(陸軍給与令中改正加除、陸軍給与令第二十六条但書ノ規定ニ依ル食料定額増加ノ件廃止ノ件)
法令番号: 勅令第百七十號
公布年月日: 大正12年4月12日
法令の形式: 勅令
朕陸軍給與令中改正ノ件ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
攝政名
大正十二年四月十一日
內閣總理大臣 男爵 加藤友三郞
陸軍大臣 山梨半造
勅令第百七十號
陸軍給與令中左ノ通改正ス
第二條中「主計候補生、」ヲ削ル
第二十一條中「主計候補生、」ヲ削リ「入病院中ヲ除ク」ノ下ニ「、前項ノ規定ニ依リ糧食官給ノ者ニハ病院ニ於テ轉地療養中」ヲ加フ
第二十三條ニ左ノ一項ヲ加フ
諸學校ニ入學ノ營內居住下士兵卒其ノ人員少數ナルトキハ第二十一條ノ規定ニ依ル糧食ヲ給セス前項ニ準シ食料ヲ給スルコトヲ得
第二十五條第一項中「野外演習中自炊ヲ爲ストキ若ハ」ヲ「野外演習、軍隊旅行又ハ陣營移轉ノ際自炊ヲ爲ストキ、」ニ改ム
同條第三項中「野外演習中」ヲ「野外演習、軍隊旅行又ハ陣營移轉ノ際」ニ改ム
第三十二條中「軍隊、」ノ下ニ「憲兵隊、」ヲ加フ
第三十四條ノ二ヲ削ル
第三十五條中「軍樂隊、」ヲ削ル
第三十九條第一項中「現ニ乘馬ヲ」ヲ「乘馬ヲ各自ニ」ニ改メ「及繫畜料」及但書ヲ削ル
同條第二項ヲ左ノ如ク改ム
前項ノ馬糧ハ一箇月以內ノ數量ヲ前渡ス但シ代金ヲ以テ給スルコトヲ得
同條第三項中「繫畜料及」ヲ削ル
第四十條第一項第二號ヲ左ノ如ク改メ同第三號ヲ削ル
二 軍隊以外ノ部隊ノ保管馬軍馬補充部ニ於テ育成中ノモノヲ除ク
同條第二項中「其ノ保管馬」ヲ「各部隊保管馬」ニ改ム
同條第四項中「及第三號」ヲ削リ「隊長又ハ校長」ヲ「該馬匹ヲ繫畜スル部隊長」ニ改ム
第四十一條中「及將校乘馬」ヲ削ル
第四十二條 馬匹ヲ繫畜スル部隊ニハ必要ニ應シ裝蹄及剔毛器械ヲ初度現品ニテ備附ケ爾後裝蹄料及剔毛料ノ內ヲ以テ之ヲ保續セシム
第四十四條 削除
第四十五條 削除
第四十七條中「繫畜料ヲ給スル者」ヲ「第三十九條第一項ニ該當スル者」ニ改ム
第五十條中「現人員ニ」ノ下ニ「、煖室用薪炭料ハ煖室器備附現數ニ」ヲ加フ
第三表中
五圓十錢
四圓五十錢
三圓六十錢
六圓
五圓四十錢
四圓五十錢
ニ改ム
第四表中「主計候補生(見習主計ヲ除ク)」及「見習主計」ヲ削リ「三圓六十錢」ヲ「四圓五十錢」ニ改ム
第十表中
乾麵麭
內一品
百八十匁
五合
乾麵麭
百八十匁
ニ改ム
第十三表中
軍帽
ノ次ニ
ヲ、
軍衣袴
ノ次ニ
冬衣袴
ヲ、
本小絨腹卷
ノ次ニ
防暑帽
防暑衣
ヲ加フ
第二十一表 馬糧及增飼
日額
馬糧
定量區分
甲號
乙號
丙號
大麥
一貫三百五十匁
一貫三百匁
一貫百匁
干草
一貫匁
一貫匁
增飼
大麥
三百五十匁以內
備考
一 各定量ノ支給區分ハ陸軍大臣之ヲ定ム
二 大麥ニ燕麥高梁其ノ他ノ雜穀ヲ、干草ニ牧草又ハ靑苅燕麥其ノ他ノ稈類ヲ換ヘ給スルコトヲ得其ノ換給割合ハ陸軍大臣之ヲ定ム
第二十二表 裝蹄料及剔毛料
裝蹄料
月額
部隊區分
金額
甲號
九十八錢
乙號
七十錢
剔毛料
年額
二十五錢
備考
部隊區分ハ陸軍大臣之ヲ定ム
第二十八表備考中「主計候補生、」ヲ削ル
附 則
本令ハ大正十二年四月一日以後ノ給與ニ付之ヲ適用ス
大正九年以前徵集ノ營內居住下士兵卒及憲兵上等兵竝大正九年以前樂手補ヲ命セラレタル樂手補ニシテ大正十二年七月末日迄ニ現役ヲ離レ又ハ歸休退營スルモノニハ其ノ現役ヲ離レ又ハ歸休退營ノトキ陸軍大臣ノ定ムル所ニ依リ所要ノ被服ヲ支給スルコトヲ得
