(臨時利得税法中改正法律)
法令番号: 法律第六十五號
公布年月日: 昭和18年3月16日
法令の形式: 法律
朕帝國議會ノ協贊ヲ經タル臨時利得稅法中改正法律ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十八年三月十五日
內閣總理大臣 東條英機
大藏大臣 賀屋興宣
法律第六十五號
臨時利得稅法中左ノ通改正ス
第四條中「現事業年度ノ利益ガ現事業年度」ヲ「利益ガ各事業年度」ニ改ム
第五條第一項中「現事業年度ノ利益ハ現事業年度」ヲ「利益ハ各事業年度」ニ、「現事業年度ノ剩餘金」ヲ「各事業年度ノ剩餘金」ニ、同條第二項中「現事業年度」ヲ「各事業年度」ニ、同條第三項中「現事業年度開始」ヲ「各事業年度開始」ニ、「現事業年度ノ利益」ヲ「第一項ノ利益」ニ改ム
第五條ノ三第二項中「現事業年度ノ」ヲ削ル
第六條第一項中「現事業年度」ヲ「各事業年度」ニ改ム
第十一條中「一萬圓未滿」ヲ「一萬圓以下」ニ改ム
第十四條 法人ノ臨時利得稅ハ法人ノ利得ヲ左ノ各級ニ區分シ遞次ニ各稅率ヲ適用シテ之ヲ賦課ス
一 利益金額中資本金額ニ對シ年百分ノ十ノ割合ヲ以テ算出シタル金額ヲ超ユル金額 利得金額ノ百分ノ五十五
二 同百分ノ二十ノ割合ヲ以テ算出シタル金額ヲ超ユル金額 利得金額ノ百分ノ六十五
三 同百分ノ三十ノ割合ヲ以テ算出シタル金額ヲ超ユル金額 利得金額ノ百分ノ七十五
資本金額十萬圓以下ナル法人ニ限リ前項ニ規定スル稅率百分ノ五十五ハ之ヲ百分ノ四十五トシ同百分ノ六十五ハ之ヲ百分ノ五十五トシ同百分ノ七十五ハ之ヲ百分ノ六十五トス
第十四條ノ二乃至第十四條ノ四ヲ削リ第十四條ノ五ヲ第十四條ノ二トシ同條ニ左ノ一項ヲ加フ
前項ノ規定ニ依リ算出シタル營業利得ニ對スル臨時利得稅額ガ第十條ノ利益金額ヨリ一萬圓ヲ控除シタル金額ヲ超過スルトキハ其ノ超過額ニ相當スル臨時利得稅ヲ免除ス
附 則
本法ハ昭和十八年四月一日ヨリ之ヲ施行ス
法人ノ臨時利得稅ニ付テハ昭和十八年一月一日以後ニ終了スル事業年度分ヨリ、營業利得ニ對スル臨時利得稅ニ付テハ昭和十八年分ヨリ本法ヲ適用ス
朕帝国議会ノ協賛ヲ経タル臨時利得税法中改正法律ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十八年三月十五日
内閣総理大臣 東条英機
大蔵大臣 賀屋興宣
法律第六十五号
臨時利得税法中左ノ通改正ス
第四条中「現事業年度ノ利益ガ現事業年度」ヲ「利益ガ各事業年度」ニ改ム
第五条第一項中「現事業年度ノ利益ハ現事業年度」ヲ「利益ハ各事業年度」ニ、「現事業年度ノ剰余金」ヲ「各事業年度ノ剰余金」ニ、同条第二項中「現事業年度」ヲ「各事業年度」ニ、同条第三項中「現事業年度開始」ヲ「各事業年度開始」ニ、「現事業年度ノ利益」ヲ「第一項ノ利益」ニ改ム
第五条ノ三第二項中「現事業年度ノ」ヲ削ル
第六条第一項中「現事業年度」ヲ「各事業年度」ニ改ム
第十一条中「一万円未満」ヲ「一万円以下」ニ改ム
第十四条 法人ノ臨時利得税ハ法人ノ利得ヲ左ノ各級ニ区分シ逓次ニ各税率ヲ適用シテ之ヲ賦課ス
一 利益金額中資本金額ニ対シ年百分ノ十ノ割合ヲ以テ算出シタル金額ヲ超ユル金額 利得金額ノ百分ノ五十五
二 同百分ノ二十ノ割合ヲ以テ算出シタル金額ヲ超ユル金額 利得金額ノ百分ノ六十五
三 同百分ノ三十ノ割合ヲ以テ算出シタル金額ヲ超ユル金額 利得金額ノ百分ノ七十五
資本金額十万円以下ナル法人ニ限リ前項ニ規定スル税率百分ノ五十五ハ之ヲ百分ノ四十五トシ同百分ノ六十五ハ之ヲ百分ノ五十五トシ同百分ノ七十五ハ之ヲ百分ノ六十五トス
第十四条ノ二乃至第十四条ノ四ヲ削リ第十四条ノ五ヲ第十四条ノ二トシ同条ニ左ノ一項ヲ加フ
前項ノ規定ニ依リ算出シタル営業利得ニ対スル臨時利得税額ガ第十条ノ利益金額ヨリ一万円ヲ控除シタル金額ヲ超過スルトキハ其ノ超過額ニ相当スル臨時利得税ヲ免除ス
附 則
本法ハ昭和十八年四月一日ヨリ之ヲ施行ス
法人ノ臨時利得税ニ付テハ昭和十八年一月一日以後ニ終了スル事業年度分ヨリ、営業利得ニ対スル臨時利得税ニ付テハ昭和十八年分ヨリ本法ヲ適用ス