(樺太支那事変特別税令中改正ノ件)
法令番号: 勅令第千三十五號
公布年月日: 昭和16年11月29日
法令の形式: 勅令
朕樺太支那事變特別稅令中改正ノ件ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十六年十一月二十八日
內閣總理大臣 東條英機
拓務大臣 東鄕茂德
勅令第千三十五號
樺太支那事變特別稅令中左ノ通改正ス
第十五條ノ二ニ左ノ三號ヲ加フ
四 旅館ノ用ニ供スル家屋
五 麻雀場、撞球場其ノ他樺太廳長官ノ定ムル遊技場ノ用ニ供スル家屋
六 俱樂部、會館其ノ他名稱ノ何タルヲ問ハズ會員其ノ他樺太廳長官ノ定ムル者ノ親睦ヲ圖リ又ハ其ノ慰安若ハ娛樂ノ用ニ供スル家屋
第十五條ノ五中「百分ノ十」ヲ「百分ノ二十」ニ改ム
第十六條第一項ヲ左ノ如ク改ム
通行稅ハ汽車、乘合自動車及汽船ノ乘客ニ左ノ區別ニ依リ之ヲ課ス
乘車船區間四十粁以下ナルトキ
一等 三十錢
二等 十五錢
乘車船區間八十粁以下ナルトキ
一等 五十錢
二等 二十五錢
三等 五錢
乘車船區間百二十粁以下ナルトキ
一等 一圓五十錢
二等 七十五錢
三等 十五錢
乘車船區間百六十粁以下ナルトキ
一等 三圓
二等 一圓五十錢
三等 三十錢
乘車船區間三百粁以下ナルトキ
一等 五圓
二等 二圓五十錢
三等 五十錢
乘車船區間五百粁以下ナルトキ
一等 七圓
二等 三圓五十錢
三等 七十錢
乘車船區間五百粁ヲ超ユルトキ
一等 十圓
二等 五圓
三等 一圓
同條第五項ヲ左ノ如ク改ム
貸切乘車船ノ契約ヲ爲シタル場合ニ於テハ通行稅ハ左ノ區別ニ依リ之ヲ課ス
一等 貸切運賃ノ百分ノ二十
二等 貸切運賃ノ百分ノ十五
三等 貸切運賃ノ百分ノ十
第十六條ノ二第一項ヲ左ノ如ク改ム
急行車船又ハ寢臺車船ニ乘車船ノ契約ヲ爲シタル場合ニ於テハ前條ノ規定ニ依ルノ外左ノ稅率ニ依リ通行稅ヲ課ス
一等 急行料金又ハ寢臺料金ノ百分ノ三十
二等 急行料金又ハ寢臺料金ノ百分ノ二十
三等 急行料金又ハ寢臺料金ノ百分ノ十
第十七條第一項中「三等乘客」ノ下ニ「及定期乘車船ノ契約ニ依ル三等乘客」ヲ加フ
第二十條中「又ハ急行料金」ヲ「、急行料金又ハ寢臺料金」ニ改ム
第二十四條第一項ヲ左ノ如ク改ム
入場稅ノ稅率左ノ如シ
第一種ノ場所
入場料ガ一人一囘七十五錢未滿ナルトキ 入場料ノ百分ノ十五
入場料ガ一人一囘一圓五十錢未滿ナルトキ 入場料ノ百分ノ二十五
入場料ガ一人一囘三圓未滿ナルトキ 入場料ノ百分ノ三十五
入場料ガ一人一囘四圓五十錢未滿ナルトキ 入場料ノ百分ノ四十五
入場料ガ一人一囘四圓五十錢以上ナルトキ 入場料ノ百分ノ六十
囘數、定期又ハ貸切ニテ入場ノ契約ヲ爲シタルトキ 入場料ノ百分ノ三十五
第二種ノ場所
撞球場 入場料ノ百分ノ十五
麻雀場 入場料ノ百分ノ二十五
第三十一條第一項ヲ左ノ如ク改ム
特別入場稅ノ稅率左ノ如シ
特別入場料ガ一人一囘一圓五十錢未滿ナルトキ 特別入場料ノ百分ノ十五
