(陸軍給与令中改正ノ件)
法令番号: 勅令第四百四十九號
公布年月日: 昭和16年4月16日
法令の形式: 勅令
朕陸軍給與令中改正ノ件ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十六年四月十五日
內閣總理大臣 公爵 近衞文麿
陸軍大臣 東條英機
勅令第四百四十九號
陸軍給與令中左ノ通改正ス
第二條ニ左ノ一號ヲ加フ
六 外宿ト稱スルハ營內居住者官ノ都合ニ依リ屯營、官衙及學校外ニ宿泊スルヲ謂フ
第七條中「營外居住下士官以下」ヲ「營外居住又ハ外宿ノ下士官兵」ニ改ム
第八條第六號ヲ左ノ如ク改ム
六 營外居住ノ下士官(曹長一等給ノ者ヲ除ク)兵ニハ營外加俸
第八條ノ二ヲ第八條ノ三トス
第八條ノ二 外宿ノ下士官兵ニハ外宿手當ヲ給ス其ノ定額ハ第七表ニ依ル
第九條第一項中「俸給」ノ下ニ「及給料竝ニ外宿手當」ヲ、「營內居住ノ兵」ノ下ニ「(外宿ノ者ヲ除ク)」ヲ、同條第二項中「俸給」ノ下ニ「及給料竝ニ外宿手當」ヲ、同條第三項中「營內居住ノ兵」ノ下ニ「(外宿ノ者ヲ除ク)」ヲ加ヘ同項中「俸給」ヲ「給料」ニ改ム
第十條中「(營內居住ノ兵ヲ除ク)」ヲ「(兵ニ在リテハ營外居住又ハ外宿ノ者ニ限ル)」ニ、「其ノ月末日迄、營內居住ノ兵」ヲ「其ノ月末日迄ノ俸給及給料竝ニ外宿手當ヲ、營內居住ノ兵(外宿ノ者ヲ除ク)」ニ、「俸給」ヲ「給料」ニ改ム
第十一條中「及通譯加俸」ヲ「、通譯加俸及外宿手當」ニ改ム
第十二條 削除
第十五條中「俸給」ノ下ニ「及給料竝ニ外宿手當」ヲ加ヘ「、後備役」ヲ削ル
第十六條中「俸給」ノ下ニ「及給料竝ニ外宿手當」ヲ加ヘ「後備役」ヲ削ル
第十七條第一項中「俸給」ノ下ニ「及給料竝ニ外宿手當」ヲ加フ
第十七條ノ二第一項ヲ左ノ如ク改ム
五年(外宿ノ期間ヲ除ク)以上營內ニ居住シテ下士官タル者ニハ曹長一等給ヲ受クルニ至リタルトキ、現役滿期若ハ現役免除ノトキ又ハ免官若ハ死亡ノトキ退營賜金ヲ給ス其ノ定額ハ第七表ノ二ニ依ル
第十八條第五項中「、後備役」ヲ削ル
第二十一條第一項ヲ左ノ如ク改ム
糧食ハ准士官以上及營外居住又ハ外宿ノ下士官兵ニ在リテハ自辨トシ營內居住ノ下士官以下(外宿ノ者ヲ除ク)、現役兵トシテ徵集セラレ入營ノ際特ニ糧食ヲ要スル者、糧食自辨ノ者(軍屬ヲ含ム)ニシテ公務ノ爲傷痍ヲ受ケ又ハ疾病ニ罹リ病院ニ入ルモノ及軍隊(敎導隊、練習隊、幹部候補生隊、下士官候補者隊、生徒隊、敎育隊及敎導學校學生隊ヲ含ム)ノ宿直勤務ニ服スルモノ竝ニ營內居住ノ下士官以下(外宿ノ者ヲ除ク)現役ヲ離レ又ハ召集解除ノ際疾病其ノ他ノ事故ニ因リ歸鄕セシメ難キ者ニ在リテハ官給トス其ノ定額ハ第九表ニ依ル
第二十二條中「營內居住ノ下士官以下」ヲ「營內居住下士官以下(外宿ノ者ヲ除ク)」ニ改ム
第二十三條 准士官以上、營外居住若ハ外宿ノ下士官兵及軍屬傳染病流行其ノ他ノ場合ニ於テ詰切ヲ命ゼラレ又ハ營外居住若ハ外宿ノ下士官兵及判任以下ノ軍屬居殘勤務ヲ命ゼラレ食事ヲ要スルトキハ食料ヲ給ス其ノ定額ハ第九表ニ依ル
軍隊及病院以外ニ於ケル營內居住下士官以下(外宿ノ者ヲ除ク)其ノ人員少數ナルトキハ第二十一條ノ規定ニ依ル糧食ヲ給セズ前項ニ準ジ食料ヲ給スルコトヲ得
