(樺太支那事変特別税令中改正ノ件)
法令番号: 勅令第百八十五號
公布年月日: 昭和15年3月31日
法令の形式: 勅令
朕樺太支那事變特別稅令中改正ノ件ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十五年三月三十一日
內閣總理大臣 米內光政
拓務大臣 小磯國昭
勅令第百八十五號
樺太支那事變特別稅令中左ノ通改正ス
第一條中「及法人資本稅」ヲ削ル
第二條第一項中「百分ノ十二・二五」ヲ「百分ノ十五」ニ、「百分ノ二十二・五」ヲ「百分ノ二十五」ニ改メ同條第二項及第三項ヲ削ル
第三條第一項中「百分ノ四十七・五」ヲ「百分ノ六十三」ニ改メ同條第二項ヲ削ル
第四條 所得稅中第二種ノ所得ニ對スル所得稅ニ付テハ樺太所得稅令第二十六條及樺太臨時租稅增徵令第五條ノ規定ニ拘ラズ左ノ稅率ニ依リ之ヲ賦課ス
甲 國債ノ利子 百分ノ一
國債以外ノ公債ノ利子 百分ノ四
其ノ他 百分ノ五
乙 利益若ハ利息ノ配當百分ノ十一
其ノ他 百分ノ十五
丙 所得金額ヲ左ノ各級ニ區分シ遞次ニ各稅率ヲ適用ス
二萬圓以下ノ金額 百分ノ三・五
二萬圓ヲ超ユル金額 百分ノ七
十萬圓ヲ超ユル金額 百分ノ十八
五十萬圓ヲ超ユル金額 百分ノ二十七
樺太所得稅令第一條ノ規定ニ該當セザル個人又ハ樺太ニ本店若ハ主タル事務所ヲ有セザル法人ノ第二種甲ノ所得ニ付テハ前項ノ規定ニ拘ラズ左ノ稅率ニ依リ之ヲ賦課ス但シ內地、朝鮮、臺灣又ハ南洋群島ニ住所ヲ有スル個人、此等ノ地域ニ一年以上居所ヲ有スル個人(關東州ニ住所ヲ有シ又ハ一年以上居所ヲ有スル者ヲ除ク)及此等ノ地域ニ本店若ハ主タル事務所ヲ有スル法人ニ付テハ此ノ限ニ在ラズ
國債ノ利子 百分ノ六
國債以外ノ公債ノ利子 百分ノ十
其ノ他 百分ノ十一
第五條第一項中「百分ノ十三・五」ヲ「百分ノ二十五」ニ改メ同條第二項ヲ削ル
第六條第三項ヲ左ノ如ク改ム
第一項ノ規定ニ依リ課セラルル所得稅ニ付テハ前條ノ規定ニ拘ラズ所得稅額ノ百分ノ十ニ相當スル稅額ヲ增徵ス
第七條 削除
第八條 削除
第十條 利益配當稅ハ前條ノ法人ヨリ支拂ヲ受クル利益ノ配當ニ付之ヲ賦課シ配當金中配當率年一割ノ割合ヲ以テ算出シタル金額ヲ超ユル金額ノ百分ノ十五ニ相當スル金額ヲ以テ其ノ稅額トス
第十五條ニ左ノ一項ヲ加フ
前項ノ規定ハ內地、朝鮮、臺灣若ハ關東州ニ於ケル法令ニ依リ配當利子特別稅、利益配當稅若ハ公債及社債利子稅ヲ課セラレ又ハ南洋群島ニ於ケル法令ニ依リ超過配當稅ヲ課セラルル利益ノ配當又ハ公債若ハ社債ノ利子ニ付之ヲ準用ス
第十六條第一項ヲ左ノ如ク改ム
通行稅ハ汽車、乘合自動車及汽船ノ乘客ニ左ノ區別ニ依リ之ヲ課ス
乘車船區間四十粁以下ナルトキ
一等 十錢
二等 五錢
乘車船區間八十粁以下ナルトキ
一等 二十錢
二等 十錢
三等 二錢
乘車船區間百二十粁以下ナルトキ