特別入場料ガ一人一囘一圓五十錢以上ナルトキ 特別入場料ノ百分ノ二十五
囘數、定期又ハ貸切ニテ入場ノ契約ヲ爲シタルトキ 特別入場料ノ百分ノ二十五
第三十五條第一項第一種第十四號中「トランク」ノ下ニ「類竝ニ行李」ヲ、同種第十八號中「玩具」ノ下ニ「、遊戲具、搖籃及乳母車類」ヲ加ヘ同種第十五號中「靴及」ヲ削ル
同種ニ左ノ如ク加フ
三十二 庭木竝ニ庭園用ノ石材及石工品
三十三 簾、釣燈籠及提灯類
三十四 鐵瓶竝ニ茶道及香道具用
三十五 扇子及團扇
三十六 花輪及花束類
三十七 釣用具類
丙類
三十八 
三十九 事務用器具
同項第二種第十七號中「受信用眞空管、」ノ下ニ「マイクロホン、」ヲ、同種第二十三號中「紅茶、」ノ下ニ「烏龍茶、包種茶、」ヲ加フ
同種ニ左ノ如ク加フ
二十五 煙火類
二十六 薰物及線香類
二十七 大理石及之ヲ原料トスル擬石竝ニ陶磁器製タイル
丙類
二十八 電球類
二十九 携行用ノ電燈、同ケース及電池
三十 魔法瓶、水筒類及同部分品
三十一 計算機
三十二 タイプライター、同部分品及附屬品
三十三 輪轉謄寫機及同附屬品
三十四 金錢登錄機
三十五 タイムスタンプ及同附屬品
三十六 ミシン及ミシン用針
三十七 板硝子
三十八 紙及セロファン
三十九 齒磨
四十 綠茶
四十一 調味料
同項第三種第二號中但書ヲ削リ同種ニ左ノ一號ヲ加フ
四 サッカリン
同條第二項ヲ左ノ如ク改ム
同一物品ニシテ第一種及第二種ニ該當スルモノハ之ヲ第二種トシ甲類及乙類若ハ甲類及丙類又ハ甲類、乙類及丙類ニ該當スルモノハ之ヲ甲類トシ乙類及丙類ニ該當スルモノハ之ヲ乙類トス
第三十六條 物品稅ノ稅率左ノ如シ
第一種
甲類 物品ノ價格百分ノ五十
乙類 物品ノ價格百分ノ二十 第三十九條ノ規定ニ依ル場合ニ在リテハ百分ノ三十
丙類 物品ノ價格百分ノ十
第二種
甲類 物品ノ價格百分ノ五十
乙類 物品ノ價格百分ノ二十
丙類 物品ノ價格百分ノ十
第三種
一 燐寸 千本ニ付 五錢
二 酒類
イ 濁酒 一石ニ付 十圓
ロ 淸酒、合成淸酒、燒酎、麥酒及酒精 一石ニ付 三十五圓
ハ 白酒及味淋 一石ニ付 四十圓
ニ 酒精含有飮料 一石ニ付 五十五圓
三 飴、葡萄糖及麥芽糖
イ 麥芽糖化ノ方法ニ依リ製造シタル飴 百斤ニ付 二圓五十錢
ロ 其ノ他ノ飴竝ニ葡萄糖及麥芽糖 百斤ニ付 三圓
四 サッカリン 一瓩ニ付 十圓
第三十九條 第一種第十六號ニ揭グル物品ガ入札其ノ他競爭ノ方法ニ依リ賣買セラルル場合(强制競賣又ハ之ニ準ズベキ場合ヲ除ク)ハ其ノ札元又ハ之ニ準ズベキ者ガ小賣業者トシテ當該物品ヲ販賣スルモノト看做ス
第四十條中「又ハ嗜好飮料」ヲ「、嗜好飮料、薰物類、線香類、齒磨又ハ調味料」ニ改ム
第四十九條ノ二中「及飮食」ヲ「、飮食及宿泊」ニ改メ同條ニ左ノ一項ヲ加フ
前項ノ場所以外ノ場所ニ於テ飮食スル場合ニ於テ其ノ飮食物ガ料理店又ハ旅館ヨリ供給ヲ受クルモノナルトキハ其ノ飮食ハ之ヲ料理店又ハ旅館ニ於ケル飮食ト看做ス
