(陸軍給与令中改正ノ件)
法令番号: 勅令第九十八號
公布年月日: 明治45年4月27日
法令の形式: 勅令
朕陸軍給與令中改正ノ件ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
明治四十五年四月二十六日
內閣總理大臣 侯爵 西園寺公望
陸軍大臣 男爵 上原勇作
勅令第九十八號
陸軍給與令中左ノ通改正ス
第七條ノ二中「判任官五等ノ者及」ヲ削ル
第九條ニ左ノ一項ヲ加フ
演習ノ爲屯營ヲ離ルルトキ其ノ他必要アルトキハ陸軍大臣ハ前項ノ規定ニ拘ラス適宜ノ時期ニ於テ其ノ月ノ俸給ヲ給スルコトヲ得
第十條 准士官以上及營外居住下士以下死亡ノトキハ其ノ月末日迄、營內居住下士以下死亡ノトキハ其ノ旬末日迄ノ俸給ヲ給スルコトヲ得
第十八條ニ左ノ一項ヲ加フ
第十條ノ規定ハ宅料ニ之ヲ準用ス
第三十條ニ左ノ一項ヲ加フ
豫備役後備役下士ニシテ平時部隊ニ在職ノ者准士官ニ任セラレ引續キ在職スルトキハ前項服裝手當半額ヲ給ス
第三十一條中「憲兵下士上等兵、樂手」ヲ「憲兵上等兵」ニ改ム
第三十二條中「病院及被服廠」ヲ「病院、被服廠及運輸部」ニ改ム
第三十三條中「保存期限」ヲ「給與期限」ニ改ム
第三十六條 營外居住ノ下士ニハ第十三表中特ニ必要トスル被服ニ限リ支給又ハ貸與スルコトヲ得
第三十七條 准士官以上營外居住下士及軍屬ニハ地方ノ狀況ニ依リ第十三表中所要ノ特種被服ヲ支給又ハ貸與スルコトヲ得
第四十三條第一項ヲ左ノ如ク改ム
上長官以上ニシテ初テ乘馬本分ノ職ニ就クトキハ其ノ馬數ニ應シ馬匹手當ヲ給シ其ノ副馬ヲ增加スルトキハ別ニ之ヲ給ス其ノ定額ハ第二十二表ニ依ル
第九表中備考第二項ノ次ニ左ノ一項ヲ加フ
野外演習中自炊ヲ爲ス部隊ニ屬スル准士官以上營外居住下士以下及軍屬竝馬丁ニ係ル賄料ハ一人一日金三錢以內ヲ增加スルコトヲ得
第三表乙 召集中給料
區分
月額
區分
月額
曹長竝相當官
一等諸工長
五圓七十錢
上等兵竝同級兵卒
一圓八十錢
軍曹竝相當官
二等諸工長
三圓六十錢
樂手補
三圓三十錢
伍長竝相當官
三等諸工長
二圓十錢
一、二等卒
補充兵
一圓五十錢
備考
豫備役後備役見習士官、同見習主計、同見習醫官、同見習藥劑官、同見習獸醫官ノ給料ハ月額四圓五錢トス
第十三表 下士以下被服
品目
品目
軍帽
靴下
特種被服
防寒毛布
防寒靴
日覆
拍車
防寒外套
防寒毛皮
軍衣袴
前垂
夏衣袴
胸當
防寒用襟
本小絨襦袢
外套
携帶天幕
防寒胴著
本小絨腹卷
雨覆
軍隊手牒
作業衣袴
被服手入具
防寒襦袢袴下
帽用垂布
襟布
背囊
防寒手套
防蚊手套
襦袢袴下
脊負袋
手套
雜囊
防寒靴下
防蚊覆面
軍靴
飯盒
防寒覆面
眼簾
脚絆
水筒
第十四表 備附被服
品目
品目
品目
品目
毛布
單病衣
調〓袴
外套
包布
袷病衣
脚絆
作業衣袴
蒲團
綿入病衣
拍車
前垂
大蒲團
襯衣
手套
背囊
敷布
體操頭巾
雜囊
狂病衣
體操衣袴
飯盒
大枕
患者帽
體操腹卷
水筒
蚊帳
患者足袋
擊劍衣袴
脊負袋
大蚊帳
上靴
擊劍腹卷
携帶天幕
第二十二表 馬匹諸定額
一頭
一頭
區分
馬匹手當
一囘
百八十圓
裝蹄料
月額
六十五錢
師團司令部所在地外ニ在ル憲兵隊、同步兵隊、同工兵隊
四十九錢
憲兵隊師團司令部所在地外ニ在ル憲兵隊ヲ除ク、軍隊師團司令部所在地外ニ在ル步兵隊、同工兵隊ヲ除ク、戶山學校、野戰砲兵射擊學校、重砲兵射擊學校
馬匹購買料
三十六錢
諸學校戶山學校、野戰砲兵射擊學校、重砲兵射擊學校、騎兵實施學校ヲ除ク
馬匹保續料
年額
三十圓
剔毛料
年額
二十五錢
憲兵隊、軍隊、諸學校騎兵實施學校ヲ除ク
附 則
本令ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス但シ被服ニ關スル事項ハ明治四十五年度分ヨリ之ヲ施行ス