大正八年勅令第二號ハ之ヲ廢止ス
朕陸軍給与令中改正ノ件ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
摂政名
大正十二年四月十一日
内閣総理大臣 男爵 加藤友三郎
陸軍大臣 山梨半造
勅令第百七十号
陸軍給与令中左ノ通改正ス
第二条中「主計候補生、」ヲ削ル
第二十一条中「主計候補生、」ヲ削リ「入病院中ヲ除ク」ノ下ニ「、前項ノ規定ニ依リ糧食官給ノ者ニハ病院ニ於テ転地療養中」ヲ加フ
第二十三条ニ左ノ一項ヲ加フ
諸学校ニ入学ノ営内居住下士兵卒其ノ人員少数ナルトキハ第二十一条ノ規定ニ依ル糧食ヲ給セス前項ニ準シ食料ヲ給スルコトヲ得
第二十五条第一項中「野外演習中自炊ヲ為ストキ若ハ」ヲ「野外演習、軍隊旅行又ハ陣営移転ノ際自炊ヲ為ストキ、」ニ改ム
同条第三項中「野外演習中」ヲ「野外演習、軍隊旅行又ハ陣営移転ノ際」ニ改ム
第三十二条中「軍隊、」ノ下ニ「憲兵隊、」ヲ加フ
第三十四条ノ二ヲ削ル
第三十五条中「軍楽隊、」ヲ削ル
第三十九条第一項中「現ニ乗馬ヲ」ヲ「乗馬ヲ各自ニ」ニ改メ「及繋畜料」及但書ヲ削ル
同条第二項ヲ左ノ如ク改ム
前項ノ馬糧ハ一箇月以内ノ数量ヲ前渡ス但シ代金ヲ以テ給スルコトヲ得
同条第三項中「繋畜料及」ヲ削ル
第四十条第一項第二号ヲ左ノ如ク改メ同第三号ヲ削ル
二 軍隊以外ノ部隊ノ保管馬軍馬補充部ニ於テ育成中ノモノヲ除ク
同条第二項中「其ノ保管馬」ヲ「各部隊保管馬」ニ改ム
同条第四項中「及第三号」ヲ削リ「隊長又ハ校長」ヲ「該馬匹ヲ繋畜スル部隊長」ニ改ム
第四十一条中「及将校乗馬」ヲ削ル
第四十二条 馬匹ヲ繋畜スル部隊ニハ必要ニ応シ装蹄及剔毛器械ヲ初度現品ニテ備附ケ爾後装蹄料及剔毛料ノ内ヲ以テ之ヲ保続セシム
第四十四条 削除
第四十五条 削除
第四十七条中「繋畜料ヲ給スル者」ヲ「第三十九条第一項ニ該当スル者」ニ改ム
第五十条中「現人員ニ」ノ下ニ「、煖室用薪炭料ハ煖室器備附現数ニ」ヲ加フ
第三表中
五円十銭
四円五十銭
三円六十銭
六円
五円四十銭
四円五十銭
ニ改ム
第四表中「主計候補生(見習主計ヲ除ク)」及「見習主計」ヲ削リ「三円六十銭」ヲ「四円五十銭」ニ改ム
第十表中
乾麺麭
内一品
百八十匁
五合
乾麺麭
百八十匁
ニ改ム
第十三表中
軍帽
ノ次ニ
ヲ、
軍衣袴
ノ次ニ
冬衣袴
ヲ、
本小絨腹巻
ノ次ニ
防暑帽
防暑衣
ヲ加フ
第二十一表 馬糧及増飼
日額
馬糧
定量区分
甲号
乙号
丙号
大麦
一貫三百五十匁
一貫三百匁
一貫百匁
干草
一貫匁
一貫匁
増飼
大麦
三百五十匁以内
備考
一 各定量ノ支給区分ハ陸軍大臣之ヲ定ム
二 大麦ニ燕麦高梁其ノ他ノ雑穀ヲ、干草ニ牧草又ハ青苅燕麦其ノ他ノ稈類ヲ換ヘ給スルコトヲ得其ノ換給割合ハ陸軍大臣之ヲ定ム
第二十二表 装蹄料及剔毛料
装蹄料
月額
部隊区分
金額
甲号
九十八銭
乙号
七十銭
剔毛料
年額
二十五銭
備考
部隊区分ハ陸軍大臣之ヲ定ム
第二十八表備考中「主計候補生、」ヲ削ル
附 則
本令ハ大正十二年四月一日以後ノ給与ニ付之ヲ適用ス
大正九年以前徴集ノ営内居住下士兵卒及憲兵上等兵並大正九年以前楽手補ヲ命セラレタル楽手補ニシテ大正十二年七月末日迄ニ現役ヲ離レ又ハ帰休退営スルモノニハ其ノ現役ヲ離レ又ハ帰休退営ノトキ陸軍大臣ノ定ムル所ニ依リ所要ノ被服ヲ支給スルコトヲ得
大正八年勅令第二号ハ之ヲ廃止ス