一等 三十錢
二等 十五錢
三等 五錢
乘車船區間百六十粁以下ナルトキ
一等 六十錢
二等 三十錢
三等 十錢
乘車船區間三百粁以下ナルトキ
一等 一圓二十錢
二等 六十錢
三等 二十錢
乘車船區間五百粁以下ナルトキ
一等 一圓八十錢
二等 九十錢
三等 三十錢
乘車船區間八百粁以下ナルトキ
一等 二圓四十錢
二等 一圓二十錢
三等 四十錢
乘車船區間八百粁ヲ超ユルトキ
一等 三圓
二等 一圓五十錢
三等 五十錢
同條第四項ヲ左ノ如ク改ム
團體乘車船ノ契約ヲ爲シタル場合ニ於テハ通行稅ハ左ノ區別ニ依リ之ヲ課ス
人員五十人以下ナルトキ 第一項稅額ノ五倍
人員百人以下ナルトキ 第一項稅額ノ十倍
人員二百人以下ナルトキ 第一項稅額ノ二十倍
人員二百人ヲ超ユルトキ 第一項稅額ノ三十倍
同條ニ左ノ一項ヲ加フ
前項ノ稅額ニ十錢ニ滿タザル端數アル場合ニ於テハ其ノ端數ガ五錢以上ナルトキハ之ヲ五錢トシ五錢ニ滿タザルトキハ之ヲ切捨ツ但シ其ノ金額五錢ニ滿タザルトキハ此ノ限ニ在ラズ
第十六條ノ二 急行車船ニ乘車船ノ契約ヲ爲シタル場合ニ於テハ前條ノ規定ニ依ルノ外急行料金ノ百分ノ十ノ稅率ニ依リ通行稅ヲ課ス
前條第八項ノ規定ハ前項ノ規定ニ依リ算出シタル稅額ニ付之ヲ準用ス
第十七條 乘車船區間四十粁以下ノ三等乘客ニハ通行稅ヲ課セズ但シ前條ノ規定ニ依ル通行稅ハ此ノ限ニ在ラズ
陸海軍ノ團體トシテノ乘車船ニシテ樺太廳長官ノ定ムルモノニハ通行稅ヲ課セズ
第十八條中「前條第一號」ヲ「前條第一項」ニ改ム
第十九條中「第十七條第一號」ヲ「第十七條第一項」ニ改ム
第二十條第一項中「運賃」ノ下ニ「又ハ急行料金」ヲ加ヘ「翌月十日」ヲ「翌月末日」ニ改メ同條第二項及第三項ヲ削ル
第二十四條第一項ヲ左ノ如ク改ム
入場稅ノ稅率左ノ如シ
第一種ノ場所
入場料ガ一人一囘一圓五十錢未滿ナルトキ 入場料ノ百分ノ五
入場料ガ一人一囘一圓五十錢以上四圓未滿ナルトキ 入場料ノ百分ノ十五
入場料ガ一人一囘四圓以上ナルトキ 入場料ノ百分ノ二十
囘數、定期又ハ貸切ニテ入場ノ契約ヲ爲シタルトキ 入場料ノ百分ノ十五
第二種ノ場所
撞球場 入場料ノ百分ノ五
其ノ他 入場料ノ百分ノ十
第二十五條第一項及第三十二條第一項中「三十九錢」ヲ「二十九錢」ニ改ム
第三十五條第一項中第一種甲類第五號「珊瑚製品」ノ下ニ「、琥珀製品、象牙製品及七寶製品」ヲ加ヘ同種乙類ニ左ノ三號ヲ加フ
二十九 菓子
三十 盆栽、盆石及鉢植類
三十一 愛玩用動物及同用品
第三十六條中「淸酒、」ノ下ニ「合成淸酒、」ヲ加ヘ「百分ノ十五」ヲ「百分ノ二十」ニ、「及麥酒」ヲ「、麥酒及酒精」ニ、「六圓」ヲ「十五圓」ニ、「其ノ他ノ酒類」ヲ「酒精含有飮料」ニ、「十圓」ヲ「二十三圓」ニ、「一圓五十錢」ヲ「二圓」ニ、「二圓」ヲ「二圓五十錢」ニ改ム