第四十九條ノ三 遊興飮食稅ノ稅率左ノ如シ
一 藝妓ノ花代 料金ノ百分ノ九十
二 藝妓ノ花代ニ類スル料金ニシテ樺太廳長官ノ定ムルモノ(以下其ノ他ノ花代ト稱ス) 料金ノ百分ノ四十五
三 藝妓ノ花代又ハ其ノ他ノ花代ヲ伴フ遊興飮食ノ料金但シ藝妓ノ花代及其ノ他ノ花代ヲ除ク 料金ノ百分ノ二十五
四 樺太廳長官ノ定ムル料理店ニ於ケル遊興飮食ノ料金但シ藝妓ノ花代及其ノ他ノ花代ヲ除ク 料金ノ百分ノ二十五
五 前各號以外ノ遊興飮食ノ料金
イ 一人一囘三圓ニ滿タザルモノ 料金ノ百分ノ十五
ロ 一人一囘三圓以上ノモノ 料金ノ百分ノ二十五
六 旅館ニ於ケル宿泊ノ料金
イ 一人一泊十圓ニ滿タザルモノ 料金ノ百分ノ十五
ロ 一人一泊十圓以上ノモノ 料金ノ百分ノ二十五
前項ノ遊興飮食又ハ宿泊ノ料金ハ前條ニ規定スル場所ノ經營者ガ遊興、飮食又ハ宿泊ヲ爲シタル者ヨリ其ノ遊興、飮食又ハ宿泊ニ付領收スベキ金額ヲ謂フ
遊興飮食又ハ宿泊ノ料金ノ算定ニ關シテハ樺太廳長官之ヲ定ム
第四十九條ノ四 遊興飮食ノ料金ガ一人一囘一圓五十錢ニ滿タザル場合及旅館ニ於ケル宿泊ノ料金ガ一人一泊五圓ニ滿タザル場合ニハ遊興飮食稅ヲ課セズ但シ左ニ揭グル遊興飮食ノ料金ニ付テハ此ノ限ニ在ラズ
一 藝妓ノ花代
二 其ノ他ノ花代
三 藝妓ノ花代又ハ其ノ他ノ花代ヲ伴フ遊興飮食ノ料金
四 樺太廳長官ノ定ムル料理店ニ於ケル遊興飮食ノ料金
前條及前項ノ一人一囘ノ遊興飮食ノ料金及一人一泊ノ宿泊ノ料金ノ計算ニ關シ必要ナル事項ハ樺太廳長官之ヲ定ム
第四十九條ノ六第一項及第四十九條ノ八第一項中「每月分ノ料金」ヲ「每月分ノ遊興飮食又ハ宿泊ノ料金」ニ改ム
附 則
第一條 本令ハ昭和十六年十二月一日ヨリ之ヲ施行ス但シ第十六條乃至第十七條及第二十條ノ改正規定施行ノ期日ハ樺太廳長官之ヲ定ム
第二條 改正後ノ樺太支那事變特別稅令第十五條ノ二第四號乃至第六號及第十五條ノ五ノ規定ハ本令施行後竣成スル家屋ノ建築ニ付之ヲ適用ス
本令施行前新築竣成シタル樺太支那事變特別稅令第十五條ノ二第一號乃至第三號ニ揭グル家屋ニシテ建築價額一萬圓未滿ノモノニ關シ同令第十五條ノ四第一項ノ規定ニ依リ建築稅ヲ課スル場合ニ於テハ前ノ建築價額ヨリ五千圓ヲ控除シタル金額ノ百分ノ十ニ相當スル金額ヲ其ノ建築稅額ヨリ控除ス
本令施行前新築竣成シタル樺太支那事變特別稅令第十五條ノ二第一號乃至第三號ニ揭グル家屋ニシテ建築價額一萬圓以上ノモノニ關シ同令第十五條ノ四ノ規定ニ依リ建築稅ヲ課スル場合ニ於テハ從前ノ規定ニ依リ課セラレタル建築稅額ノ二倍ニ相當スル金額ヲ其ノ建築稅額ヨリ控除ス
樺太支那事變特別稅令第十五條ノ四ノ規定ハ改正後ノ同令第十五條ノ二第四號乃至第六號ニ揭グル家屋ノ新築ガ本令施行前竣成シタル場合ニハ之ヲ適用セズ
第三條 本令施行前ヨリ引續キ第三十五條ノ改正規定ニ依リ物品稅ヲ課スルコトト爲リタル第一種ノ物品ノ小賣業ヲ營ム者又ハ同第二種ノ物品若ハサッカリンノ製造ヲ爲ス者本令施行後一月以內ニ其ノ旨ヲ政府ニ申吿スルトキハ本令施行ノ日ニ於テ樺太支那事變特別稅令第四十八條ノ規定ニ依リ申吿シタルモノト看做ス
