現在の予定線に4つの新規路線を追加し、1つの路線の延長を行うための改正案である。新規路線は、①赤穂から那波に至る路線(有年・西大寺間の支線)、②羽犬塚から矢部に至る路線、③基山から太刀洗を経て甘木に至る路線、④十勝国御影から日高国右左府を経て辺富内に至る路線である。また、函館・釜谷間の終点を戸井まで延長する。これらは昭和11年度から工事着手を予定している。新規路線は、地域の産業発展、軍事的重要性(特に太刀洗飛行場への軍需品輸送)、未開発資源の開発促進、既存路線の輸送力補完などを目的としている。また戸井延長は要塞地帯としての軍事的重要性に基づくものである。
参照した発言:
第69回帝国議会 衆議院 鉄道敷設法中改正法律案外二件委員会 第1号