第三十九條第一項中「第一種第十六號」ノ下ニ「及第三十號」ヲ加フ
第四十四條ニ左ノ一項ヲ加フ
關稅法第三十四條但書ノ規定ニ依リ保稅地域ヨリ引取ル物品ニ付テハ第一項但書ノ規定ニ拘ラズ輸入免許ヲ受ケタル際物品稅ヲ納付スベシ此ノ場合ニ於テハ引取ノ際其ノ稅金ノ擔保ヲ提供スルコトヲ要ス
第四十六條 樺太廳長官ノ定ムル所ニ依リ政府ノ承認ヲ受ケ製造場ヨリ移出シ又ハ保稅地域ヨリ引取ル物品ニシテ左ノ各號ノ一ニ該當スルモノニ付テハ物品稅ヲ免除ス
一 第二種ノ物品ノ製造ノ用ニ供スル第二種ノ物品
二 飴、葡萄糖又ハ麥芽糖ノ製造ノ用ニ供スル飴、葡萄糖又ハ麥芽糖
三 輸出スル菓子、糖果其ノ他樺太廳長官ノ定ムル物品ノ製造ノ用ニ供スル飴、葡萄糖又ハ麥芽糖
前條第三項ノ規定ハ前項ノ物品ニシテ政府ノ指定シタル期間內ニ移出先若ハ引取先ニ移入セラレタルコトノ證明ナキモノ又ハ移出先若ハ引取先ニ移入前其ノ用途ヲ變更セラレタルモノニ付之ヲ準用ス
第一項ノ物品ヲ移出先又ハ引取先ニ移入後其ノ用途ヲ變更シタル場合ニ於テハ其ノ場所ヲ以テ製造場ト看做シ移出先又ハ引取先ノ營業者ヲ以テ製造者ト看做ス
第一項第三號ノ規定ニ依リ物品稅ノ免除ヲ受ケタル飴、葡萄糖又ハ麥芽糖ヲ使用シテ菓子、糖果其ノ他樺太廳長官ノ定ムル物品ヲ製造シタル者ガ之ヲ政府ノ指定シタル期間內ニ輸出シタルコトヲ證明セザル場合ニ於テハ製造者ヨリ直ニ其ノ物品稅ヲ徵收ス但シ災害其ノ他已ムコトヲ得ザル事由ニ因リ滅失シタルモノニ付政府ノ承認ヲ受ケタルトキハ此ノ限ニ在ラズ
第四十九條ノ三第一項中「百分ノ五」ヲ「百分ノ十」ニ、「百分ノ十」ヲ「百分ノ二十」ニ改ム
第四十九條ノ四第一項ヲ左ノ如ク改ム
料金ガ一人一囘三圓ニ滿タザル場合ニハ遊興飮食稅ヲ課セズ但シ左ニ揭グル料金ニ付テハ此ノ限ニ在ラズ
一 藝妓ノ花代及藝妓ノ花代ヲ伴フ遊興飮食ノ料金
二 藝妓ノ花代ニ類スル料金ニシテ樺太廳長官ノ定ムルモノ
三 樺太廳長官ノ定ムル料理店ニ於ケル遊興飮食ノ料金
第五十一條第一項トシテ左ノ一項ヲ加フ
稅務官吏ハ利益配當稅又ハ公債及社債利子稅ニ付利益ノ配當又ハ公債若ハ社債ノ利子ノ支拂ヲ受ケ又ハ其ノ支拂ヲ爲スト認ムル者ニ對シ質問ヲ爲シ又ハ其ノ帳簿物件ヲ檢査スルコトヲ得
附 則
第一條 本令ハ昭和十五年四月一日ヨリ之ヲ施行ス
第二條 所得稅中第一種ノ所得稅ニ付テハ普通所得ニ對スル所得稅ハ昭和十五年四月一日以後ニ終了スル事業年度分ヨリ、淸算所得ニ對スル所得稅ハ昭和十五年四月一日以後ニ於ケル解散又ハ合併ニ因ル分ヨリ、第三種所得稅ニ付テハ昭和十五年分ヨリ本令ヲ適用ス
法人ノ本令施行前ニ終了シタル各事業年度分ノ超過所得ニ對スル所得稅及資本ニ對スル法人資本稅ニ關シテハ仍從前ノ例ニ依ル
第三條 本令施行前ヨリ引續キ第三十五條ノ改正規定ニ依リ物品稅ヲ課スルコトト爲リタル第一種ノ物品ノ小賣業ヲ營ム者本令施行後一月以內ニ其ノ旨ヲ政府ニ申吿スルトキハ本令施行ノ日ニ於テ本令ニ依リ申吿シタルモノト看做ス
