現下の時局における重要農作物の増産確保と農村の維持育成のため、農業経営の安定と農家経済の確立が緊要となっている。特に農業災害に対する共済保険施設の整備が必須であることから、本制度を改正し、反当保険金額の引き上げと被害程度の支払割合の改訂を行う。保険料増加分の一部を国庫負担とし、全ての市町村農会を保険加入させることで制度の拡充強化を図る。具体的には、反当保険金額を水稲は20円から45円に、麦は10円から25円に、桑葉は20円から30円に引き上げる。また、3割から5割程度の減収に対する支払割合を増加させ、保険料の一部を国庫及び日本蚕糸統制株式会社が負担する制度を導入する。
参照した発言:
第81回帝国議会 衆議院 農業保険法中改正法律案外三件委員会 第2号