第三十條第三項中「練習隊、」ノ下ニ「幹部候補生隊、」ヲ加ヘ同條第五項中「後備役」ヲ削ル
第三十一條中「營內居住ノ下士官以下」ノ下ニ「(外宿ノ者ヲ除ク)」ヲ加ヘ「、後備役」ヲ削ル
第三十六條中「營外居住ノ下士官」ヲ「營外居住又ハ外宿ノ下士官」ニ改ム
第三十七條中「營外居住下士官」ヲ「營外居住又ハ外宿ノ下士官」ニ改ム
第三十八條中「後備役」ヲ削ル
第五十八條第一項中「營內居住下士官以下」ノ下ニ「(外宿ノ者ヲ除ク)」ヲ加ヘ同條第二項中「後備役ノ」ヲ削ル
第六十條第一項ヲ左ノ如ク改ム
軍人軍屬ニハ必要ニ應ジ官舍ヲ貸渡スルコトヲ得
第三表中
曹長
一等
三十九圓
二等
三十四圓五十錢
三等
三十圓
ヲ「
曹長
一等
六十七圓
二等
三十圓
ニ改メ同表備考中「、後備役ノ」ヲ削ル
第六表中
曹長
一等
二十八圓
二等
二十九圓
三等
三十圓
曹長
二等
三十圓
ニ改メ同表備考中第二號ヲ削リ第三號ヲ第二號トス
【表】
第七表ノ二備考中第二號ヲ左ノ如ク改ム
二 在營年數ノ計算ニ付テハ外宿ノ期間ハ之ヲ算入セズ
第二十一表中
乙號
丙號
四千八百瓦
四千百瓦
乙號
丙號
四千九百瓦
四千二百瓦
ニ改メ同表備考第三號中「四千三百瓦」ヲ「四千四百瓦」ニ改ム
附 則
本令ハ昭和十六年五月一日ヨリ之ヲ施行ス但シ第三十條第三項及第二十一表ノ改正規定ハ昭和十六年四月一日ヨリ之ヲ適用ス
本令施行ノ際現ニ從前ノ規定ニ依ル曹長一等給又ハ曹長三等給ヲ受クル者別ニ辭令ヲ發セラレザルトキハ各改正規定ニ依ル曹長一等給又ハ曹長二等給ヲ受クルモノトス
本令施行ノ際現ニ從前ノ規定ニ依ル曹長二等給ヲ受クル者別ニ辭令ヲ發セラレザルトキハ從前ノ給料ノ額ヲ受クルモノトス
朕陸軍給与令中改正ノ件ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十六年四月十五日
内閣総理大臣 公爵 近衛文麿
陸軍大臣 東条英機
勅令第四百四十九号
陸軍給与令中左ノ通改正ス
第二条ニ左ノ一号ヲ加フ
六 外宿ト称スルハ営内居住者官ノ都合ニ依リ屯営、官衙及学校外ニ宿泊スルヲ謂フ
第七条中「営外居住下士官以下」ヲ「営外居住又ハ外宿ノ下士官兵」ニ改ム
第八条第六号ヲ左ノ如ク改ム
六 営外居住ノ下士官(曹長一等給ノ者ヲ除ク)兵ニハ営外加俸
第八条ノ二ヲ第八条ノ三トス
第八条ノ二 外宿ノ下士官兵ニハ外宿手当ヲ給ス其ノ定額ハ第七表ニ依ル
第九条第一項中「俸給」ノ下ニ「及給料並ニ外宿手当」ヲ、「営内居住ノ兵」ノ下ニ「(外宿ノ者ヲ除ク)」ヲ、同条第二項中「俸給」ノ下ニ「及給料並ニ外宿手当」ヲ、同条第三項中「営内居住ノ兵」ノ下ニ「(外宿ノ者ヲ除ク)」ヲ加ヘ同項中「俸給」ヲ「給料」ニ改ム
第十条中「(営内居住ノ兵ヲ除ク)」ヲ「(兵ニ在リテハ営外居住又ハ外宿ノ者ニ限ル)」ニ、「其ノ月末日迄、営内居住ノ兵」ヲ「其ノ月末日迄ノ俸給及給料並ニ外宿手当ヲ、営内居住ノ兵(外宿ノ者ヲ除ク)」ニ、「俸給」ヲ「給料」ニ改ム
第十一条中「及通訳加俸」ヲ「、通訳加俸及外宿手当」ニ改ム
第十二条 削除
第十五条中「俸給」ノ下ニ「及給料並ニ外宿手当」ヲ加ヘ「、後備役」ヲ削ル
第十六条中「俸給」ノ下ニ「及給料並ニ外宿手当」ヲ加ヘ「後備役」ヲ削ル