第四條 改正後ノ樺太支那事變特別稅令第三十五條ニ揭グル第二種ノ物品又ハ酒類、飴、葡萄糖、麥芽糖若ハサッカリンノ製造者又ハ販賣者ガ本令施行ノ際製造場又ハ保稅地域以外ノ場所ニ於テ左ノ各號ノ一ニ該當スル物品ヲ所持スル場合ニ於テハ其ノ場所ヲ以テ製造場、其ノ所持者ヲ以テ製造者ト看做シ之ニ物品稅ヲ課ス此ノ場合ニ於テハ本令施行ノ日ニ於テ其ノ物品ヲ製造場ヨリ移出シタルモノト看做シ樺太廳長官ノ定ムル所ニ依リ其ノ物品稅ヲ徵收ス但シ從前ノ規定ニ依リ物品稅ヲ課セラレタル物品ニ付テハ其ノ課セラレタル稅額ニ相當スル金額ヲ控除シタル金額ヲ以テ其ノ稅額トス
一 改正後ノ樺太支那事變特別稅令第三十五條ニ揭グル第二種ノ物品ニシテ同條各號ニ揭グル品名每ニ價格二千圓以上ノモノ
二 酒類ニシテ各種類ヲ通ジ合計五石以上ノモノ
三 飴、葡萄糖又ハ麥芽糖ニシテ合計一萬斤以上ノモノ
四 三十瓩以上ノサッカリン
前項ノ製造者又ハ販賣者ハ同項第一號ノ物品ニ付テハ其ノ品名每ニ數量、價格及貯藏ノ場所、第二號ノ物品ニ付テハ其ノ種類每ニ數量及貯藏ノ場所、第三號ノ物品又ハサッカリンニ付テハ其ノ品名每ニ數量及貯藏ノ場所ヲ本令施行後一月以內ニ政府ニ申吿スベシ
第五條 本令施行ノ際製造場ニ現存スル酒類ニシテ戾入又ハ移入シタルモノニ付テハ樺太支那事變特別稅令第四十三條第二項ノ規定ニ拘ラズ之ヲ移出シタルトキ物品稅ヲ徵收ス此ノ場合ニ於テハ前條第一項但書ノ規定ヲ準用ス
朕樺太支那事変特別税令中改正ノ件ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十六年十一月二十八日
内閣総理大臣 東条英機
拓務大臣 東郷茂徳
勅令第千三十五号
樺太支那事変特別税令中左ノ通改正ス
第十五条ノ二ニ左ノ三号ヲ加フ
四 旅館ノ用ニ供スル家屋
五 麻雀場、撞球場其ノ他樺太庁長官ノ定ムル遊技場ノ用ニ供スル家屋
六 俱楽部、会館其ノ他名称ノ何タルヲ問ハズ会員其ノ他樺太庁長官ノ定ムル者ノ親睦ヲ図リ又ハ其ノ慰安若ハ娯楽ノ用ニ供スル家屋
第十五条ノ五中「百分ノ十」ヲ「百分ノ二十」ニ改ム
第十六条第一項ヲ左ノ如ク改ム
通行税ハ汽車、乗合自動車及汽船ノ乗客ニ左ノ区別ニ依リ之ヲ課ス
乗車船区間四十粁以下ナルトキ
一等 三十銭
二等 十五銭
乗車船区間八十粁以下ナルトキ
一等 五十銭
二等 二十五銭
三等 五銭
乗車船区間百二十粁以下ナルトキ
一等 一円五十銭
二等 七十五銭
三等 十五銭
乗車船区間百六十粁以下ナルトキ
一等 三円
二等 一円五十銭
三等 三十銭
乗車船区間三百粁以下ナルトキ
一等 五円
二等 二円五十銭
三等 五十銭
乗車船区間五百粁以下ナルトキ
一等 七円
二等 三円五十銭
三等 七十銭
乗車船区間五百粁ヲ超ユルトキ
一等 十円
二等 五円
三等 一円
同条第五項ヲ左ノ如ク改ム
