第一條 政府ハ震災(昭和二年三月七日ノ震災及之ニ伴フ火災ヲ含ム以下同ジ)ニ因ル被害者ノ震災地ニ於テ納付スベキ大正十五年(昭和元年)分第三種所得稅第四期分ニ付命令ノ定ムル所ニ依リ之ヲ免除スルコトヲ得
第二條 政府ハ震災ニ因リ著シク利用ヲ妨ゲラレタル土施ニ付命令ノ定ムル所ニ依リ其ノ地租ヲ免除スルコトヲ得
第三條 政府ハ震災地ニ於テ納付スベキ昭和二年分ノ第三種所得稅、個人ノ營業收益稅及乙種資本利子稅ニ限リ課稅ニ關スル申告及申請竝課稅標準ノ決定ニ關シ命令ヲ以テ特例ヲ設クルコトヲ得
第四條 政府ハ震災地ニ於テ昭和二年三月七日以後ニ納付スベキ租稅ニ付命令ノ定ムル所ニ依リ其ノ徵收ヲ猶豫スルコトヲ得
第五條 第一條、第三條及前條ノ震災地ハ命今ヲ以テ之ヲ定ム
第六條 第一條又ハ第二條ノ規定ニ依リ免除セラルル租稅ハ法令上ノ納稅資格要件ニ關シテハ免除セラレザルモノト看做ス
前項ノ規定ハ前項ノ國稅ノ附加稅タル市町村稅、震災ニ因リ免除セラルル直接府縣稅ノ附加稅タル市町村稅及其ノ他ノ直接市町村稅ニシテ震災ニ因リ免除セラルルモノニ付之ヲ準用ス
第七條 土地賃貸價格調查委員會法第二十二條ノ期限ハ峰山稅務署所轄內ニ限リ之ヲ昭和二年十二月二十日トス