第一次世界大戦前は年間6-7万トンの生産と4-5万トンの輸出があった銅産業が、戦時中の需要増加で大正6年には10.8万トンまで生産を伸ばした。しかし戦後、世界的な需要減少により価格が大幅に下落し、大正5-6年の74円から40円程度まで暴落した。さらに、戦時中の生産過剰で販路に困っていた外国産の銅が、国内産より安価で大量に輸入されるようになった。銅産業は国家的に重要な産業であり、衰退を放置できないため、当面の間、銅・真鍮・青銅の輸入税率を引き上げ、国内銅産業を保護する必要がある。
参照した発言:
第45回帝国議会 衆議院 本会議 第26号
品名 |
單位 |
稅率 |
銅 |
||
一 塊及錠 |
毎百斤 |
七・〇〇 |
二 條及竿 |
同 |
一五・〇〇 |
三 板 |
同 |
一六・二〇 |
四 線 |
||
甲 金屬ヲ鍍セサルモノ |
||
イ 徑〇・五ミリメートルヲ超エサルモノ |
同 |
一九・三〇 |
ロ 其ノ他 |
同 |
一五・七〇 |
乙 卑金屬ヲ鍍シタルモノ |
同 |
二〇・四〇 |
五 撚合線 |
從價 |
三割 |
六 筒及管 |
||
甲 金屬ヲ鍍セサルモノ |
毎百斤 |
二一・二〇 |
乙 卑金屬ヲ鍍シタルモノ |
從價 |
三割 |
七 屑及故（改造用ノミニ適スルモノ） |
毎百斤 |
七・〇〇 |
眞鍮及靑銅 |
||
一 塊及錠 |
同 |
七・〇〇 |
二 條及竿 |
||
甲 スチームタービン用ノモノ |
同 |
二一・〇〇 |
乙 其ノ他 |
同 |
一二・六〇 |
三 板 |
同 |
一二・八〇 |
四 線 |
同 |
一五・〇〇 |
五 筒及管 |
||
甲 金屬ヲ鍍セサルモノ |
同 |
一七・五〇 |
乙 卑金屬ヲ鍍シタルモノ |
同 |
一九・五〇 |
六 箔 |
同 |
三八・三〇 |
七 屑及故（改造用ノミニ適スルモノ） |
同 |
七・〇〇 |
備考 從量稅率ノ單位ハ圓トス | ||
品名 |
単位 |
税率 |
銅 |
||
一 塊及錠 |
毎百斤 |
七・〇〇 |
二 条及竿 |
同 |
一五・〇〇 |
三 板 |
同 |
一六・二〇 |
四 線 |
||
甲 金属ヲ鍍セサルモノ |
||
イ 径〇・五ミリメートルヲ超エサルモノ |
同 |
一九・三〇 |
ロ 其ノ他 |
同 |
一五・七〇 |
乙 卑金属ヲ鍍シタルモノ |
同 |
二〇・四〇 |
五 撚合線 |
従価 |
三割 |
六 筒及管 |
||
甲 金属ヲ鍍セサルモノ |
毎百斤 |
二一・二〇 |
乙 卑金属ヲ鍍シタルモノ |
従価 |
三割 |
七 屑及故（改造用ノミニ適スルモノ） |
毎百斤 |
七・〇〇 |
真鍮及青銅 |
||
一 塊及錠 |
同 |
七・〇〇 |
二 条及竿 |
||
甲 スチームタービン用ノモノ |
同 |
二一・〇〇 |
乙 其ノ他 |
同 |
一二・六〇 |
三 板 |
同 |
一二・八〇 |
四 線 |
同 |
一五・〇〇 |
五 筒及管 |
||
甲 金属ヲ鍍セサルモノ |
同 |
一七・五〇 |
乙 卑金属ヲ鍍シタルモノ |
同 |
一九・五〇 |
六 箔 |
同 |
三八・三〇 |
七 屑及故（改造用ノミニ適スルモノ） |
同 |
七・〇〇 |
備考 従量税率ノ単位ハ円トス | ||