貴衆両院の守衛長の地位向上は長年の懸案であり、昨年の特別議会で衆議院から提案され、衆議院を通過したものの、会期の短さにより実現しなかった。今回、政府から提案する本改正案は、守衛長を高等官とするにあたり、議院法第十七条第三項の「書記官ノ外他ノ必要ナル職員ハ書記官長之ヲ任ス」という規定に「中判任官以下」という文言を加えることで、守衛長の任命に関する解釈上の問題を解消することを目的としている。
参照した発言: 第37回帝国議会 衆議院 本会議 第15号