貸切乗車船ノ契約ヲ為シタル場合ニ於テハ通行税ハ左ノ区別ニ依リ之ヲ課ス
一等 貸切運賃ノ百分ノ二十
二等 貸切運賃ノ百分ノ十五
三等 貸切運賃ノ百分ノ十
第十六条ノ二第一項ヲ左ノ如ク改ム
急行車船又ハ寝台車船ニ乗車船ノ契約ヲ為シタル場合ニ於テハ前条ノ規定ニ依ルノ外左ノ税率ニ依リ通行税ヲ課ス
一等 急行料金又ハ寝台料金ノ百分ノ三十
二等 急行料金又ハ寝台料金ノ百分ノ二十
三等 急行料金又ハ寝台料金ノ百分ノ十
第十七条第一項中「三等乗客」ノ下ニ「及定期乗車船ノ契約ニ依ル三等乗客」ヲ加フ
第二十条中「又ハ急行料金」ヲ「、急行料金又ハ寝台料金」ニ改ム
第二十四条第一項ヲ左ノ如ク改ム
入場税ノ税率左ノ如シ
第一種ノ場所
入場料ガ一人一回七十五銭未満ナルトキ 入場料ノ百分ノ十五
入場料ガ一人一回一円五十銭未満ナルトキ 入場料ノ百分ノ二十五
入場料ガ一人一回三円未満ナルトキ 入場料ノ百分ノ三十五
入場料ガ一人一回四円五十銭未満ナルトキ 入場料ノ百分ノ四十五
入場料ガ一人一回四円五十銭以上ナルトキ 入場料ノ百分ノ六十
回数、定期又ハ貸切ニテ入場ノ契約ヲ為シタルトキ 入場料ノ百分ノ三十五
第二種ノ場所
撞球場 入場料ノ百分ノ十五
麻雀場 入場料ノ百分ノ二十五
第三十一条第一項ヲ左ノ如ク改ム
特別入場税ノ税率左ノ如シ
特別入場料ガ一人一回一円五十銭未満ナルトキ 特別入場料ノ百分ノ十五
特別入場料ガ一人一回一円五十銭以上ナルトキ 特別入場料ノ百分ノ二十五
回数、定期又ハ貸切ニテ入場ノ契約ヲ為シタルトキ 特別入場料ノ百分ノ二十五
第三十五条第一項第一種第十四号中「トランク」ノ下ニ「類並ニ行李」ヲ、同種第十八号中「玩具」ノ下ニ「、遊戯具、揺籃及乳母車類」ヲ加ヘ同種第十五号中「靴及」ヲ削ル
同種ニ左ノ如ク加フ
三十二 庭木並ニ庭園用ノ石材及石工品
三十三 簾、釣灯籠及提灯類
三十四 鉄瓶並ニ茶道及香道具用
三十五 扇子及団扇
三十六 花輪及花束類
三十七 釣用具類
丙類
三十八 
三十九 事務用器具
同項第二種第十七号中「受信用真空管、」ノ下ニ「マイクロホン、」ヲ、同種第二十三号中「紅茶、」ノ下ニ「烏龍茶、包種茶、」ヲ加フ
同種ニ左ノ如ク加フ
二十五 煙火類
二十六 薫物及線香類
二十七 大理石及之ヲ原料トスル擬石並ニ陶磁器製タイル
丙類
二十八 電球類
二十九 携行用ノ電灯、同ケース及電池
三十 魔法瓶、水筒類及同部分品
三十一 計算機
三十二 タイプライター、同部分品及附属品
三十三 輪転謄写機及同附属品
三十四 金銭登録機
三十五 タイムスタンプ及同附属品
三十六 ミシン及ミシン用針
三十七 板硝子
三十八 紙及セロファン
三十九 歯磨
四十 緑茶
四十一 調味料
同項第三種第二号中但書ヲ削リ同種ニ左ノ一号ヲ加フ
四 サッカリン
同条第二項ヲ左ノ如ク改ム
同一物品ニシテ第一種及第二種ニ該当スルモノハ之ヲ第二種トシ甲類及乙類若ハ甲類及丙類又ハ甲類、乙類及丙類ニ該当スルモノハ之ヲ甲類トシ乙類及丙類ニ該当スルモノハ之ヲ乙類トス
