(陸軍給与令中改正ノ件)
法令番号: 勅令第三百十八號
公布年月日: 大正9年8月27日
法令の形式: 勅令
朕陸軍給與令中改正ノ件ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
大正九年八月二十六日
內閣總理大臣 原敬
陸軍大臣 田中義一
勅令第三百十八號
陸軍給與令中左ノ通改正ス
第八條 准士官下士兵卒ニハ左ノ各號ニ依リ加俸ヲ給ス其ノ定額ハ第六表ニ依ル
一 憲兵准士官下士上等兵ニハ憲兵加俸
二 上等諸工長、樂長補、樂手、樂手補及營外居住ノ一、二、三等諸工長ニハ技術加俸
三 憲兵准士官下士上等兵ニシテ通譯ヲ命セラレタルモノニハ通譯加俸
第十一條 俸給、給料、技術加俸及通譯加俸ノ支給區分ハ陸軍大臣之ヲ定ム
第二十一條中「主計候補生」ノ下ニ「、士官學校豫科生徒及」ヲ加フ
第一表中准尉ノ項及
特別
千二百圓
千八十圓
ヲ削リ同表備考第三號ヲ左ノ如ク改ム
三 准士官ヨリ少尉同相當官ニ任セラレタル者又ハ其ノ者ニシテ更ニ中尉同相當官ニ任セラレタルモノノ新ニ受クヘキ俸給額カ從前ノ額憲兵加俸ヲ含ム以下同シヨリ少キトキハ從前ノ額ヲ給ス
第三表中警備隊下士勤務諸兵卒ノ項ヲ削ル
第四表中
砲兵工科學校生徒
戶山學校軍樂生徒
士官學校豫科生徒
工科學校生徒
戶山學校軍樂生徒
ニ改ム
第五表中「准尉」ヲ削ル
第六表 諸加俸
名稱
區分
月額
名稱
區分
月額
憲兵加俸
憲兵准士官
下士上等兵
六圓
技術加俸
上等諸工長
樂長補
一、二、三等諸工長
樂手
樂手補
一等
六圓
通譯加俸
憲兵准士官
下士上等兵
一等
五圓
二等
五圓
二等
四圓
三等
三圓
三等
四圓
四等
二圓
四等
三圓
備考
通譯加俸ハ技能特ニ優秀ナル者ニ限リ月額二十圓以內ヲ增給スルコトヲ得其ノ增給區分ハ陸軍大臣之ヲ定ム
附 則
本令ハ大正九年八月十日以後ノ給與ニ付之ヲ適用ス
大正九年八月十日現役准尉ヨリ少尉ニ任セラレタル者及現役准士官ニシテ特別俸ヲ受クルモノノ俸給ハ左ノ各號ニ依ル
一 准尉(一等)ヨリ少尉ニ任セラレタル者及其ノ者ニシテ更ニ中尉(二等)ニ任セラレタルモノハ年額千二百圓
二 准尉(二等)ヨリ少尉ニ任セラレタル者及其ノ者ニシテ更ニ中尉(二等)ニ任セラレタルモノハ年額千百四十圓但シ准尉任官後一年六月以上ノ者ニハ年額千二百圓ヲ給スルコトヲ得
三 准士官ニシテ特別俸甲ヲ受クルモノハ年額千二百圓、特別俸乙ヲ受クルモノハ年額千八十圓
四 特別俸甲ヲ受クル憲兵特務曹長、砲兵上等工長又ハ工兵上等工長ヨリ大正九年八月十日以後少尉ニ任セラレタル者及其ノ者ニシテ更ニ中尉ニ任セラレタルモノハ年額千二百七十二圓
五 特別俸乙ヲ受クル憲兵特務曹長、砲兵上等工長又ハ工兵上等工長ヨリ大正九年八月十日以後少尉ニ任セラレタル者及其ノ者ニシテ更ニ中尉ニ任セラレタルモノハ年額千百五十二圓但シ特別俸乙ヲ受ケタル後二年以上ノ者ニハ年額千二百七十二圓ヲ給スルコトヲ得
大正十年七月三十一日以前ニ一等給ヲ受クル砲兵上等工長又ハ工兵上等工長ヨリ大正九年八月十日以後少尉ニ任セラレタル者及其ノ者ニシテ更ニ中尉(二等)ニ任セラレタルモノノ俸給ハ年額千三十二圓トス
火工掛下士ニシテ大正九年八月十日前ニ技術加俸ヲ受ケ同年同月同日以後火工長ニ任セラレサルモノニハ其ノ現官ニ在ル間其ノ受ケタル技術加俸ヲ給ス
