大東亜戦争の決戦段階に伴い、戦力増強のための財政支出が増加する見込みのため、間接税を中心とする増税を行う必要がある。具体的には、酒税について庫出税の引き上げを行い、総税額で約10割の増徴を実施する。酒類の中で最も消費の多い清酒については4段階に区分し、特に品質の優良な第一級酒については、現在の一石あたり153円から515円に引き上げる。第二級酒、第三級酒、第四級酒についても、現在の100円からそれぞれ340円、210円、200円に引き上げる。ただし、重要産業の労務者等には一定数量を限り低廉な価格で供給するため、特別な税率を適用する。
参照した発言:
第81回帝国議会 衆議院 本会議 第5号