第三十六条 物品税ノ税率左ノ如シ
第一種
甲類 物品ノ価格百分ノ五十
乙類 物品ノ価格百分ノ二十 第三十九条ノ規定ニ依ル場合ニ在リテハ百分ノ三十
丙類 物品ノ価格百分ノ十
第二種
甲類 物品ノ価格百分ノ五十
乙類 物品ノ価格百分ノ二十
丙類 物品ノ価格百分ノ十
第三種
一 燐寸 千本ニ付 五銭
二 酒類
イ 濁酒 一石ニ付 十円
ロ 清酒、合成清酒、焼酎、麦酒及酒精 一石ニ付 三十五円
ハ 白酒及味淋 一石ニ付 四十円
ニ 酒精含有飲料 一石ニ付 五十五円
三 飴、葡萄糖及麦芽糖
イ 麦芽糖化ノ方法ニ依リ製造シタル飴 百斤ニ付 二円五十銭
ロ 其ノ他ノ飴並ニ葡萄糖及麦芽糖 百斤ニ付 三円
四 サッカリン 一瓩ニ付 十円
第三十九条 第一種第十六号ニ掲グル物品ガ入札其ノ他競争ノ方法ニ依リ売買セラルル場合(強制競売又ハ之ニ準ズベキ場合ヲ除ク)ハ其ノ札元又ハ之ニ準ズベキ者ガ小売業者トシテ当該物品ヲ販売スルモノト看做ス
第四十条中「又ハ嗜好飲料」ヲ「、嗜好飲料、薫物類、線香類、歯磨又ハ調味料」ニ改ム
第四十九条ノ二中「及飲食」ヲ「、飲食及宿泊」ニ改メ同条ニ左ノ一項ヲ加フ
前項ノ場所以外ノ場所ニ於テ飲食スル場合ニ於テ其ノ飲食物ガ料理店又ハ旅館ヨリ供給ヲ受クルモノナルトキハ其ノ飲食ハ之ヲ料理店又ハ旅館ニ於ケル飲食ト看做ス
第四十九条ノ三 遊興飲食税ノ税率左ノ如シ
一 芸妓ノ花代 料金ノ百分ノ九十
二 芸妓ノ花代ニ類スル料金ニシテ樺太庁長官ノ定ムルモノ(以下其ノ他ノ花代ト称ス) 料金ノ百分ノ四十五
三 芸妓ノ花代又ハ其ノ他ノ花代ヲ伴フ遊興飲食ノ料金但シ芸妓ノ花代及其ノ他ノ花代ヲ除ク 料金ノ百分ノ二十五
四 樺太庁長官ノ定ムル料理店ニ於ケル遊興飲食ノ料金但シ芸妓ノ花代及其ノ他ノ花代ヲ除ク 料金ノ百分ノ二十五
五 前各号以外ノ遊興飲食ノ料金
イ 一人一回三円ニ満タザルモノ 料金ノ百分ノ十五
ロ 一人一回三円以上ノモノ 料金ノ百分ノ二十五
六 旅館ニ於ケル宿泊ノ料金
イ 一人一泊十円ニ満タザルモノ 料金ノ百分ノ十五
ロ 一人一泊十円以上ノモノ 料金ノ百分ノ二十五
前項ノ遊興飲食又ハ宿泊ノ料金ハ前条ニ規定スル場所ノ経営者ガ遊興、飲食又ハ宿泊ヲ為シタル者ヨリ其ノ遊興、飲食又ハ宿泊ニ付領収スベキ金額ヲ謂フ
遊興飲食又ハ宿泊ノ料金ノ算定ニ関シテハ樺太庁長官之ヲ定ム
第四十九条ノ四 遊興飲食ノ料金ガ一人一回一円五十銭ニ満タザル場合及旅館ニ於ケル宿泊ノ料金ガ一人一泊五円ニ満タザル場合ニハ遊興飲食税ヲ課セズ但シ左ニ掲グル遊興飲食ノ料金ニ付テハ此ノ限ニ在ラズ
一 芸妓ノ花代
二 其ノ他ノ花代
三 芸妓ノ花代又ハ其ノ他ノ花代ヲ伴フ遊興飲食ノ料金
四 樺太庁長官ノ定ムル料理店ニ於ケル遊興飲食ノ料金
前条及前項ノ一人一回ノ遊興飲食ノ料金及一人一泊ノ宿泊ノ料金ノ計算ニ関シ必要ナル事項ハ樺太庁長官之ヲ定ム