朕陸軍給与令中改正ノ件ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
大正九年八月二十六日
内閣総理大臣 原敬
陸軍大臣 田中義一
勅令第三百十八号
陸軍給与令中左ノ通改正ス
第八条 准士官下士兵卒ニハ左ノ各号ニ依リ加俸ヲ給ス其ノ定額ハ第六表ニ依ル
一 憲兵准士官下士上等兵ニハ憲兵加俸
二 上等諸工長、楽長補、楽手、楽手補及営外居住ノ一、二、三等諸工長ニハ技術加俸
三 憲兵准士官下士上等兵ニシテ通訳ヲ命セラレタルモノニハ通訳加俸
第十一条 俸給、給料、技術加俸及通訳加俸ノ支給区分ハ陸軍大臣之ヲ定ム
第二十一条中「主計候補生」ノ下ニ「、士官学校予科生徒及」ヲ加フ
第一表中准尉ノ項及
特別
千二百円
千八十円
ヲ削リ同表備考第三号ヲ左ノ如ク改ム
三 准士官ヨリ少尉同相当官ニ任セラレタル者又ハ其ノ者ニシテ更ニ中尉同相当官ニ任セラレタルモノノ新ニ受クヘキ俸給額カ従前ノ額憲兵加俸ヲ含ム以下同シヨリ少キトキハ従前ノ額ヲ給ス
第三表中警備隊下士勤務諸兵卒ノ項ヲ削ル
第四表中
砲兵工科学校生徒
戸山学校軍楽生徒
士官学校予科生徒
工科学校生徒
戸山学校軍楽生徒
ニ改ム
第五表中「准尉」ヲ削ル
第六表 諸加俸
名称
区分
月額
名称
区分
月額
憲兵加俸
憲兵准士官
下士上等兵
六円
技術加俸
上等諸工長
楽長補
一、二、三等諸工長
楽手
楽手補
一等
六円
通訳加俸
憲兵准士官
下士上等兵
一等
五円
二等
五円
二等
四円
三等
三円
三等
四円
四等
二円
四等
三円
備考
通訳加俸ハ技能特ニ優秀ナル者ニ限リ月額二十円以内ヲ増給スルコトヲ得其ノ増給区分ハ陸軍大臣之ヲ定ム
附 則
本令ハ大正九年八月十日以後ノ給与ニ付之ヲ適用ス
大正九年八月十日現役准尉ヨリ少尉ニ任セラレタル者及現役准士官ニシテ特別俸ヲ受クルモノノ俸給ハ左ノ各号ニ依ル
一 准尉(一等)ヨリ少尉ニ任セラレタル者及其ノ者ニシテ更ニ中尉(二等)ニ任セラレタルモノハ年額千二百円
二 准尉(二等)ヨリ少尉ニ任セラレタル者及其ノ者ニシテ更ニ中尉(二等)ニ任セラレタルモノハ年額千百四十円但シ准尉任官後一年六月以上ノ者ニハ年額千二百円ヲ給スルコトヲ得
三 准士官ニシテ特別俸甲ヲ受クルモノハ年額千二百円、特別俸乙ヲ受クルモノハ年額千八十円
四 特別俸甲ヲ受クル憲兵特務曹長、砲兵上等工長又ハ工兵上等工長ヨリ大正九年八月十日以後少尉ニ任セラレタル者及其ノ者ニシテ更ニ中尉ニ任セラレタルモノハ年額千二百七十二円
五 特別俸乙ヲ受クル憲兵特務曹長、砲兵上等工長又ハ工兵上等工長ヨリ大正九年八月十日以後少尉ニ任セラレタル者及其ノ者ニシテ更ニ中尉ニ任セラレタルモノハ年額千百五十二円但シ特別俸乙ヲ受ケタル後二年以上ノ者ニハ年額千二百七十二円ヲ給スルコトヲ得
大正十年七月三十一日以前ニ一等給ヲ受クル砲兵上等工長又ハ工兵上等工長ヨリ大正九年八月十日以後少尉ニ任セラレタル者及其ノ者ニシテ更ニ中尉(二等)ニ任セラレタルモノノ俸給ハ年額千三十二円トス
火工掛下士ニシテ大正九年八月十日前ニ技術加俸ヲ受ケ同年同月同日以後火工長ニ任セラレサルモノニハ其ノ現官ニ在ル間其ノ受ケタル技術加俸ヲ給ス