第一條 陸軍法務訓練所ハ法務部現役將校タル學生及法務部豫備役將校ト爲スベキ幹部候補生ヲ敎育スル所トス
第三條 幹部候補生ハ各隊ヨリ分遣スル法務部甲種幹部候補生ヲ以テ之ニ充テ豫備役法務部將校ニ必要ナル實務ノ敎育ヲ受ケシム通常每年一囘入所セシメ其ノ修學期間ハ槪ネ十一月トス
第四條 學生及幹部候補生ノ敎育綱領ハ陸軍大臣之ヲ定ム
第五條 學生及幹部候補生ノ敎育ノ實施ハ敎則ニ依ル其ノ敎則ハ前條ノ敎育綱領ニ基キ陸軍大臣ノ認可ヲ受ケ所長之ヲ定ム
第十條 下士官及判任文官ハ上官ノ命ヲ承ケ事務ニ從事ス
第十一條 甲種學生ノ銓衡ニ關スル事項竝ニ學生及幹部候補生ノ人員及入所期日ハ陸軍大臣之ヲ定ム
第十二條 學生ハ所外ニ、幹部候補生ハ陸軍大臣ノ定ムル部隊ニ居住セシメ其ノ修學ニ要スル兵器、被服、圖書、器具、消耗品等ハ之ヲ貸付シ又ハ支給スルコトヲ得
第十三條 學生及幹部候補生ノ願屆其ノ他業務ニ關スル諸件ハ所長ノ管理ニ屬ス
第十四條 學生及幹部候補生ハ情願ヲ以テ退所スルコトヲ得ズ
第十五條 學生中傷痍疾病其ノ他ノ事故ニ因リ學術修得ノ目途ナキ者ハ之ヲ退所セシム
第十六條 幹部候補生左ノ各號ノ一ニ該當スルトキハ之ヲ退所セシム
第十七條 學生及幹部候補生中傷痍疾病其ノ他ノ事故ニ因リ修學期間內ニ所定ノ學術ヲ修メ得ザル者ニシテ尙望アリト認ムルモノハ之ヲ所要ノ期間滯學セシムルコトヲ得
第十八條 前三條ノ規定ニ該當スル者アルトキハ所長其ノ事由ヲ具シ陸軍大臣ノ認可ヲ受ケ之ヲ處理ス
第十九條 所長ハ學生及幹部候補生ノ修學期末ニ於テ其ノ修業成績書ヲ調製シ之ヲ陸軍大臣ニ提出シ其ノ認可ヲ受ケ乙種學生及幹部候補生ニ修業證書ヲ付與シ學生及幹部候補生ヲ所屬部隊ニ歸隊セシム
前項ノ場合ニ於テ所長ハ學生及幹部候補生ノ修業成績書ヲ法務局長及本人ノ所管長官ヲ經テ所屬部隊長ニ送付スルモノトス
滯學セシメラレタル學生及幹部候補生修學ヲ終リタルトキハ前二項ノ規定ニ準ジ之ヲ取扱フモノトス
第二十條 陸軍大臣ハ臨時ニ法務部將校、錄事及警査又ハ監獄長以下ヲ陸軍法務訓練所ニ召集シ所要ノ期間之ニ必要ナル修學ヲ爲サシムルコトヲ得
第二十一條 所長ハ甲種學生ニ每年二十日以內ノ休暇ヲ與フルコトヲ得