条ノ規定ニ依リ収用シタル残部ニ付テハ他ノ部分ガ不用ニ帰シタル後之ト併セテノミ前三項ノ例ニ依リ優先ニ買受クルコトヲ得
第十九条 主務大臣土地又ハ工作物ノ管理、使用又ハ収用ノ準備ノ為必要アルトキハ当該官吏ヲシテ土地又ハ工作物ニ立入リ測量又ハ検査ヲ為サシムルコトヲ得
事業主土地又ハ工作物ノ使用又ハ収用ノ準備ノ為必要アルトキハ所管大臣ノ許可ヲ受ケ土地又ハ工作物ニ立入リ測量又ハ検査ヲ為スコトヲ得
前二項ノ場合ニ於テハ主務大臣又ハ事業主ハ予メ立入ルベキ土地又ハ工作物及立入ルベキ日時ヲ指定シ其ノ所有者又ハ占有者ニ通知スベシ但シ所有者若ハ占有者ヲ確知スルコト能ハザルトキ又ハ緊急ノ必要アルトキハ此ノ限ニ在ラズ
第二十条中「主務大臣」ノ下二「又ハ所管大臣」ヲ加フ
第二十一条中「主務大臣」ノ下二「又ハ所管大臣」ヲ、「第九条、」ノ下ニ「第十六条、」ヲ加フ
第二十六条第二項ヲ左ノ如ク改ム
本令中所管大臣トアルハ左ノ各号ノ一ニ該当スル場合ニ於テハ各其ノ定ムル所ニ依ル
一 工場事業場管理令ニ依リ政府ノ管理ニ係ル工場又ハ事業場ニ必要ナル土地又ハ工作物(第二号ニ掲グルモノヲ除ク)ノ使用又ハ収用ニ関シテハ当該工場又ハ事業場ヲ管理スル大臣
二 従業者ノ住宅ニ必要ナル土地又ハ工作物ノ使用又ハ収用ニ関シテハ厚生大臣
本令中主務大臣又ハ所管大臣トアルハ第一項ノ場合及前項第一号ノ場合ニ於テ陸軍大臣又ハ海軍大臣ガ工場又ハ事業場ヲ管理スル大臣タル場合ヲ除クノ外朝鮮、台湾、樺太又ハ南洋群島ニ在リテハ各朝鮮総督、台湾総督、樺太庁長官又ハ南洋庁長官トス
附 則
本令ハ昭和十八年三月十五日ヨリ之ヲ施行ス但シ朝鮮、薹湾、樺太及南洋群島ニ在リテハ同年四月十五日ヨリ之ヲ施行ス