朕陸軍給与令中改正ノ件ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
明治四十五年四月二十六日
内閣総理大臣 侯爵 西園寺公望
陸軍大臣 男爵 上原勇作
勅令第九十八号
陸軍給与令中左ノ通改正ス
第七条ノ二中「判任官五等ノ者及」ヲ削ル
第九条ニ左ノ一項ヲ加フ
演習ノ為屯営ヲ離ルルトキ其ノ他必要アルトキハ陸軍大臣ハ前項ノ規定ニ拘ラス適宜ノ時期ニ於テ其ノ月ノ俸給ヲ給スルコトヲ得
第十条 准士官以上及営外居住下士以下死亡ノトキハ其ノ月末日迄、営内居住下士以下死亡ノトキハ其ノ旬末日迄ノ俸給ヲ給スルコトヲ得
第十八条ニ左ノ一項ヲ加フ
第十条ノ規定ハ宅料ニ之ヲ準用ス
第三十条ニ左ノ一項ヲ加フ
予備役後備役下士ニシテ平時部隊ニ在職ノ者准士官ニ任セラレ引続キ在職スルトキハ前項服装手当半額ヲ給ス
第三十一条中「憲兵下士上等兵、楽手」ヲ「憲兵上等兵」ニ改ム
第三十二条中「病院及被服廠」ヲ「病院、被服廠及運輸部」ニ改ム
第三十三条中「保存期限」ヲ「給与期限」ニ改ム
第三十六条 営外居住ノ下士ニハ第十三表中特ニ必要トスル被服ニ限リ支給又ハ貸与スルコトヲ得
第三十七条 准士官以上営外居住下士及軍属ニハ地方ノ状況ニ依リ第十三表中所要ノ特種被服ヲ支給又ハ貸与スルコトヲ得
第四十三条第一項ヲ左ノ如ク改ム
上長官以上ニシテ初テ乗馬本分ノ職ニ就クトキハ其ノ馬数ニ応シ馬匹手当ヲ給シ其ノ副馬ヲ増加スルトキハ別ニ之ヲ給ス其ノ定額ハ第二十二表ニ依ル
第九表中備考第二項ノ次ニ左ノ一項ヲ加フ
野外演習中自炊ヲ為ス部隊ニ属スル准士官以上営外居住下士以下及軍属並馬丁ニ係ル賄料ハ一人一日金三銭以内ヲ増加スルコトヲ得
第三表乙 召集中給料
区分
月額
区分
月額
曹長並相当官
一等諸工長
五円七十銭
上等兵並同級兵卒
一円八十銭
軍曹並相当官
二等諸工長
三円六十銭
楽手補
三円三十銭
伍長並相当官
三等諸工長
二円十銭
一、二等卒
補充兵
一円五十銭
備考
予備役後備役見習士官、同見習主計、同見習医官、同見習薬剤官、同見習獣医官ノ給料ハ月額四円五銭トス
第十三表 下士以下被服
品目
品目
軍帽
靴下
特種被服
防寒毛布
防寒靴
日覆
拍車
防寒外套
防寒毛皮
軍衣袴
前垂
夏衣袴
胸当
防寒用襟
本小絨襦袢
外套
携帯天幕
防寒胴著
本小絨腹巻
雨覆
軍隊手牒
作業衣袴
被服手入具
防寒襦袢袴下
帽用垂布
襟布
背囊
防寒手套
防蚊手套
襦袢袴下
脊負袋
手套
雑囊
防寒靴下
防蚊覆面
軍靴
飯盒
防寒覆面
眼簾
脚絆
水筒
第十四表 備附被服
品目
品目
品目
品目
毛布
単病衣
調〓袴
外套
包布
袷病衣
脚絆
作業衣袴
蒲団
綿入病衣
拍車
前垂
大蒲団
襯衣
手套
背囊
敷布
体操頭巾
雑囊
狂病衣
体操衣袴
飯盒
大枕
患者帽
体操腹巻
水筒
蚊帳
患者足袋
撃剣衣袴
脊負袋
大蚊帳
上靴
撃剣腹巻
携帯天幕
第二十二表 馬匹諸定額
一頭
一頭
区分
馬匹手当
一回
百八十円
装蹄料
月額
六十五銭
師団司令部所在地外ニ在ル憲兵隊、同歩兵隊、同工兵隊
四十九銭
憲兵隊師団司令部所在地外ニ在ル憲兵隊ヲ除ク、軍隊師団司令部所在地外ニ在ル歩兵隊、同工兵隊ヲ除ク、戸山学校、野戦砲兵射撃学校、重砲兵射撃学校
馬匹購買料
三十六銭
諸学校戸山学校、野戦砲兵射撃学校、重砲兵射撃学校、騎兵実施学校ヲ除ク
馬匹保続料
年額
三十円
剔毛料
年額
二十五銭
憲兵隊、軍隊、諸学校騎兵実施学校ヲ除ク
附 則
本令ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス但シ被服ニ関スル事項ハ明治四十五年度分ヨリ之ヲ施行ス