(海軍服制中改正ノ件)
法令番号: 勅令第百九十一號
公布年月日: 大正4年11月2日
法令の形式: 勅令
朕海軍服制中改正ノ件ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
大正四年十一月一日
內閣總理大臣 伯爵 大隈重信
海軍大臣 加藤友三郞
勅令第百九十一號
海軍服制中左ノ通改正ス
別表海軍服制表將校同相當官兵曹長同相當官准士官服制中軍帽ノ部製式ノ項「丸形軟製」ノ次ニ「天井周邊ノ下部ニ於テ左右兩側ニ黑色鳩目打小孔各二箇ヲ附ス」ヲ、長劒ノ部緖ノ項「丸打金線」ノ下ニ「又ハ丸打黃絹絲」ヲ、「平打銀線」ノ下ニ「又ハ平打白絹絲」ヲ、飾緖ノ部名稱ノ下「副官」ノ下ニ「皇族附武官」ヲ加ヘ二重外套ノ部地質ノ項「紺羅紗」ヲ「外套ニ同シ」ニ改メ雨衣ノ部製式ノ項ヲ左ノ如ク改ム
製式
第一種 折襟、左右ニ表隱シ各一箇ヲ附シ後裾ヲ裂ク
第二種 折襟、引囘合羽形
帽覆ヲ附ス
形狀寸法 圖ノ如シ
同表下士卒服制中軍帽ノ部製式ノ項「丸形軟製トス」ノ次ニ「天井周邊ノ下部ニ於テ左右兩側ニ黑色鳩目打小孔各二箇ヲ附ス」ヲ加ヘ前章ノ項「禮裝ニ用井ルモノハ金鏽トス」ヲ削ル
同表下士卒臂章ヲ左ノ如ク改ム
下士卒臂章
官職區別章特技章善行章
禮衣禮衣ノ制ナキ者ハ禮裝ニ用井ル軍衣
軍衣
夏衣
外套官職區別章ニ限ル
臺地
紺絨
軍樂員 赤絨
紺絨
白布
紺絨
製式
金繡
赤絨
紺絨
赤絨
形狀 圖ノ如シ
別表將校同相當官兵曹長同相當官准士官服制圖軍帽ノ圖中帽ノ圖ヲ左ノ如ク改ム
同表同服制圖中雨衣ノ圖ヲ左ノ如ク改ム
同表同服制圖飾緖ノ圖中「將官參謀官副官」ヲ「將官參謀官副官皇族附武官」ニ改ム
同表候補生生徒服制圖軍帽ノ圖中帽ノ圖ヲ左ノ如ク改ム
同表下士卒服制圖軍帽ノ圖中下士軍樂生及卒ノ帽ノ圖ヲ各左ノ如ク改メ前章卒ノ禮裝ニ用井ルモノノ圖ヲ削ル
附 則
本令ハ大正四年十一月五日ヨリ之ヲ施行ス
從前ノ規定ニ依ル制服ハ新調ノ時迄仍之ヲ用井ルコトヲ得
朕海軍服制中改正ノ件ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
大正四年十一月一日
内閣総理大臣 伯爵 大隈重信
海軍大臣 加藤友三郎
勅令第百九十一号
海軍服制中左ノ通改正ス
別表海軍服制表将校同相当官兵曹長同相当官准士官服制中軍帽ノ部製式ノ項「丸形軟製」ノ次ニ「天井周辺ノ下部ニ於テ左右両側ニ黒色鳩目打小孔各二箇ヲ附ス」ヲ、長剣ノ部緒ノ項「丸打金線」ノ下ニ「又ハ丸打黄絹糸」ヲ、「平打銀線」ノ下ニ「又ハ平打白絹糸」ヲ、飾緒ノ部名称ノ下「副官」ノ下ニ「皇族附武官」ヲ加ヘ二重外套ノ部地質ノ項「紺羅紗」ヲ「外套ニ同シ」ニ改メ雨衣ノ部製式ノ項ヲ左ノ如ク改ム
製式
第一種 折襟、左右ニ表隠シ各一箇ヲ附シ後裾ヲ裂ク
第二種 折襟、引回合羽形
帽覆ヲ附ス
形状寸法 図ノ如シ
同表下士卒服制中軍帽ノ部製式ノ項「丸形軟製トス」ノ次ニ「天井周辺ノ下部ニ於テ左右両側ニ黒色鳩目打小孔各二箇ヲ附ス」ヲ加ヘ前章ノ項「礼装ニ用井ルモノハ金鏽トス」ヲ削ル
同表下士卒臂章ヲ左ノ如ク改ム
下士卒臂章
官職区別章特技章善行章
礼衣礼衣ノ制ナキ者ハ礼装ニ用井ル軍衣
軍衣
夏衣
外套官職区別章ニ限ル
台地
紺絨
軍楽員 赤絨
紺絨
白布
紺絨
製式
金繍
赤絨
紺絨
赤絨
形状 図ノ如シ
別表将校同相当官兵曹長同相当官准士官服制図軍帽ノ図中帽ノ図ヲ左ノ如ク改ム
同表同服制図中雨衣ノ図ヲ左ノ如ク改ム
同表同服制図飾緒ノ図中「将官参謀官副官」ヲ「将官参謀官副官皇族附武官」ニ改ム
同表候補生生徒服制図軍帽ノ図中帽ノ図ヲ左ノ如ク改ム
同表下士卒服制図軍帽ノ図中下士軍楽生及卒ノ帽ノ図ヲ各左ノ如ク改メ前章卒ノ礼装ニ用井ルモノノ図ヲ削ル
附 則
本令ハ大正四年十一月五日ヨリ之ヲ施行ス
従前ノ規定ニ依ル制服ハ新調ノ時迄仍之ヲ用井ルコトヲ得