第四條 改正第三十五條ニ揭グル第二種又ハ第三種ノ物品ノ製造者又ハ販賣者ガ本令施行ノ際製造場又ハ保稅地域以外ノ場所ニ於テ左ノ各號ノ一ニ該當スル物品ヲ所持スル場合ニ於テハ其ノ場所ヲ以テ製造場、其ノ所持者ヲ以テ製造者ト看做シ之ニ物品稅ヲ課ス此ノ場合ニ於テハ本令施行ノ日ニ於テ其ノ物品ヲ製造場ヨリ移出シタルモノト看做シ第一號ノ物品ニ付テハ改正第三十五條各號ニ揭グル品名每ニ價格三千圓、飴、萄葡糖又ハ麥芽糖ニ付テハ一萬斤ヲ超ユル部分、酒類ニ付テハ全部ニ付樺太廳長官ノ定ムル所ニ依リ其ノ物品稅ヲ徵收ス但シ從前ノ規定ニ依リ物品稅ヲ課セラレタル物品ニ付テハ其ノ課セラレタル稅額ニ相當スル金額ヲ控除シタル金額ヲ以テ其ノ稅額トス
一 改正第三十五條ニ揭グル第二種第一號乃至第十五號ノ物品ニシテ同條各號ニ揭グル品名每ニ價格三千圓ヲ超ユルモノ
二 飴、萄葡糖又ハ麥芽糖ニシテ合計斤數一萬斤ヲ超ユルモノ
三 酒類(濁酒ヲ除ク)ニシテ各種類ヲ通ジ合計石數十石以上ノモノ
本令施行ノ際製造場內ニ現存スル酒類ニシテ戾入又ハ移入シタルモノニ付テハ第四十三條第二項ノ規定ニ拘ラズ物品稅ヲ徵收ス
第一項但書ノ規定ハ前項ノ場合ニ付之ヲ準用ス
第一項ノ製造者又ハ販賣者ハ第二種ノ物品ニ付テハ其ノ品名每ニ數量、價格及貯藏ノ場所、第三種ノ物品ニ付テハ其ノ品名每ニ數量及貯藏ノ場所ヲ本令施行後一月以內ニ政府ニ申吿スベシ
朕樺太支那事変特別税令中改正ノ件ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十五年三月三十一日
内閣総理大臣 米内光政
拓務大臣 小磯国昭
勅令第百八十五号
樺太支那事変特別税令中左ノ通改正ス
第一条中「及法人資本税」ヲ削ル
第二条第一項中「百分ノ十二・二五」ヲ「百分ノ十五」ニ、「百分ノ二十二・五」ヲ「百分ノ二十五」ニ改メ同条第二項及第三項ヲ削ル
第三条第一項中「百分ノ四十七・五」ヲ「百分ノ六十三」ニ改メ同条第二項ヲ削ル
第四条 所得税中第二種ノ所得ニ対スル所得税ニ付テハ樺太所得税令第二十六条及樺太臨時租税増徴令第五条ノ規定ニ拘ラズ左ノ税率ニ依リ之ヲ賦課ス
甲 国債ノ利子 百分ノ一
国債以外ノ公債ノ利子 百分ノ四
其ノ他 百分ノ五
乙 利益若ハ利息ノ配当百分ノ十一
其ノ他 百分ノ十五
丙 所得金額ヲ左ノ各級ニ区分シ逓次ニ各税率ヲ適用ス
二万円以下ノ金額 百分ノ三・五
二万円ヲ超ユル金額 百分ノ七
十万円ヲ超ユル金額 百分ノ十八
五十万円ヲ超ユル金額 百分ノ二十七
樺太所得税令第一条ノ規定ニ該当セザル個人又ハ樺太ニ本店若ハ主タル事務所ヲ有セザル法人ノ第二種甲ノ所得ニ付テハ前項ノ規定ニ拘ラズ左ノ税率ニ依リ之ヲ賦課ス但シ内地、朝鮮、台湾又ハ南洋群島ニ住所ヲ有スル個人、此等ノ地域ニ一年以上居所ヲ有スル個人(関東州ニ住所ヲ有シ又ハ一年以上居所ヲ有スル者ヲ除ク)及此等ノ地域ニ本店若ハ主タル事務所ヲ有スル法人ニ付テハ此ノ限ニ在ラズ
