仙北軽便鉄道は宮城県の小牛田から石巻に至る延長17.4哩の路線で、鉄道敷設法の予定線の一部であり、陸羽横断幹線の終点となっている。現在開業中の同線は軌幅が2フィート6インチで、小牛田駅で接続する国有鉄道との運輸連絡上、軌幅の相違による支障が多い。そのため政府は同線を買収して軌幅を統一し、交通の円滑化を図ることとした。買収代価は公債を交付することで協定が整ったため、その発行に関する協賛を求めて本法案を提出するものである。
参照した発言:
第41回帝国議会 衆議院 軌道条例中改正法律案外一件委員会 第1号