第四十九条ノ六第一項及第四十九条ノ八第一項中「毎月分ノ料金」ヲ「毎月分ノ遊興飲食又ハ宿泊ノ料金」ニ改ム
附 則
第一条 本令ハ昭和十六年十二月一日ヨリ之ヲ施行ス但シ第十六条乃至第十七条及第二十条ノ改正規定施行ノ期日ハ樺太庁長官之ヲ定ム
第二条 改正後ノ樺太支那事変特別税令第十五条ノ二第四号乃至第六号及第十五条ノ五ノ規定ハ本令施行後竣成スル家屋ノ建築ニ付之ヲ適用ス
本令施行前新築竣成シタル樺太支那事変特別税令第十五条ノ二第一号乃至第三号ニ掲グル家屋ニシテ建築価額一万円未満ノモノニ関シ同令第十五条ノ四第一項ノ規定ニ依リ建築税ヲ課スル場合ニ於テハ前ノ建築価額ヨリ五千円ヲ控除シタル金額ノ百分ノ十ニ相当スル金額ヲ其ノ建築税額ヨリ控除ス
本令施行前新築竣成シタル樺太支那事変特別税令第十五条ノ二第一号乃至第三号ニ掲グル家屋ニシテ建築価額一万円以上ノモノニ関シ同令第十五条ノ四ノ規定ニ依リ建築税ヲ課スル場合ニ於テハ従前ノ規定ニ依リ課セラレタル建築税額ノ二倍ニ相当スル金額ヲ其ノ建築税額ヨリ控除ス
樺太支那事変特別税令第十五条ノ四ノ規定ハ改正後ノ同令第十五条ノ二第四号乃至第六号ニ掲グル家屋ノ新築ガ本令施行前竣成シタル場合ニハ之ヲ適用セズ
第三条 本令施行前ヨリ引続キ第三十五条ノ改正規定ニ依リ物品税ヲ課スルコトト為リタル第一種ノ物品ノ小売業ヲ営ム者又ハ同第二種ノ物品若ハサッカリンノ製造ヲ為ス者本令施行後一月以内ニ其ノ旨ヲ政府ニ申告スルトキハ本令施行ノ日ニ於テ樺太支那事変特別税令第四十八条ノ規定ニ依リ申告シタルモノト看做ス
第四条 改正後ノ樺太支那事変特別税令第三十五条ニ掲グル第二種ノ物品又ハ酒類、飴、葡萄糖、麦芽糖若ハサッカリンノ製造者又ハ販売者ガ本令施行ノ際製造場又ハ保税地域以外ノ場所ニ於テ左ノ各号ノ一ニ該当スル物品ヲ所持スル場合ニ於テハ其ノ場所ヲ以テ製造場、其ノ所持者ヲ以テ製造者ト看做シ之ニ物品税ヲ課ス此ノ場合ニ於テハ本令施行ノ日ニ於テ其ノ物品ヲ製造場ヨリ移出シタルモノト看做シ樺太庁長官ノ定ムル所ニ依リ其ノ物品税ヲ徴収ス但シ従前ノ規定ニ依リ物品税ヲ課セラレタル物品ニ付テハ其ノ課セラレタル税額ニ相当スル金額ヲ控除シタル金額ヲ以テ其ノ税額トス
一 改正後ノ樺太支那事変特別税令第三十五条ニ掲グル第二種ノ物品ニシテ同条各号ニ掲グル品名毎ニ価格二千円以上ノモノ
二 酒類ニシテ各種類ヲ通ジ合計五石以上ノモノ
三 飴、葡萄糖又ハ麦芽糖ニシテ合計一万斤以上ノモノ
四 三十瓩以上ノサッカリン
前項ノ製造者又ハ販売者ハ同項第一号ノ物品ニ付テハ其ノ品名毎ニ数量、価格及貯蔵ノ場所、第二号ノ物品ニ付テハ其ノ種類毎ニ数量及貯蔵ノ場所、第三号ノ物品又ハサッカリンニ付テハ其ノ品名毎ニ数量及貯蔵ノ場所ヲ本令施行後一月以内ニ政府ニ申告スベシ
第五条 本令施行ノ際製造場ニ現存スル酒類ニシテ戻入又ハ移入シタルモノニ付テハ樺太支那事変特別税令第四十三条第二項ノ規定ニ拘ラズ之ヲ移出シタルトキ物品税ヲ徴収ス此ノ場合ニ於テハ前条第一項但書ノ規定ヲ準用ス