国債ノ利子 百分ノ六
国債以外ノ公債ノ利子 百分ノ十
其ノ他 百分ノ十一
第五条第一項中「百分ノ十三・五」ヲ「百分ノ二十五」ニ改メ同条第二項ヲ削ル
第六条第三項ヲ左ノ如ク改ム
第一項ノ規定ニ依リ課セラルル所得税ニ付テハ前条ノ規定ニ拘ラズ所得税額ノ百分ノ十ニ相当スル税額ヲ増徴ス
第七条 削除
第八条 削除
第十条 利益配当税ハ前条ノ法人ヨリ支払ヲ受クル利益ノ配当ニ付之ヲ賦課シ配当金中配当率年一割ノ割合ヲ以テ算出シタル金額ヲ超ユル金額ノ百分ノ十五ニ相当スル金額ヲ以テ其ノ税額トス
第十五条ニ左ノ一項ヲ加フ
前項ノ規定ハ内地、朝鮮、台湾若ハ関東州ニ於ケル法令ニ依リ配当利子特別税、利益配当税若ハ公債及社債利子税ヲ課セラレ又ハ南洋群島ニ於ケル法令ニ依リ超過配当税ヲ課セラルル利益ノ配当又ハ公債若ハ社債ノ利子ニ付之ヲ準用ス
第十六条第一項ヲ左ノ如ク改ム
通行税ハ汽車、乗合自動車及汽船ノ乗客ニ左ノ区別ニ依リ之ヲ課ス
乗車船区間四十粁以下ナルトキ
一等 十銭
二等 五銭
乗車船区間八十粁以下ナルトキ
一等 二十銭
二等 十銭
三等 二銭
乗車船区間百二十粁以下ナルトキ
一等 三十銭
二等 十五銭
三等 五銭
乗車船区間百六十粁以下ナルトキ
一等 六十銭
二等 三十銭
三等 十銭
乗車船区間三百粁以下ナルトキ
一等 一円二十銭
二等 六十銭
三等 二十銭
乗車船区間五百粁以下ナルトキ
一等 一円八十銭
二等 九十銭
三等 三十銭
乗車船区間八百粁以下ナルトキ
一等 二円四十銭
二等 一円二十銭
三等 四十銭
乗車船区間八百粁ヲ超ユルトキ
一等 三円
二等 一円五十銭
三等 五十銭
同条第四項ヲ左ノ如ク改ム
団体乗車船ノ契約ヲ為シタル場合ニ於テハ通行税ハ左ノ区別ニ依リ之ヲ課ス
人員五十人以下ナルトキ 第一項税額ノ五倍
人員百人以下ナルトキ 第一項税額ノ十倍
人員二百人以下ナルトキ 第一項税額ノ二十倍
人員二百人ヲ超ユルトキ 第一項税額ノ三十倍
同条ニ左ノ一項ヲ加フ
前項ノ税額ニ十銭ニ満タザル端数アル場合ニ於テハ其ノ端数ガ五銭以上ナルトキハ之ヲ五銭トシ五銭ニ満タザルトキハ之ヲ切捨ツ但シ其ノ金額五銭ニ満タザルトキハ此ノ限ニ在ラズ
第十六条ノ二 急行車船ニ乗車船ノ契約ヲ為シタル場合ニ於テハ前条ノ規定ニ依ルノ外急行料金ノ百分ノ十ノ税率ニ依リ通行税ヲ課ス
前条第八項ノ規定ハ前項ノ規定ニ依リ算出シタル税額ニ付之ヲ準用ス
第十七条 乗車船区間四十粁以下ノ三等乗客ニハ通行税ヲ課セズ但シ前条ノ規定ニ依ル通行税ハ此ノ限ニ在ラズ
陸海軍ノ団体トシテノ乗車船ニシテ樺太庁長官ノ定ムルモノニハ通行税ヲ課セズ
