第二條 所得稅中第一種所得稅ニ付テハ普通所得ニ對スル所得稅ハ昭和十七年一月一日以後終了スル事業年度分ヨリ、淸算所得ニ對スル所得稅ハ昭和十七年一月一日以後ニ於ケル解散又ハ合併ニ因ル分ヨリ、第三種所得稅ニ付テハ昭和十七年分ヨリ本令ヲ適用ス
第五條ノ改正規定ニ依リ新ニ納󠄃稅義務ヲ有スルニ至リタル者ハ樺太廳長官ノ定ムル所ニ依リ昭和十七年四月二十日迄ニ其ノ所得金額ヲ政府ニ申吿スベシ
前項ニ規定スル者樺太所得稅令第十七條又ハ第十七條ノ二ノ規定ニ依ル控󠄃除ヲ受ケントスルトキハ樺太廳長官ノ定ムル所ニ依リ前項ノ申吿ト同時ニ其ノ申請書ヲ提出スベシ
第三條 本令施行前開始シタル相續ニ關シテハ仍從前ノ例ニ依ル但シ第七條ノ改正規定ハ隱居ニ因リ開始シタル家督相續ニ在リテハ昭和十七年一月一日以後ニ開始シタルモノ、樺太相續稅令第二十四條第一項ニ規定スル贈與ニ在リテハ同日以後ニ爲シタルモノニ付之ヲ適用ス
第四條 燐寸ノ製造者又ハ販賣者ガ本令施行ノ際製造󠄃場又ハ保稅地域以外ノ場所ニ於テ五十萬本以上ノ燐寸ヲ所持スル場合ニ於テハ其ノ場所ヲ以テ製造場、其ノ所持者ヲ以テ製造者ト看做シ之ニ物品稅ヲ課ス此ノ場合ニ於テハ本令施行ノ日ニ於テ其ノ燐寸ヲ製造場ヨリ移出シタルモノト看做シ千本ニ付五錢ノ割合ニ依リ算出シタル金額ヲ其ノ稅額トシ樺太廳長官ノ定ムル所ニ依リ之ヲ徵收ス
前項ノ製造者又ハ販賣者ハ其ノ所持スル燐寸ノ數量及貯藏ノ場所ヲ本令施行後一月以內ニ政府ニ申吿スベシ