朝鮮の貨幣整理に関する債務は、従来、朝鮮の補助貨の鋳造益金で弁償する計画であった。しかし韓国併合により貨幣統一が必要となり、補助貨の鋳造を一元化することになった。その結果、朝鮮特別会計では朝鮮で流通する補助貨の鋳造益金が得られなくなり、債務償還の財源が失われることとなった。そこで、この債務を貨幣整理資金特別会計に移し、朝鮮・内地を問わず補助貨鋳造の益金を内地で収入とし、貨幣整理のための債務弁償を貨幣整理資金で行うこととした。
参照した発言: 第27回帝国議会 衆議院 本会議 第3号