第十八条中「前条第一号」ヲ「前条第一項」ニ改ム
第十九条中「第十七条第一号」ヲ「第十七条第一項」ニ改ム
第二十条第一項中「運賃」ノ下ニ「又ハ急行料金」ヲ加ヘ「翌月十日」ヲ「翌月末日」ニ改メ同条第二項及第三項ヲ削ル
第二十四条第一項ヲ左ノ如ク改ム
入場税ノ税率左ノ如シ
第一種ノ場所
入場料ガ一人一回一円五十銭未満ナルトキ 入場料ノ百分ノ五
入場料ガ一人一回一円五十銭以上四円未満ナルトキ 入場料ノ百分ノ十五
入場料ガ一人一回四円以上ナルトキ 入場料ノ百分ノ二十
回数、定期又ハ貸切ニテ入場ノ契約ヲ為シタルトキ 入場料ノ百分ノ十五
第二種ノ場所
撞球場 入場料ノ百分ノ五
其ノ他 入場料ノ百分ノ十
第二十五条第一項及第三十二条第一項中「三十九銭」ヲ「二十九銭」ニ改ム
第三十五条第一項中第一種甲類第五号「珊瑚製品」ノ下ニ「、琥珀製品、象牙製品及七宝製品」ヲ加ヘ同種乙類ニ左ノ三号ヲ加フ
二十九 菓子
三十 盆栽、盆石及鉢植類
三十一 愛玩用動物及同用品
第三十六条中「清酒、」ノ下ニ「合成清酒、」ヲ加ヘ「百分ノ十五」ヲ「百分ノ二十」ニ、「及麦酒」ヲ「、麦酒及酒精」ニ、「六円」ヲ「十五円」ニ、「其ノ他ノ酒類」ヲ「酒精含有飲料」ニ、「十円」ヲ「二十三円」ニ、「一円五十銭」ヲ「二円」ニ、「二円」ヲ「二円五十銭」ニ改ム
第三十九条第一項中「第一種第十六号」ノ下ニ「及第三十号」ヲ加フ
第四十四条ニ左ノ一項ヲ加フ
関税法第三十四条但書ノ規定ニ依リ保税地域ヨリ引取ル物品ニ付テハ第一項但書ノ規定ニ拘ラズ輸入免許ヲ受ケタル際物品税ヲ納付スベシ此ノ場合ニ於テハ引取ノ際其ノ税金ノ担保ヲ提供スルコトヲ要ス
第四十六条 樺太庁長官ノ定ムル所ニ依リ政府ノ承認ヲ受ケ製造場ヨリ移出シ又ハ保税地域ヨリ引取ル物品ニシテ左ノ各号ノ一ニ該当スルモノニ付テハ物品税ヲ免除ス
一 第二種ノ物品ノ製造ノ用ニ供スル第二種ノ物品
二 飴、葡萄糖又ハ麦芽糖ノ製造ノ用ニ供スル飴、葡萄糖又ハ麦芽糖
三 輸出スル菓子、糖果其ノ他樺太庁長官ノ定ムル物品ノ製造ノ用ニ供スル飴、葡萄糖又ハ麦芽糖
前条第三項ノ規定ハ前項ノ物品ニシテ政府ノ指定シタル期間内ニ移出先若ハ引取先ニ移入セラレタルコトノ証明ナキモノ又ハ移出先若ハ引取先ニ移入前其ノ用途ヲ変更セラレタルモノニ付之ヲ準用ス
第一項ノ物品ヲ移出先又ハ引取先ニ移入後其ノ用途ヲ変更シタル場合ニ於テハ其ノ場所ヲ以テ製造場ト看做シ移出先又ハ引取先ノ営業者ヲ以テ製造者ト看做ス
第一項第三号ノ規定ニ依リ物品税ノ免除ヲ受ケタル飴、葡萄糖又ハ麦芽糖ヲ使用シテ菓子、糖果其ノ他樺太庁長官ノ定ムル物品ヲ製造シタル者ガ之ヲ政府ノ指定シタル期間内ニ輸出シタルコトヲ証明セザル場合ニ於テハ製造者ヨリ直ニ其ノ物品税ヲ徴収ス但シ災害其ノ他已ムコトヲ得ザル事由ニ因リ滅失シタルモノニ付政府ノ承認ヲ受ケタルトキハ此ノ限ニ在ラズ