第十七条第一項中「俸給」ノ下ニ「及給料並ニ外宿手当」ヲ加フ
第十七条ノ二第一項ヲ左ノ如ク改ム
五年(外宿ノ期間ヲ除ク)以上営内ニ居住シテ下士官タル者ニハ曹長一等給ヲ受クルニ至リタルトキ、現役満期若ハ現役免除ノトキ又ハ免官若ハ死亡ノトキ退営賜金ヲ給ス其ノ定額ハ第七表ノ二ニ依ル
第十八条第五項中「、後備役」ヲ削ル
第二十一条第一項ヲ左ノ如ク改ム
糧食ハ准士官以上及営外居住又ハ外宿ノ下士官兵ニ在リテハ自弁トシ営内居住ノ下士官以下(外宿ノ者ヲ除ク)、現役兵トシテ徴集セラレ入営ノ際特ニ糧食ヲ要スル者、糧食自弁ノ者(軍属ヲ含ム)ニシテ公務ノ為傷痍ヲ受ケ又ハ疾病ニ罹リ病院ニ入ルモノ及軍隊(教導隊、練習隊、幹部候補生隊、下士官候補者隊、生徒隊、教育隊及教導学校学生隊ヲ含ム)ノ宿直勤務ニ服スルモノ並ニ営内居住ノ下士官以下(外宿ノ者ヲ除ク)現役ヲ離レ又ハ召集解除ノ際疾病其ノ他ノ事故ニ因リ帰郷セシメ難キ者ニ在リテハ官給トス其ノ定額ハ第九表ニ依ル
第二十二条中「営内居住ノ下士官以下」ヲ「営内居住下士官以下(外宿ノ者ヲ除ク)」ニ改ム
第二十三条 准士官以上、営外居住若ハ外宿ノ下士官兵及軍属伝染病流行其ノ他ノ場合ニ於テ詰切ヲ命ゼラレ又ハ営外居住若ハ外宿ノ下士官兵及判任以下ノ軍属居残勤務ヲ命ゼラレ食事ヲ要スルトキハ食料ヲ給ス其ノ定額ハ第九表ニ依ル
軍隊及病院以外ニ於ケル営内居住下士官以下(外宿ノ者ヲ除ク)其ノ人員少数ナルトキハ第二十一条ノ規定ニ依ル糧食ヲ給セズ前項ニ準ジ食料ヲ給スルコトヲ得
第三十条第三項中「練習隊、」ノ下ニ「幹部候補生隊、」ヲ加ヘ同条第五項中「後備役」ヲ削ル
第三十一条中「営内居住ノ下士官以下」ノ下ニ「(外宿ノ者ヲ除ク)」ヲ加ヘ「、後備役」ヲ削ル
第三十六条中「営外居住ノ下士官」ヲ「営外居住又ハ外宿ノ下士官」ニ改ム
第三十七条中「営外居住下士官」ヲ「営外居住又ハ外宿ノ下士官」ニ改ム
第三十八条中「後備役」ヲ削ル
第五十八条第一項中「営内居住下士官以下」ノ下ニ「(外宿ノ者ヲ除ク)」ヲ加ヘ同条第二項中「後備役ノ」ヲ削ル
第六十条第一項ヲ左ノ如ク改ム
軍人軍属ニハ必要ニ応ジ官舎ヲ貸渡スルコトヲ得
第三表中
曹長
一等
三十九円
二等
三十四円五十銭
三等
三十円
ヲ「
曹長
一等
六十七円
二等
三十円
ニ改メ同表備考中「、後備役ノ」ヲ削ル
第六表中
曹長
一等
二十八円
二等
二十九円
三等
三十円
曹長
二等
三十円
ニ改メ同表備考中第二号ヲ削リ第三号ヲ第二号トス
【表】
第七表ノ二備考中第二号ヲ左ノ如ク改ム
二 在営年数ノ計算ニ付テハ外宿ノ期間ハ之ヲ算入セズ
第二十一表中
乙号
丙号
四千八百瓦
四千百瓦
乙号
丙号
四千九百瓦
四千二百瓦
ニ改メ同表備考第三号中「四千三百瓦」ヲ「四千四百瓦」ニ改ム
附 則
本令ハ昭和十六年五月一日ヨリ之ヲ施行ス但シ第三十条第三項及第二十一表ノ改正規定ハ昭和十六年四月一日ヨリ之ヲ適用ス
本令施行ノ際現ニ従前ノ規定ニ依ル曹長一等給又ハ曹長三等給ヲ受クル者別ニ辞令ヲ発セラレザルトキハ各改正規定ニ依ル曹長一等給又ハ曹長二等給ヲ受クルモノトス
本令施行ノ際現ニ従前ノ規定ニ依ル曹長二等給ヲ受クル者別ニ辞令ヲ発セラレザルトキハ従前ノ給料ノ額ヲ受クルモノトス