江当軌道は函館本線の江別駅附近から札沼線の石狩当別駅附近に至る軌道であり、主に当別村及び奥地と札幌、小樽方面との輸送を担っていた。しかし、国有鉄道の札沼線(札幌・石狩沼田間)が接近並行して敷設された結果、従来の旅客・荷物が国有鉄道に移行し、会社は営業継続が困難となり昭和11年4月30日に営業を廃止した。これは国有鉄道の並行敷設が直接の原因と認められるため、営業廃止による損失を補償する必要が生じた。補償金額は、益金還元額と建設費の国債換算額の合計を2で割った額から、補修費及び残存物件の評価額の国債換算額を差し引いた金額とする。
参照した発言:
第69回帝国議会 衆議院 鉄道敷設法中改正法律案外二件委員会 第1号