第四十九条ノ三第一項中「百分ノ五」ヲ「百分ノ十」ニ、「百分ノ十」ヲ「百分ノ二十」ニ改ム
第四十九条ノ四第一項ヲ左ノ如ク改ム
料金ガ一人一回三円ニ満タザル場合ニハ遊興飲食税ヲ課セズ但シ左ニ掲グル料金ニ付テハ此ノ限ニ在ラズ
一 芸妓ノ花代及芸妓ノ花代ヲ伴フ遊興飲食ノ料金
二 芸妓ノ花代ニ類スル料金ニシテ樺太庁長官ノ定ムルモノ
三 樺太庁長官ノ定ムル料理店ニ於ケル遊興飲食ノ料金
第五十一条第一項トシテ左ノ一項ヲ加フ
税務官吏ハ利益配当税又ハ公債及社債利子税ニ付利益ノ配当又ハ公債若ハ社債ノ利子ノ支払ヲ受ケ又ハ其ノ支払ヲ為スト認ムル者ニ対シ質問ヲ為シ又ハ其ノ帳簿物件ヲ検査スルコトヲ得
附 則
第一条 本令ハ昭和十五年四月一日ヨリ之ヲ施行ス
第二条 所得税中第一種ノ所得税ニ付テハ普通所得ニ対スル所得税ハ昭和十五年四月一日以後ニ終了スル事業年度分ヨリ、清算所得ニ対スル所得税ハ昭和十五年四月一日以後ニ於ケル解散又ハ合併ニ因ル分ヨリ、第三種所得税ニ付テハ昭和十五年分ヨリ本令ヲ適用ス
法人ノ本令施行前ニ終了シタル各事業年度分ノ超過所得ニ対スル所得税及資本ニ対スル法人資本税ニ関シテハ仍従前ノ例ニ依ル
第三条 本令施行前ヨリ引続キ第三十五条ノ改正規定ニ依リ物品税ヲ課スルコトト為リタル第一種ノ物品ノ小売業ヲ営ム者本令施行後一月以内ニ其ノ旨ヲ政府ニ申告スルトキハ本令施行ノ日ニ於テ本令ニ依リ申告シタルモノト看做ス
第四条 改正第三十五条ニ掲グル第二種又ハ第三種ノ物品ノ製造者又ハ販売者ガ本令施行ノ際製造場又ハ保税地域以外ノ場所ニ於テ左ノ各号ノ一ニ該当スル物品ヲ所持スル場合ニ於テハ其ノ場所ヲ以テ製造場、其ノ所持者ヲ以テ製造者ト看做シ之ニ物品税ヲ課ス此ノ場合ニ於テハ本令施行ノ日ニ於テ其ノ物品ヲ製造場ヨリ移出シタルモノト看做シ第一号ノ物品ニ付テハ改正第三十五条各号ニ掲グル品名毎ニ価格三千円、飴、萄葡糖又ハ麦芽糖ニ付テハ一万斤ヲ超ユル部分、酒類ニ付テハ全部ニ付樺太庁長官ノ定ムル所ニ依リ其ノ物品税ヲ徴収ス但シ従前ノ規定ニ依リ物品税ヲ課セラレタル物品ニ付テハ其ノ課セラレタル税額ニ相当スル金額ヲ控除シタル金額ヲ以テ其ノ税額トス
一 改正第三十五条ニ掲グル第二種第一号乃至第十五号ノ物品ニシテ同条各号ニ掲グル品名毎ニ価格三千円ヲ超ユルモノ
二 飴、萄葡糖又ハ麦芽糖ニシテ合計斤数一万斤ヲ超ユルモノ
三 酒類(濁酒ヲ除ク)ニシテ各種類ヲ通ジ合計石数十石以上ノモノ
本令施行ノ際製造場内ニ現存スル酒類ニシテ戻入又ハ移入シタルモノニ付テハ第四十三条第二項ノ規定ニ拘ラズ物品税ヲ徴収ス
第一項但書ノ規定ハ前項ノ場合ニ付之ヲ準用ス
第一項ノ製造者又ハ販売者ハ第二種ノ物品ニ付テハ其ノ品名毎ニ数量、価格及貯蔵ノ場所、第三種ノ物品ニ付テハ其ノ品名毎ニ数量及貯蔵ノ場所ヲ本令施行後一月以内ニ政府ニ申告スベシ